国立大学法人 岡山大学

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文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択~わが国の研究力・イノベーション創出を牽引する地域中核・特色ある研究大学へ ~

2023年04月27日

 本学は4月21日、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されました。
 わが国は、地域中核・特色ある研究大学が、特色ある研究の国際展開や、地域の経済社会や国内外の課題解決を図っていけるよう、特定の強い分野の拠点などを核に大学の活動を拡張させるとともに、大学間での効果的な連携を図ることで、研究大学群として発展していくことが重要となっています。本事業では、その実現に向けて、研究力の向上戦略の実行に必要となる共同研究や産学官によるオープンイノベーションの創出などに必要な施設の整備を支援し、大学の機能強化を図ります。
 本学は、「植物学」「物理学」「医学」分野で高いポテンシャルを有し、世界と伍す卓越性ある研究チームを形成し、昨年度まで文部科学省の研究大学強化促進事業を推進して来ました。その事業評価は最高ランクの「S評価」を得るなどの実績があります。また、研究成果を社会実装するために国家戦略特区である「デジタル田園健康特区」を岡山県吉備中央町と進めるなど、精力的に活動を展開しています。本事業では特に植物学(構造生物学)と医学(医療)に焦点を当て、研究成果の社会実装による社会課題解決を主目的とする「社会課題解決型テック系ラボ」を基本構想として事業(施設整備)を進めます。
 今回の事業採択を受けて那須保友学長は「本事業採択は、10年間実施してきた研究大学強化促進事業の成果が活かされたとともに、これまで数多くの地域のステークホルダーらと新たな価値を創造するための活動を続けてきた成果だと感じています。多くの失敗もありましたが、それを恐れずにアジャイルにプロジェクトを進め、ひとつひとつ確実に前に進んでいます。今回の事業は単に“岡山大学の機能強化”という本学に限ったものではなく、地域とともに研究の国際展開や、地域の経済社会や国内外の課題解決を強力に推進していきます」とコメント。また本学研究部門を代表し、佐藤法仁研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長・URAは「本学はスタートアップなどの新産業の取り組みが少し遅れていましたが、内閣府の国立大学イノベーション創出環境強化事業文部科学省の国立大学経営改革促進事業などを活用して、急速かつ着実に強化し、実績を出して来ました。今後、国の「スタートアップ育成5か年計画」をも見据え、今までの学内への資源集中による「内なる場」の拠点形成だけの取り組みから、地域の中核となる研究大学として、舞台・視点を学外に置く「外なる場」の拠点形成へと研究戦略を転換していきます。本事業はその起爆剤となるものであり、幅広い専門知を融合した総合知をもとに着実に推進します」と、今後の活動に意欲を見せました。
 今後も地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください。
 なお、本件の詳細については2023年5月24日の「岡山大学5月定例記者会見」において紹介する予定にしています。

<参考>
 「地域中核・特色ある研究大学の連携による 産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択大学を決定しました(文部科学省)

【本件問い合わせ先】
研究協力部 研究協力課
TEL:086-251-7115

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