岡山大学歯学部教員と学生らで構成する「岡山歯学会」は12月14日、本学歯学部第一講義室で「第4回岡山医療教育国際シンポジウム」を開催しました。
本シンポジウムは、教育・研究分野における国際的な歯科大学連携を構築することを目的として開催。インドネシア2大学、ベトナム2大学、オランダ、米国、中国各1大学の歯学部長または附属病院長を招待し、各大学の特色ある教育・研究制度について情報を共有しました。総数200人以上の歯学部教員・学生が参加し、招待講演者による講演(2セッション)があったほか、ODAPUS(注1)学生やO-NECUS(注2)学生、大学院生、海外若手研究者による講演やポスターセッションも実施しました。
ハサヌディン大学のMuhammad Ruslin准教授の講演から始まったシンポジウムでは、10人の研究者と ODAPUSおよびO-NECUSの留学生を含む学部生・大学院生7人が研究発表や大学の紹介を行いました。フロアで24演題のポスターに対する質疑応答も行われ、全てのセッションにおいて活発な討論がなされました。優れたポスター発表を行ったEman A. Tahaさん(歯科薬理学分野)、Ha Thi Thu Nguyenさん(インプラント再生補綴学分野)、Islam Md Moniruiさん(予防歯科学分野)、河合穂高助教(口腔病理学分野)の4人には、優秀ポスター賞を授与しました。
本シンポジウムには、教員のみならず、各種留学制度に関わった学部学生・大学院生が積極的に参加しています。新しい国際的な歯科大学連携を構築するために、将来の歯科医学・歯科医療の発展を担う次世代の歯学生と若手研究者にとって、国際学術交流に必要な知識や体験を得る良い機会となりました。
(注1)ODAPUS : Okayama University Dental School Short-term-Study- Abroad Program for Undergraduate Students
(注2)O-NECUS : Okayama University-North East China Universities platform, ‘Graduate’ Student Exchange Program
○本シンポジウムは、アステラス製薬Educational support、アルファバイオ株式会社の支援により実施しました。
○発表者と発表内容
・Muhammad Ruslin准教授(ハサヌディン大学):インドネシアの歯科医療の現状と将来について
・Tong Minh Son准教授(ハノイ医科大学):ベトナムにおける高齢者の口腔健康状態について
・Vu Quang Hung教授(ハイフォン医科薬科大学):ハイフォン医科薬科大学の紹介
・Tianna Wahyu Utami准教授(ガジャマダ大学):Scorodocarpus borneensisの葉に含まれるオイルの効能について
・Hongchen Sun教授(中国医科大学):象牙質形成におけるAcvr1の役割について
・ Albert Feilzer教授(Academic Center for Dentistry Amsterdam):歯科材料の副作用について
・ Igor Spigelman教授(University of California, Los Angeles(UCLA)):慢性疼痛治療のための新規非精神活性カンナビノイドについて
・小見山裕司さん(本学歯学部5年)、夏目和歩さん(同3年)、Nur Mohammad Hassan博士(Charles Sturt大学):ODAPUSプログラムに関連した講演
・Yuhan Heさん(中国医科大学、2019年度O-NECUS生)Qianqian Luさん(吉林大学、2019年度O-NECUS生):出身大学の紹介
・Akhter Mst Nahidさん(本学大学院医歯薬学総合研究科生(生体材料学分野))、May Wathone Ooさん(同口腔病理学分野)、Ei Ei Hsu Hlaingさん(同歯科矯正学分野):研究発表
・Heni Susilowati准教授(ガジャマダ大学)、 Pham Thanh Hai博士(ハイフォン医科薬科大学):研究内容の講演
【本件問い合わせ先】
岡山大学医歯薬学総合研究科口腔形態学分野
池亀美華、岡村裕彦
TEL: 086-235-6632
E-mail: ikegame◎md.okayama-u.ac.jp; hiro-okamura◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
「第4回岡山医療教育国際シンポジウム」を開催
2019年12月24日