水戸徳川家15代当主・徳川斉正氏を講師に迎え、特別講演「水戸徳川の400年」を11月26日、創立五十周年記念館で開催しました。
徳川氏は初代・頼房公、「水戸黄門」として有名な光圀公、最後の将軍・徳川慶喜らの人となりやエピソードに触れながら水戸徳川家400年の歴史を紹介。光圀は荒れた少年期を送っていたが、『史記』「伯夷伝」を読んで反省し、学問に励んで名君と呼ばれるようになったと説明。日本にも『史記』のような歴史書が必要と考えて光圀が始めた『大日本史』編さんが同家の事業として明治39年まで250年も続けられたことなどを、実際に使用された印籠などの写真を用いながら解説されました。
徳川慶喜については「鳥羽・伏見の戦いで戦わずに江戸に戻ったのは、新政府軍の東征大総督が従兄弟にあたり、身内で争いたくなかったから」といった同家に伝わる話も披露されました。
徳川家康のふんどしや千利休も愛蔵した花入「鶴一声」など同家伝来の所蔵品も紹介され、参加した学生・教職員・一般の方約300名は興味深く聞き入っていました。
この講演は、大学祭に学術的な要素を取り入れるため、平成16年度から大学祭前後に開催している「アカデミック企画特別講演」として行われました。
写真:講演する徳川氏
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アカデミック企画特別講演「水戸徳川の400年」を開催
2010年12月02日