国立大学法人 岡山大学

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微生物インダストリー講座開設記念シンポジウムを開催

2022年12月02日

 本学環境生命科学研究科微生物インダストリー講座は11月1日、岡山大学寄付講座微生物インダストリー講座開設記念シンポジウム「麴を活かしたものづくり 固体培養が生み出す発酵のイノベーション」を神崎浩教授によるコーディネートで開催し、企業の方、一般の方、自治体関係者、大学生、他大学教員、本学関連教員など約470人(対面:約100人、オンライン:約370人)が参加しました。
 微生物インダストリー講座は微生物の力を産業利用する可能性を科学的に追及しており、固体培養のもつ可能性について産官学それぞれの業界より講師をお招きしご講演いただいた後、「麴菌固体培養による『ものづくり』の未来」についてパネラーの先生を交え、総合討論を行いました。
 当日は、最初に槇野博史学長と株式会社フジワラテクノアート藤原加奈代表取締役副社長のあいさつで開会し、神崎教授が寄付講座とシンポジウムの概要について説明しました。次に月桂冠株式会社(京都府)の秦洋二専務取締役製造本部長が「固体培養の摩訶不思議」と題して講演し、2番目の講演として天野エンザイム株式会社(愛知県)の水戸光司生産本部生産技術部長が「日本のバイオテクノロジー「麴(固体)培養」による酵素製造」と題して講演し、3番目の講演として東北大学大学院農学研究科(宮城県)五味勝也教授が「麴菌の酵素生産の謎に迫る」と題して講演し、4番目の講演として神崎教授が「麴菌による地域植物資源の高機能化」と題して講演を行いました。
 講演終了後には講演者4人に加え、株式会社樋口松之助商店(大阪府)の山下秀行取締役研究室長、岡山県産業振興課工業技術センターの三宅剛史専門研究員、株式会社フジワラテクノアート(岡山県)の狩山昌弘専務取締役をパネラーとして迎え、「麴菌固体培養による『ものづくり』の未来」について、固体培養の可能性と期待について活気ある総合討論を行いました。
 総合討論終了後、那須保友理事(研究担当)・副学長のあいさつで閉会しました。
 今回のシンポジウムを通じて、皆様の固体培養に対する期待が非常に大きいことを改めて認識しました。今後、微生物インダストリー講座として、産官学連携による固体培養を活かしたものづくりを更に推進していきたいと考えております。

今回のシンポジウムの動画を微生物インダストリー講座のYouTubeページからご覧になることが出来ます。是非ご覧ください。


【本件問い合わせ先】
学術研究院 環境生命科学学域(農学系)
環境生命科学研究科 微生物インダストリー寄付講座
教授 神崎 浩
 TEL:086-251-8297
助教 深野 夏暉 
 TEL:086-251-8295

年度