平成28年1月より、本学大学院医歯薬学総合研究科に寄付講座「三朝地域医療支援寄付講座」が開設され、1月8日、講座が設置される三朝温泉病院(鳥取県東伯郡三朝町)において、協定書調印式及び開設式が行われました。
同寄付講座は組織見直しによる岡山大学病院三朝医療センターの閉院に伴い、患者の継続的な診療や、同センターが担ってきた温泉資源を活用した地域医療の継続などを目的として開設されました。本学大学院医歯薬学総合研究科は鳥取県中部医師会からの寄付を受け、平成30年12月までの3年間を契約期間とし、医師2人を三朝温泉病院へ派遣。これまでどおり質の高い診療を継続します。
三朝医療センターは70年以上にわたり、三朝町の温泉を利用した温泉療法を提供してきました。閉院の動きの中でも、地域住民からの根強い存続要望は絶えず、今回の寄付講座開設はその要望に添うものです。
協定書調印式及び開設式には、本学大学院医歯薬学総合研究科の谷本光音研究科長、鳥取県中部医師会の松田隆会長らが出席。協定書の調印後は、三朝温泉病院玄関前にて看板の除幕、テープカットを執り行い、同講座の開設を祝いました。
谷本研究科長は「かつてない協力関係ができ、大変うれしく思っている。地域の皆様の声があったからこそ、このような仕組みを実現できた」と話し、松田会長は「開設が実現したのは関係各位の賜物である。この地で患者さんを守っていくという想いが形になりうれしい」と、良い医療の提供に向けて意気込みを語りました。
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岡山大学病院研究推進課 研究支援・推進グループ
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(16.01.20)