3月26日、ドイツのライプチッヒ大学教授であったW. Pfeffer博士(1845-1920)の子孫であるRobert Pfeffer氏とその家族、友人の5人が来学し、本学附属図書館資源植物科学研究所分館(史料館)の蔵書である「ペッファー文庫」を閲覧しました。
「ペッファー文庫」は、本学資源植物科学研究所の前身である大原奨農会農業研究所時代に、創設者の大原孫三郎氏の命により1921年に蒐集された、植物生理学の世界的な権威であるW. Pfeffer博士の蔵書全11,730冊からなるコレクションです。植物学関係の歴史的にも非常に貴重なもので、W. Pfeffer博士が自著の改訂作業の際に特別に作成した手稿本「Pflanzenphysiologie」をはじめ、進化論で有名な自然科学者C. Darwin自筆の献辞が見られる資料が含まれています。
当日は、平山隆志資源植物科学研究所長と武田真附属図書館資源植物科学研究所分館長はじめ関係者が一行を出迎えました。その後、「ペッファー文庫」を収蔵する附属図書館分館に移動し、終始和やかな雰囲気で交流を深めました。
Robert Pfeffer氏は家族とともに、「ペッファー文庫」の蔵書にあるW. Pfeffer博士の直筆の書き込みを感慨深い様子で閲覧。武田分館長や平山所長による、当研究所の成り立ち、W. Pfeffer博士の蔵書を購入できた経緯、現在の研究内容、大学院としての活動などについての説明に興味深く耳をかたむけました。また、当研究所の職員が中心となって、W. Pfeffer博士が執筆した教科書にある直筆の校閲文を解読、タイピングし、英訳をつけた書物を発刊し、広報活動を行ったことに感激していました。
【本件お問い合わせ先】
資源植物科学研究所 事務室
附属図書館 資源植物科学研究所分館
TEL:086-424-1661(代表)
本学附属図書館資源植物科学研究所分館(史料館)に植物生理学者W. Pfeffer博士ご子孫が来館
2024年03月29日