国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

研究活動に係る不正行為に関する調査結果について

2015年03月27日

 平成25年12月10日及び平成26年3月26日、本学学長に対し、合計31本の論文について、流用、ねつ造及び改ざんした疑いのあるデータが用いられている、又は重複投稿が行われているとの告発があった。
 これを受け、本学において行った調査結果の概要を公表する。

1 予備調査の実施
 告発書の提出を受け、「国立大学法人岡山大学における研究活動に係る不正行為への対応に関する規程」(以下、「規程」という。)に基づき、予備調査委員会を設置し、予備調査を行った。
 予備調査では、告発内容の合理性の有無及び調査可能性について、「流用、ねつ造及び改ざん」と「重複投稿」とに区分して審議を行った。
 予備調査の結果、重複投稿については、重複投稿に当たらない若しくは調査対象とはしないものと判断した。画像の流用、ねつ造及び改ざんについては、計5本の論文については告発書における指摘事項の合理性の有無について判断ができず、本調査を実施して確認する必要があると判断した。その他の指摘事項については、合理性のある指摘とはいえないと判断した。

2 本調査の実施
 予備調査の結果を受け、規程に基づき、7月16日付けで研究活動調査委員会を設置した。調査委員会は8名で構成し、うち3名は学外委員とした(うち1名は弁護士)。

○調査方法a) 専門委員を設置し、対象論文を正当に評価できる複数の研究者の協力も得て指摘事項の妥当性を検証b) 著者から画像データの提出を受け、画像解析の専門業者による詳細な画像解析を実施
 上記の調査方法による検証結果に基づき、研究活動調査委員会委員による審議及び必要に応じて行った著者への確認により、以下の結論を得た。

○調査結果
 調査対象とした5本の論文のうち、4本については、告発書における指摘は合理的ではないと判断した。1本については、掲載画像の幾つかについて実験結果と異なる画像が論文に掲載されていたが、これらは著者が本来掲載しようとしていた実験結果の画像と異なる画像を誤って掲載したものであり、故意によるものではないことから不正行為は認定しない。
 なお、著者には誤って掲載した画像の訂正を行うよう、勧告する。


【本件問い合わせ先】
 研究交流部研究交流企画課長 中山 亮
 TEL:086-251-7115

(15.03.27)


年度