本学は、文部科学省の 革新的イノベーション創出プログラム（COI STREAM）に提案した「医療」の活用方法や未来について、多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数での活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築する「第6回フューチャーセッション（Future Session）」を7月16日、創立五十周年記念館で開催しました。
　岡山県産業労働部の担当者や本学の山本進一研究担当理事、教員ら約20人が参加。岡山大学病院（消化器外科学）の大原利章非常勤講師が、「除鉄効果を利用した新規癌治療法」と題して講演。鉄欠乏状態では癌の増殖が抑制される点に着目し、除鉄などの鉄コントロールによって癌の環境バランスを崩して治療する新規癌治療法について詳しく説明しました。また、理学部や工学部、地球物質科学研究センターなど「鉄」を取り扱うスペシャリストを有する本学において、異分野融合から新たな新規癌治療法を開発し、医療革新を引き起こす可能性について述べました。
　講演後には、参加者らが、高度な治療技術と研究力を有し、臨床研究中核病院に選定された岡山大学病院の強みを生かした新たな医療イノベーション創出について熱心に対話しました。
　本学は、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出、リサーチ・ユニバーシティ（研究大学）につながる積極的な研究推進・研究力向上を精力的に行っています。第7回フューチャーセッションは7月31日、大学院環境生命科学研究科（環境振動エネルギー学研究室）の比江島慎二准教授が風力や潮流エネルギーを活用したグリーン・エネルギーに関して講演する予定です。

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(13.07.24)