現代日本建築界を代表する建築家であり、本学の特別招聘教授である隈研吾氏が監修する「岡山大学共育共創コモンズ(Okayama Visionary Commons)」完成を間近に控え、建設の経緯とその背景にある関係者の思いを綴る展示を一般教育棟A棟1階の「岡山大学 5D Lab. Media Gallery」で開催します。
「岡山大学共育共創コモンズ」(注1)は、「地域とともに世界に繋がること」を掲げる岡山大学が産学共創と地方創生を目指して、学生、地域の方々、企業の方々と共に学びあい交流する場であるとともに、岡山大学津島キャンパスの新たなシンボルとなる木造建築です。
この建物の特徴は、環境に優しいCLTを活用している点です。CLTは、Cross Laminated Timber(直交集成板)と呼ばれる新しい木質材料であり、その製造では鉄やコンクリートに比べて二酸化炭素の排出が少なく済みます。また、木材は二酸化炭素を長期にわたって固定化できるため、地球温暖化の主たる要因となる二酸化炭素を抑えることもできます。これらの点から、最近は木質材料が見直され、マンションやオフィスビルなど高層建築への利用が推進されています。
共育共創コモンズは、建築物とこの制作に関わるすべてが「生きた教材」であり、学生や研究・技術者が、地域と共に木質建築・森林利活用の未来を考えるための教育研究拠点ともいえます。
展示では、建築模型と、設計・施工にあたる清水建設株式会社より提供を受けた資料、本年6月から建築現場を撮影し続けるタイムラプスによる映像作品も公開しています。
公開期間:令和4年11月28日(月)~令和5年1月20日(金)
平日 10:00-16:00(13:00-14:00は閉館)
※年末年始(12月28日~1月4日)、1月13日(金)は閉館
【本件担当】
総務・企画部総務課 086-251-7007・7004
岡山大学共育共創コモンズ紹介のギャラリー展示について
2022年12月01日