全国の大学生が日本の伝統文芸競技「歌合(うたあわせ)」の腕をトーナメント形式で競い合う「第3回大学短歌バトル2017」の本戦が3月4日、東京で行われ、結成5年の本学の短歌サークル「岡山大学短歌会」が初優勝しました。
岡山大学短歌会は、文学部当時3年の川上まなみさん、当時4年の森永理惠さんと山田成美さんの3人で挑み、1回戦は國學院・二松學舍大学連合を3-0、準決勝は北海道大学短歌会を2-1で破りました。決勝戦では「日」「流」「陸」の歌題が出され、大阪大学短歌会を3戦全勝で制し初優勝しました。山田さんは準決勝で詠んだ「銭湯のシャワーを浴びる友人の背中に来るべき結婚式」も高く評価され、最優秀方人に選ばれました。
川上さんは、「全国大会で優勝することができてとてもうれしいです。まさか、自分たちが優勝できるとは思っていませんでした。普段、歌会等を通して勉強してきた成果をバトルで発揮できました。岡大の知り合いや友達からもお祝いの言葉をもらい、少しずつ短歌が広まっていくこと、興味を持ってもらえることを嬉しく思います。これからも短歌会での活動を重ね、岡山の文芸を盛り上げていきたいです。目標は、次の大会での二連覇です」と喜びと抱負を語りました。
川上さんは、平成27年度にも「第15回若山牧水青春短歌大賞」で大賞を受賞しています。
【決勝の詠歌】
先鋒 歌題「日」 森永理惠
「祖父の死を知るよしもなく庭はあり鳩は何度も日を改める」
中堅 歌題「流」 川上まなみ
「水面に光はすんと佇んで川は流れを止めないでゐる」
大将 歌題「陸」 山田成美
「きみの立つ陸地をふやすための逢瀬 シンクに新たな洗剤を置く」
【本件問い合わせ先】
大学院社会文化科学研究科等事務部
学部教務学生グループ文学部担当
TEL:086-251-7370
(17.05.10)