製薬分野の国際情勢を把握し、本学の研究力の強みの一つである「生命科学と光技術」分野の強化に活かそうと、佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーター(URA)や製薬・化学系企業関係者らが10月19~27日、ドイツ・フランクフルトで開催された「CPhI Worldwide 2013」(国際医薬品原料・中間体展 – 全世界版)や同国の製薬系企業の視察を行い、意見交換などをしました。
「CPhI Worldwide 2013」は、製薬系の約2200社が参加する世界で最も巨大な展示・商談会。参加者は、出展者らに「世界に通用する製薬開発には一体何が必要なのか」「日本の研究力に期待する点」などと質問し、情報収集しました。同国の巨大製薬系企業(メガ・ファーマ)であるメルク本社、サルティゴ本社では、研究現場の見学と合わせて、意見交換会を開催。両社からは日本の研究力の強みを活かした創薬開発や国内外大学との共同研究の活性化などについて意見が出されました。特に日本が世界に誇る理化学研究所播磨事業所の放射光施設「SPring-8/SACLA」を用いた創薬開発についての関心が寄せられ、佐藤URAが本学と同事業所のSPring-8/SACLAを用いた共同研究開発について紹介しました。
本学では、研究力における強みの一つである「生命科学と光技術」分野をさらに強化し、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出や「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上のため、精力的に研究ネットワークの拡大を行っています。今回の視察と意見交換会で得られた情報は、本学の研究力強化とイノベーション対話の活性に活かしていきます。
今回の取り組みは、今年度本学が採択された文部科学省のCOI STOREAM「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」の一環で実施しました。
【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919
(13.11.01)