1月20日、本学は岡山大学研究協力会との共催で、「岡山の経営を語る会」と題し、『アート思考のものづくり』の著者であり、経営理論・技術経営(MOT)の分野で著名な延岡健太郎大阪大学教授を講師に迎え、「顧客価値イノベーション:SEDAモデルとアート思考」をテーマとした講演会を津島キャンパスにて開催しました。
延岡教授は、まず、企業におけるイノベーションとは「技術革新」に加えて「価値創出」を行うことであると定義。キーエンスやアップルなどの企業が仕様・スペックなど「機能的価値」にソリューションや経験など意味的価値を加えた「統合的価値」による「顧客価値」を提供することで成功していることを紹介しました。
続けて、機能的価値と意味的価値はサイエンス(Science)、エンジニアリング(Engineering)、デザイン(Design)、アート(Art)を評価軸とした「SEDAモデル」を用いて分析できるとし、現代のものづくりにおいてはデザインを超え、哲学や思いを表現し、ニーズを超えた感動を与える「アート思考」が求められると指摘しました。
最後に、大企業は分業制のため、統合的価値を創出できず、また、熱意や情熱を込めるアート思考の導入も難しいが、中小企業ならそれが可能であり、現代は中小企業の時代といえるので、がんばって欲しい、と会員企業にエールを送りました。
この講演会には、岡山大学研究協力会の会員、本学学生・教職員、一般の方など約120人が参加しました。
〇岡山大学研究協力会では、このような講演会や学生との交流イベントを随時実施しています。ご関心のある企業・団体の方は以下までお問い合わせください。
<関連HP> 岡山大学研究協力会HP
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究協力会事務局
TEL:086-251-7112
E-mail:k-kyoryoku◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
第1回 岡山の経営を語る会 『アート思考のものづくり』 著者・延岡健太郎大阪大学教授の講演会を開催
2023年02月09日