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岡山大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科Department of Otolaryngology–Head and Neck Surgery

学生・研修医の皆さんへFor Students & Residents

先輩からのメッセージ

菅谷 明子 (2003年 岡山大学卒)

現職:岡山大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 助教
略歴:2003年岡山大学医学部卒業。同年岡山大学耳鼻咽喉・頭頸部外科入局。岡山大学病院耳鼻咽喉科研修医。2004年岡山済生会総合病院耳鼻咽喉科研修医。2005年広島市立広島市民病院耳鼻咽喉科嘱託医。2007年岡山済生会総合病院耳鼻咽喉科チーフレジデント。
2009年岡山大学大学院入学。2010年岡山大学病院耳鼻咽喉科医員。2014年岡山大学大学院卒業。2017年より現職。

耳鼻咽喉・頭頸部外科医になろうと決めたきっかけ

 もともと小児科や外科にも興味があったのですが、学生実習で小児の人工内耳症例を経験したことで、小児の診療や手術もできる耳鼻咽喉・頭頸部外科に大変魅力を感じました。また、できれば一生医師としての仕事を継続したいと考えていたため、伝統的に男女ともに活躍できる土壌のある科だったのが、耳鼻咽喉・頭頸部外科医になろうと決めたきっかけです。

岡山大学の耳鼻科に入局したきっかけ

 出身大学であったことから、あまり迷いはなかったのですが、当時の教授であった西﨑和則先生が熱心に勧誘してくださったこと、医局の雰囲気がとても良かったこと、女性医師が関連病院の部長として活躍している病院が複数あったことから、岡山大学の耳鼻咽喉科に入局を決意しました。

入局してよかったこと

 大学病院には最初の1年目に所属し、頭頸部・耳・鼻のすべてのチームをローテーションして、様々な経験をさせていただきました。その後、2年目から7年目まで岡大の関連病院で研修を行いました。この間に、素晴らしい先生方に出会い、様々な面でご指導頂いたこと、また、耳鼻科の幅広い分野を経験させていただいたことが今につながっております。
 専門医を取得した後に出産し、産後すぐに大学院に入学しました。大学院では臨床研究を中心として勉強させていただき、この頃から耳科学を専門とするようになりました。この間、補聴器相談医や臨床遺伝専門医を取得することができ、診療の幅が広がったと思います。また、大学院時代にお世話になった先生方とは、現在日耳鼻の乳幼児医療委員会でもご一緒にお仕事をさせて頂いており、とても貴重なご縁だと思っております。

現在の仕事や家庭の様子

 大学病院で耳グループの責任者的な立場で仕事をさせて頂いております。二人の子供が小さかった頃は、研究や外来中心で手術から離れていた時期もありましたが、先生方のご指導のもと、徐々に手術室に復帰しました。さらに、安藤瑞生教授が就任され、耳の手術を習得するように勧めてくださったことで、現在の私があると思っております。本格的に手術に復帰した時期は、子供たちも少し手がかからなくなってきており、家族の協力と応援のもと、仕事を続けております。
 耳科学は診断から治療まで一貫してできる大変魅力的な分野だと感じております。同時に、患者さんの生活の質(QOL)に直結する分野なので、常に細心の注意を払いながら診療にあたるようにしております。

皆さんへのメッセージ

 耳鼻咽喉・頭頸部外科の魅力は、子供から大人まで、内科的な治療から手術まで幅広く診療が行えることだと思います。また、専門性を高めることで様々なキャリア形成が可能で、活躍の場が多い科だと感じております。進路に迷っている方は、是非一度当科に見学にお越しください。