埋蔵文化財調査研究センターは7月13~18日、第13回岡山大学キャンパス発掘成果展「農耕のはじまりを考える―考古学と自然科学の融合、津島岡大遺跡での実践―」を創立五十周年記念館で開催。期間中に260人を超える考古学ファンらが訪れ、にぎわいました。
弥生時代早~前期の水稲農耕の問題について、植物考古学のほか土壌など自然科学的な視点からもアプローチを試み、関連する土器や石器、遺跡から出土した植物の種など約150点の遺物を展示。同センター所蔵資料のほか、岡山県・市教育委員会が所蔵する周辺遺跡の関連資料も一堂に集めました。中でも、縄文時代後期の土器に付いたダイズの痕跡や黒色土、調査速報として展示した平安時代の猫形木製品が目を引いていました。
参加者は、同センター調査研究員の解説に耳を傾け、質問をしながら展示品や解説パネルを熱心に見学していました。
16、18日には、参加者がコーヒー片手に調査研究員と考古学をテーマに話し合う新企画「コウコガク・カフェ」を実施。核心をつく質問をする人や自分の意見を話す人などもいて、思い思いに対話を楽しみました。
<写真>参加者と調査研究員が考古学について話し合った「コウコガク・カフェ」
【本件問い合わせ先】埋蔵文化財調査研究センター TEL:086-251-7290
(11.07.27)