本学附属図書館は、所蔵する池田家文庫を広く公開し、地域の人々に親しんでもらおうと11月4日、岡山シティミュージアム(岡山市)と共同で「池田家文庫絵図展 開国と岡山藩」を同ミュージアムで開会しました。池田家文庫は、江戸時代の岡山藩の約10万点の藩政資料で、本展覧会では幕末開国期の絵図を中心に41点を展示しています。会期は17日まで。
岡山藩主池田慶政が、ペリー来航と開国について幕府に提出した意見書や、岡山藩が警備を命じられた房総や摂海(大阪湾)に関する台場・陣屋等の図面と公文書、藩内海岸警備のために建設された台場と射程を表した絵図、開国で世界への関心が高まり、普及した世界地図など、めまぐるしく変わる当時の情勢を表す貴重な絵図の展示は、今回が9回目。ペリー来航から開国(各国との和親条約)、海防強化、広がる世界へ、時代順に岡山藩の活動に関する資料を軍事的側面から展示しており、連日、多くの来場者が熱心に鑑賞しています。
展覧会を監修した本学大学院社会文化科学研究科の倉地克直教授は、「沖を行く黒船を陸の砲台から見る。そんな目で当時の日本と外国のことを考えてみるのも面白いかもしれません」と話しています。
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(13.11.12)