本学大学院医歯薬学総合研究科岡剛史助教が、「第33回バイオ技術シーズ公開会」(2月12日、大阪科学技術センター)で「先制医療をめざす造血器腫瘍の早期診断・早期治療システムの開発」と題した講演とポスター展示を行いました。
岡助教は、白血病細胞の特異的代謝異常と特異的マーカーによる特異的蛍光シグナルで白血病細胞を分離除去し、効率良く白血病細胞に特異的細胞死を誘導する新規治療法を開発しました。この治療法により、白血病を含む骨髄増殖性疾患、移植臓器拒絶反応、急性GVHD*、血中循環腫瘍細胞の高感度検出と異常細胞の除去が低侵襲性で、安全かつ高効率に行えます。
公開会は、NPO法人「近畿バイオインダストリー振興会議」が、近畿経済産業局の支援のもと実施。大学等のバイオ技術のシーズを広く産業界に公開することで、研究開発のプロジェクト化やバイオベンチャー企業の創出に役立てることを目的としています。
GVHD*(Graft Versus Host Disease):移植片対宿主病(臓器移植に伴う合併症の一つ)
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(15.02.13)