本学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は3月4日、「第17回フューチャーセッション」を岡山大インキュベータ会議室で開催しました。
株式会社日本政策投資銀行(DBJ)企業金融第6部ヘルスケア室の青山竜文室長が、「(医療経営を中心とした)ヘルスケア産業動向と今後の展望」と題して講演。日本のヘルスケア産業の推移や、最新のトピックとして「地域ヘルスケア成長ファンドの組成」、「シリコンバレーの先端医療機器ファンドへの出資」などを紹介しました。
セッション・モデレーターを務めた佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーター(URA)は、「ヘルスケアの産業構造をよく理解して、どの医療系研究シーズがベストマッチするのかを熟慮する必要がある」と総括。参加した職員、企業、自治体、金融機関などの関係者らとともに、熱心な対話を行いました。
本学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が全国の医療機関から選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究を精力的に実施しています。本学の強みの一つである医療系研究力のさらなる強化促進を行うために、今回のセッションで得られた知見や人的ネットワークを最大限に利活用して行く予定です。
本セッションは、本学が採択を受けている独立行政法人科学技術振興機構「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業の関連イベントとして実施されました。
<参考資料>
シリコンバレーにみる医療機器開発エコシステムと日本への示唆(DBJ):http://www.dbj.jp/pdf/investigate/mo_report/0000013662_file2.pdf
医療周辺産業研究会報告書(DBJ):http://www.dbj.jp/pdf/investigate/etc/pdf/book1311_02.pdf
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※過去3回の岡山大学フューチャーセッション
第14回(テーマ「環境科学」)はこちら
第15回(テーマ「有機化学」)はこちら
第16回(テーマ「自然の証券化」)はこちら
【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919
(15.03.06)