国立大学法人 岡山大学

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文部科学大臣賞を受賞した寺澤教授(教育)が記念講演 「全ての学習者に実質的メリットを提供できる新しいeラーニング」

2020年01月07日

 本学大学院教育学研究科の寺澤孝文教授が「eラーニングアワード2019フォーラム」(一般社団法人e-Learning Initiative Japan)において文部科学大臣賞を受賞したことを記念し、昨年11月13日、受賞記念講演が同フォーラムで開催されました。
 寺澤教授は「全ての学習者に実質的メリットを提供できる新しいeラーニング」と題して講演。今回の大臣賞受賞の対象となった「マイクロステップ・スケジューリング法」という岡山大学発の新しい技術を用いることで、収集された大量の学習データ(高精度教育ビッグデータ)から、これまで意識できなかったわずかな学習の効果の積み重ねを個人ごとに可視化することを可能にしました。この新技術によって、学習者が実力レベルで習得されたと判定される問題を学習から外すことで、実効性を持つテーラーメイドの個別学習が一人一人の学習者に適切に提供できる「教育の個別最適化」が実現できるようになりました。
 講演ではこれまでの研究開発の経緯とともに、実際の教育現場での学力向上について、具体的な事例を挙げて紹介。「テクノロジーファースト(技術第一)ではなく、個々人の教育状況に寄り添ったEd-Tech(教育とテクノロジーの融合)を実践することで、実効性を持つテーラーメイドの個別学習『教育の個別最適化』を着実に行える」と述べました。
 記念講演会には、これまで寺澤教授と共に研究開発を進めて来たメンバーや、URAとして支援して来た東京駐在の佐藤法仁副理事・URAらも参加。より多くの場で「マイクロステップ・スケジューリング法」を導入することを目指し、聴衆らとの意見交換を活発に行いました。
 本学は、Ed-Tech(教育とテクノロジーの融合)の最先端を走っている研究大学のひとつです。今後も寺澤教授の研究開発をはじめ、多くの新技術をもとに教育現場と社会に新たな価値を提供し続けていきます。

○文部科学大臣賞受賞講演動画はこちら(YouTube)

<参考>
マイクロステップ・スタディ(岡山大学実践データサイエンスセンター(仮称)):https://micro-step.jimdofree.com

【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 寺澤孝文
TEL:086-251-7714
https://edu.okayama-u.ac.jp/~shinri/terasawa/index.html

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