岡山大学病院で母体血を用いた新出生前遺伝学検査(NIPT)開始
2013年07月25日
母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT検査)開始に向け準備してきましたが、本院倫理委員会承認の後、日本医学会から6月26日付けで実施施設認可証を受理したため、7月8日病院ホームページに案内を掲載し、7月11日より開始しました。
この度、母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査(NIPT検査)を、岡山大学病院で開始する運びとなりました。本検査は、日本産科婦人科学会が「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査に関する指針」としてとりまとめ、その指針を受けた日本医師会、日本医学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、日本人類遺伝学会が共同声明を提出しました。その声明では「その実施は、臨床研究として、認定・登録された施設において慎重に開始されるべきである」とされています。当院は、これらの指針と声明に沿って臨床研究を開始するため、施設の認定・登録を申請し、この度認可を受けました。臨床研究参加の予約受付を平成25年7月8日より、また臨床研究は平成25年7月11日より開始いたしました。本検査は、母体血を20ml採取するのみであり、その簡便性から検査に関する十分な説明が医療者から示されず、その結果、妊婦がその検査の意義、検査結果の解釈について十分な認識を持たずに検査が行われる可能性があります。したがって、検査を実施するにあたり遺伝カウンセリングとアンケート調査を受けていただく必要があります。
詳細につきましては、平成25年7月8日付けで岡山大学病院ホームページ内に掲載し、検査の予約方法として、現在かかりつけの医療機関より、当院地域医療連携室宛へ診療情報提供書をFAXしていただく形で行います。患者さんご本人からのご予約は受け付けません。
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<お問い合わせ先>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
産科・婦人科学教室 教授
(氏名)平松祐司
(電話番号)086-235-7317
(FAX番号)086-225-9570