岡山大学病院で11月12日、脳死移植を含め100例目となる肺移植手術が行われ、無事成功しました。1998年に同病院が日本初の肺移植となる生体部分肺移植に成功して以降、100例達成は国内の医療機関初、最速となります。
今回の手術は、閉塞性細気管支炎の10歳代男性に対し、ドナー(臓器提供者)である母親の右片肺を移植する生体肺移植です。呼吸器外科(三好新一郎教授)が担当となり、同科肺移植チーフの大藤剛宏准教授が執刀。総勢約30人の手術チームで午前10時半に手術を開始し、約6時間後の午後4時38分に終了しました。男性の容体は安定しており、2、3か月で退院できる予定です。
同病院ではこれまでに、脳死肺移植39例、生体肺移植61例を実施。手術後の5年生存率は82%で、世界平均の50%(国際心肺移植学会データ)を大きく上回ります。100例目の手術後に会見した三好教授と大藤准教授は「100例は通過点の一つ。今後も移植医療を推進したい」と述べました。
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岡山大学病院で100例目の肺移植成功 国内の医療機関初
2012年11月19日