岡山大学病院は、瀬戸内市民病院とアプリによる医療連携を開始しました。それに伴い、12月21日の定例記者発表の場で会見を行いました。那須保友学長、前田嘉信岡山大学病院長、武久顕也瀬戸内市長、瀬戸内市病院事業管理者の竹内龍三氏が出席し、各機関の取り組みや連携内容、医療情報共有アプリ「NOBORI」について説明がありました。
「NOBORI」は血液検査、レントゲンやCTなどの画像検査データ、薬の処方内容などの医療情報データを患者自身のスマートフォンで閲覧できるサービスで、同アプリを導入している医療機関同士で、患者同意のもと医療情報を共有することができます。岡山大学病院は、2022年5月に国立大学病院では2番目にNOBORIを導入しました。
会見で、那須学長は「本学はデジタル田園健康特区プロジェクトを推進しており、デジタル技術を活用した医療連携を推進しています。今回の瀬戸内市との連携はその一環として捉えています。今後はさらに広く展開していきたいです」と話しました。また前田病院長は「これまで紙ベースで患者情報を共有してきたことが、それぞれの医療機関のカルテ上でデータが共有できるという画期的なシステムであり、患者さんのメリットのみならず、医療従事者にとっても負担軽減につながると期待しています」と説明しました。
岡山大学病院では、診察や会計の待ち時間解消を目的とした通院支援アプリや、医療機関からのオンライン予約システムを導入しており、今後も“デジタル対応力”で選ばれる病院を目指します。
○医療情報共有アプリ「NOBORI」について
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL:086-235-6749
岡山大学病院が瀬戸内市民病院とアプリによる医療連携を開始
2023年12月25日