9月29日、内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）」の「革新的燃焼技術」（管理法人：科学技術振興機構（JST））の研究開発に本学の研究開発が採択されました。
　SIPは、内閣府「総合科学技術・イノベーション会議（CSTI）」が自らの司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野の枠を超えたマネジメントに主導的な役割を果たすことで科学技術イノベーションを実現しようとするもので、複数の課題が設けられた事業です。
　今回、JSTが管理する課題「革新的燃焼技術」（プロジェクトディレクター：杉山雅則トヨタ自動車株式会社エンジン技術領域領域長）に本学大学院自然科学研究科（工学系）の河原伸幸准教授が参画し、おもに高乱流・超希薄燃焼時の火花点火メカニズムの解明と火花放電挙動のモデル化やガソリンインジェクタでの噴霧ならびにピストン上部での液膜形成過程のモデル化に取り組みます。これが実用化すれば、高効率で低公害なエンジンの開発につながり、自動車のさらなる低燃費化が達成されると予想されます。
　本学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学（国内19大学）の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ（研究大学）：岡山大学」としての高い研究力を有しています。また、文部科学省事業「革新的イノベーション創出プログラム（COI STREAM）」などの社会実装を目的とした研究開発を進めています。これらの強みを最大限に利活用しつつ、本事業でも私たちの生活環境を劇的に変える研究開発を精力的に推し進めていきます。

革新的燃焼技術について（JST）：http://www.jst.go.jp/sip/k01.html



【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科（工学系）准教授　河原伸幸
TEL：086-251-8235

(14.10.10)