◆発表のポイント
- 点滴チューブの絡まりや落下を防止する点滴ラインなど絡み防止具「チューブセパレーター」を共同開発しました。
- 患者さんの安全の向上や医療従事者の負担軽減に貢献できることが期待されます。
医療機関における集中治療室や救命救急センターでは、重症患者さんの管理のため点滴チューブなど非常に多くの管(ライン)が使用されていますが、チューブが閉塞(へいそく)して正確に薬剤を投薬できないことや、ラインの誤認識によるトラブルが起きやすい、チューブ交換や患者さん移動時に時間がかかるといった問題がありました。
そこで、岡山大学病院医療技術部(臨床工学部門)の落葉佑昌臨床工学技士とタキゲン製造株式会社(東京都品川区)は、点滴チューブの絡まりや落下を防止する点滴ラインなど絡み防止具「チューブセパレーター」を共同開発しました。落葉臨床工学技士が中心となり、点滴ラインなどの絡まりによる問題点を分析し、実証を重ねて製品化が実現しました。
◆研究者からひとこと
点滴チューブの絡みは、以前から医療安全における重要な問題点のひとつでした。今回、点滴チューブ絡みという問題点を解決したいという話をタキゲン製造株式会社へお話したところ、「社会貢献したい、患者様へ貢献したい」という同じ気持ちで共同開発をやり遂げることができました。 また、その成果が評価され「第34回日本臨床工学会医工連携Awardベストデベロップメント賞」を受賞できました。ご協力いただいた関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。 | 落葉 臨床工学技士 |
■研究資金
本研究は、タキゲン製造株式会社との共同研究にて実現しました。
<詳しい研究内容について>
点滴ラインなどの絡まりを防止する「チューブセパレーター」を共同開発
<お問い合わせ>
岡山大学病院 医療技術部 臨床工学部門
臨床工学技士 落葉 佑昌
(電話番号)086-223-7151(代表)