国立大学法人 岡山大学

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2023年度岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ)「研究成果報告会」を開催

2023年10月04日

 本学は9月28日、2023年度岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(通称:OUフェローシップ)の「研究成果報告会」を本学津島キャンパスの自然科学研究科棟で開催しました。
 本報告会は、OUフェローシップ認定者らが各自の研究を他の専門分野などの人たちにわかりやすく紹介したポスターを作成・掲示するポスターセッション形式で開催。OUフェローシップ認定者52人のほかに、本学若手研究者アカデミー会員の教員や博士前期課程の学生ら約40人が参加しました。
 冒頭、本学の那須保友学長のビデオメッセージが上映され「相手の顔を直に見て、その表情や雰囲気から人柄をつかみ、理解を深め合うためには、なんといってもFace to Faceでの交流が一番。この機会を活用し、互いの交流を深めて欲しい」と開会のあいさつをしました。
 その後、OUフェローシップ認定者らは4組に分かれ、自らの研究についてポスタープレゼンテーションし、来場した学生や教職員らと活発な議論を交わしました。
 また報告会では、OUフェローシップ認定者らが、特にユニークだと思った発表や工夫されている発表に投票するコンテストも実施。投票の結果、大学院自然科学研究科の林姫花さんの「幼若期ハンドリングによるラット・ヒト間の愛着形成を制御するオキシトシン受容体神経回路」と大学院医歯薬学総合研究科のWANG MENGXUEさんの「Development of a human heart on a chip model using induced pluripotent stem cells, fibroblasts and endothelial cells」の発表が、同数で最優秀発表賞に、大学院環境生命自然科学研究科の泉谷真さんの「サツマイモにおけるサツマイモネコブセンチュウ抵抗性遺伝子の機能解析」と大学院ヘルスシステム統合科学研究科のDING XUEさんの「Detection of nucleocapsid proteins of COVID-19 using a terahertz chemical microscope」の発表が同数で優秀発表賞に選ばれました。
 閉会にあたっては、本事業の統括支援を務める本学研究推進機構の大塚愛二特任教授が「自身の専門領域を専門ではない方々に説明すること、専門外の領域の研究者の話を聞いて理解することはこれからの研究生活において非常に重要です。今回の報告会のように多種多様の専門領域の方々が集まってお互いに議論ができる機会を活用してさらに研究者として磨いてほしい」とあいさつを述べました。
 報告会後には、交流会「OU フェローシップ生と学長が共に語る会」を開催。那須学長から長時間の報告会参加への労をねぎらう言葉とともに最優秀発表賞と優秀発表賞の4人に対して表彰が授与されました。その後、参加者は那須学長らと、大学院生生活や将来の進路などさまざまな話題を活発に交わしました。最後に、より良い研究者活動を祈願し、全員で乾杯して終了しました。
 本学は大学院生を「学生」ではなく「研究者」として取り扱っており、今回の報告会も一人の研究者としての矜持を持ち、アカデミアや産業界などさまざまな場で活躍できるために自らの能力を伸ばすこと、人的ネットワークを拡大することなどに重点をおいています。今後も全学を挙げて、新たな研究・イノベーションを創出する研究者の育成を戦略的に実施します。岡山大学の“研究者”らの活躍にどうぞご期待ください。

岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ)
文部科学省補助事業「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」とJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の採択をうけて創設したフェローシップです。認定者に対して、フェローシップ(研究奨学金)として研究費・生活費相当の支援金を支給するとともに、さまざまな取り組みで研究力向上やキャリアパス確保などを支援する制度です。
制度の詳細についてはこちらをご覧ください。



【本件問い合わせ先】
研究協力部 研究協力課
TEL:086-251-8462
E-mail:ou-fellowship◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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