本学は3月15日、岡山大学スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)事業総括シンポジウム「地域と地球のありたい未来の共創 -ユースと共にウェルビーイングな地球社会を拓く-」を創立五十周年記念館金光ホールで開催(オンライン同時配信)しました。他大学関係者、企業関係者、学内教職員、本学学生、高校生ら約170人が参加しました。
第一部では、文部科学省高等教育局の小林洋介参事官(国際担当)が来賓あいさつ。本学が、国際的なネットワークへの参画を通じてSDGs達成へ大きく貢献しており、SGUを通じた新たな大学の国際化に向けた取り組みを行っていることについて述べ、SGU採択大学のトップレベルの国際化・大学改革の取り組みが、我が国全体の大学の国際化推進に大きく貢献している旨の発言がありました。
続いて、那須保友学長が、本学のSGU事業(PRIMEプログラム)の成果について報告し、「これからは、本シンポジウムのタイトルにも含まれている『地域と地球』、『ユース』がキーワード。10年間のSGUの成果をしっかりと取り込み、岡山大学長期ビジョン2050“地域と地球未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学”の達成と、日本人学生と外国人留学生との共修環境の創出および外国人留学生の地域への定着を目指していく」と発信しました。
基調講演では、筑波大学ビジネスサイエンス系のBENTON Caroline Fern教授(岡山大学スーパーグローバル大学創成支援事業外部評価委員会委員)が登壇し、「コロナ禍を経て、国際化に向けた大学の役割」と題して、激動する社会情勢に対するグローバル・コラボレーションの必要性や将来の若者に求められている変革的コンピテンシーについて、また教育界の未来に対する期待などについて講演しました。
第二部では、「地域と地球のありたい未来の共創 -ユースと共にウェルビーイングな地球社会を拓く-」をテーマにパネルディスカッションを実施しました。横井篤文副学長(グローバル・エンゲージメント担当)がファシリテーターを務め、グローバル・ディスカバリー・プログラム3年の布こころさん、歯学部6年の棚井あいりさん、World Road株式会社の市川太一代表取締役CEO(One Young Worldアンバサダー)、筑波大学のBENTON Caroline Fern教授がパネリストとして登壇。横井副学長が、グローバル社会と地球社会の違いについて、「地球社会の時代では、『若者のためにではなく、若者と一緒に』、『未来を予測するのではなく、未来を共創する』ことが必要」と説明しました。その後、登壇者による活発なディスカッションが繰り広げられ、布さんからは「高校時代も含めて海外研修や社会課題に接する機会など、世界との接点がたくさんあり、自分が動くことで世界が少し変わるかもしれないという感覚が身に付いた」とのコメントがありました。
閉会あいさつでは、菅誠治理事(教学担当)・上席副学長が「今日のキーワードは『挑戦する心』であり、『レジリエンス』である。今後、どうやってそのような教育を行っていくのか、ゆっくり考えていきたい」と総括を述べました。
SGU事業は今年度で終了しますが、この10年間で培ったさまざまな成果を本当の意味での岡山大学の特徴にしていくために、学生とともに教職員一丸となって、今後も国際化と大学改革に取り組んでまいります。
○当日のアーカイブ動画や講演資料については、後日掲載予定です。
<参考>
○岡山大学スーパーグローバル大学創成支援事業ウェブサイトはこちら
○岡山大学スーパーグローバル大学創成支援事業事業総括シンポジウム「地域と地球のありたい未来の共創 -ユースと共にウェルビーイングな地球社会を拓く-」イベント案内はこちら
【本件問い合わせ先】
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岡山大学スーパーグローバル大学創成支援事業事業総括シンポジウム「地域と地球のありたい未来の共創 -ユースと共にウェルビーイングな地球社会を拓く-」を開催
2024年03月27日