市民法講座
准教授
中川 忠晃 なかがわ ただあき
民法
相続法
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連絡先:nakag-t1◎cc.okayama-u.ac.jp
遺産をめぐるもめごとは少なくありません。いったん生じたもめごとを妥協可能なかたちにおさめたり、あるいはもめごとの発生を予防したりするために、私たちはしばしば「平等」という原理を用います。遺産に限らず、誰かと何かを分けようとする際に、「誰も誰よりも多くもらったわけでも少なくもらったわけでもない」という「引き分け」の状態に持ち込めば一番もめにくいことを皆さんは経験上よくご存知だと思います。しかし、相続では、分割対象が高額かつ多種多様な物で構成されているだけでなく、共同相続人とその事情も多種多様であり、さらに、共同相続人の親族(配偶者など)や相続債権者や相続人の債権者などの利害も複雑に交錯していて簡単にはいきません。このようなモノ(物・者)を前にして、どのような手続に則って誰にどれを分配すれば「平等」が実現したといえるのかという、非常に厄介な課題に取り組んでいます。
准教授
嶋津 元 しまづ げん
時効援用権の理論構造、実体法と訴訟法との関係に関する諸問題
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連絡先:g-shimazu◎okayama-u.ac.jp
旅行の前日に、日常的な何でもない用事が明日の旅行を彩ってくれるかのように楽しく感じられるという経験(あるいは試験前に限って掃除が楽しく感じられる経験)をしたことのある人はいませんか。そこでは、旅行という出来事の登場によって、何の変哲もない日常的な用事に新しい光が照らされて、同じはずものがいつもと違って見えるという感覚が働いているのだと思います。この、同じはずのものが違って見えるという感覚は、あらゆる創造力の源泉として、極めて重要な役割を担っているのではないでしょうか。この感覚を味わってもらえるような授業(や研究)を行えるように努力して行きたいと考えています。
専任講師
渡邊 貴 わたなべ たかし
複合契約
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連絡先:takashiwatanabe◎okayama-u.ac.jp
民法、とりわけ契約法を中心に研究をしています。契約というと日常にあふれている身近な存在である一方で、実は国や時代によって様々に異なる見方が示されている制度でもあります。そんな契約という制度を通して、古今東西の先人たちの様々な議論を勉強していると、自分では思いつきもしなかった新たな視点を発見することが多々あり、こんな物事の捉え方があるのか、という感動に近い感情を覚えることも少なくありません。 講義や演習では、私自身が感じたこうした感動をおすそ分けできるような形で進めていきたいと考えています。法律というと、お堅いイメージもあるかもしれませんが、その背景にある個別の紛争当事者の人間ドラマ、あるいは時代の変化への適合というダイナミズムを体感することを通して、法、あるいはそれが規律する社会に対する様々な視点を培っていけるような授業を目指したいと思っています。
教授
濵田 陽子 はまだ ようこ
民事訴訟法
多数当事者訴訟
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連絡先:hamada-y◎cc.okayama-u.ac.jp
裁判とは人と人とがけんかする場面でもあり、新しい関係を築いていく過程でもあります。社会生活において紛争を回避するのも知恵ですが、生じた紛争を積極的に処理するのもまた知恵だといえるでしょう。紛争当事者が自分の力でトラブルを認識し、咀嚼し、消化する手助けのできる手続とはどのようなものか考えています。
教授
赤木 真美 あかぎ まみ
会社法・金融商品取引法
株式公開買付規制
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連絡先:mmakagi ◎cc.okayama-u.ac.jp
商法を学ぶ面白さが伝わる授業をめざします。
教授
増田 史子 ますだ ふみこ
商法、海商法、商取引法
責任論、営業秘密の刑事法的保護
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連絡先:fumiko.masuda◎okayama-u.ac.jp
運送法・海商法を中心に、企業取引を規律するルールの研究をしています。企業取引のルールは、商法や民法に規定されている規律にとどまらず、公法上の規制や取引上の慣行など、様々なルールによって形作られています。そのような中での私法ルールの形成や機能に関心をもっています。授業では、商法の規律の実際上の意義、経済的な意義も伝えられるように、心がけています。