本学埋蔵文化財調査研究センターによる「第14回キャンパス発掘成果展」が9月19日、創立五十周年記念館で始まりました。縄文時代後期の土地利用の変化や食糧獲得の方法などを知る上で貴重な研究成果である土器や石器など約100点を展示し、多くの考古学ファンでにぎわっています。会期は23日まで。
今回のテーマは「縄文時代の環境変化と植物利用―四千年前の津島岡大遺跡―」。近年の研究で、縄文時代にダイズ栽培が行われていたことを示す痕跡が見つかっており、津島キャンパスにひろがる津島岡大遺跡でも栽培種のダイズ圧痕がついた土器が出土。ダイズ栽培が東日本から西日本へと広がったことを示す成果として紹介しています。またキャンパス北東部を中心に多く見つかった貯蔵穴についても、ドングリの保存方法などを解説。2分の1スケールの写真を床に展示し、発掘現場の雰囲気をそのまま味わうことができます。
今回の成果展にちなみ、同センター調査研究員と考古学について語る「コウコガク・カフェ」(22日午後2時、創立五十周年記念館ホワイエ)、最新の研究成果を報告する講演会(23日午後1時、同記念館会議室)も開催します。
<写真>貴重な発掘成果を見学する市民ら
【本件問い合わせ先】
埋蔵文化財調査研究センター TEL:086-251-7290
(12.09.20)