戦後初の文化勲章を受章した岡山県出身の物理学者、故仁科芳雄博士の偉業を顕彰し、人物・成績ともに優秀な県内在学の理工系大学院修了予定者に贈られる「平成25年度仁科賞」の授与式が3月18日、岡山県庁で行われ、本学大学院自然科学研究科博士後期課程の山口大介さんと博士前期課程の重廣司さんが岡山県の伊原木隆太知事から表彰状を手渡されました。
産業創成工学専攻の山口さんは、極低温(-268度)で駆動する「極低温用超音波モーター」を開発。低温な宇宙空間で働くロボットの製作や物質特性を極低温で初めて分析できるなど、「応用には無限の可能性がある」と山口さん。化学生命工学専攻の重廣さんは、一般的なものより10~20倍の抗ガン剤が入った粒子を開発し、「一度に大量に投与できる点が画期的」と話しています。
仁科博士は「日本の現代物理学の父」と称され、本学の前身の一つである第六高等学校出身。新制岡山大学や理学部創設に尽力するなど、本学とも深い関わりがあることが知られています。
※山口さんと重廣さんについて、岡山大学公式Facebookページで紹介しています。
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学務部学生支援課
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(14.03.19)