本学は、3月1日、岡山地域での半導体に関する研究・教育を推進するため、岡山大学半導体研究教育推進ワーキンググループ(WG)キックオフ(第1回)ミーティングを開催しました。
昨年来の半導体危機や経済安全保障状況の変化に対応し、日本政府は半導体産業及び技術研究の強化に乗り出しています。本ミーティングは、本学のリソースを活用し、主として岡山地域での半導体研究・人材育成を促進して地域経済の発展に寄与することを目的に、推進母体となるワーキンググループの形成を進めるため、開催しました。
本ミーティングには、本学の研究者に加え、エスタカヤ電子工業株式会社、岡山県、岡山県立大学、岡山理科大学、経済産業省、タツモ株式会社、日亜化学工業株式会社、フェニテックセミコンダクター株式会社、マイクロンメモリジャパン株式会社(50音順)など半導体に関係する企業・自治体等9機関が参加しました。
冒頭、経済産業省中国経済産業局地域経済部製造産業情報課の平山智康課長が、半導体をめぐる最新の情勢と、産業・研究開発振興策について、中国地方での事例を交えて報告。
続いて、学術研究院自然科学学域(工)・自然科学研究科長の鶴田健二教授と、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域医療機器医用材料部門長の紀和利彦教授により、本学の考える半導体研究とそれに関連する人材育成策について令和5年度に大学院レベルのオープンコースを持つ試案が示されました。
その後、参加者を交えた議論が行われ、参加者からは、我が国の半導体産業の収益向上に地域から貢献できるような研究と人材育成を進めることへの賛意と積極的参画の姿勢が示されるとともに、半導体産業の魅力とポテンシャルをいかに今の学生に伝えるかが重要などの意見が出されました。
最後に、このWGの方向性として、中国経済産業局、半導体系企業、近隣の大学、自治体などによる既存の取り組みも活用しながら、それらの機関と積極的な連携を図っていくことが確認されました。
本学は今後、このWGを基盤とし、岡山大学での半導体研究と人材育成を推進してまいります。
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【本件問い合わせ先】
岡山大学研究推進機構
E-mail:kikou◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
岡山大学半導体研究教育推進ワーキンググループキックオフミーティングを開催
2023年03月14日