岡山大学病院は4日、特発性間質性肺炎を患う男性への両肺移植手術で、左肺に脳死した人からの肺、右肺に生きている人の肺(右肺下部の「下葉」)を同時に移植する手術に成功しました。脳死・生体肺同時の“ハイブリッド移植”は、世界初です。
手術は同日、呼吸器外科の大藤剛宏肺移植チーフを執刀医とするチームが担当。約10時間かけて、脳死ドナーから提供された肺と生体ドナーから提供された肺の一部を移植しました。
手術後の会見で大藤教授は、「機能の優れた生体肺も使うことで、一つの命を救うことができた。医学的理由で使用が断念される肺が利用されるのは意義深い。使われない肺を少しでも減らしたい」と説明しました。
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(15.04.06)