11月9日、本学の那須保友学長らが山梨大学甲府キャンパス(甲府市武田)を訪問し、中村和彦学長らと会談しました。今回の訪問は、本学が掲げるスーパーシティ国家戦略特区とデジタル田園健康特区における関係大学連携「共生型連合体構想」の構築についての意見交換を目的としたものです。
山梨大学からは中村学長と茅暁陽理事(学術研究・グローバル推進担当)・副学長、市川満理事(財務・施設・産学官連携担当)・副学長、片田晋理事(総務・労務・情報担当)・副学長、岩﨑甫副学長(医療・学術研究・産学官連携、グローバル推進担当)、波呂浩孝医学部教授・附属病院副病院長、望月眞樹研究推進部長、本学からは那須学長、袖山禎之理事(財務・施設担当)・事務局長、河本雅紀研究協力課長らがそれぞれ参加しました。
会談では、2022年4月12日に閣議で指定された「スーパーシティ型国家戦略特区」の茨城県つくば市及び大阪府・市、「デジタル田園健康特区」の石川県加賀市、長野県茅野市及び岡山県吉備中央町に関連するアカデミアが連携する「共生型連合体構想」により、国家戦略特区を通じた医療からの社会変革を目的として、様々な取り組みを加速していくための議論が行われ、構想の具体化が進展しました。
那須学長はこの意見交換に先立ち、前日に長野県茅野市で開催された「スーパーシティ・デジタル田園健康特区フォーラム」にも参加し、岡山県吉備中央町の総括アーキテクトとして、同町補佐アーキテクトである岡山大学病院産科婦人科の牧尉太講師とともに、3都市アーキテクト座談会に登壇しました。また、山梨大学の木内博之理事(医療担当)・副学長・附属病院病院長とも意見交換しました。
本学は、デジタル田園健康特区での規制改革と合わせて、住民への医療や福祉を軸とした最先端のサービス実現に向け、健康・医療分野に対する橋渡し研究支援機関及び臨床研究中核病院としての機能を発揮して活用することで、単に患者さんのベッドサイドに届く「従来の医療」という枠組みに留まらず、日常の生活において誰もが健康に生き、幸福を感じるWell-beingを提供し、そのための社会変革を推進する取り組みに重点をおいています。そのビジョンが岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」であり、この実現に向けて「岡山大学研究ポリシー」の改正や「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」の設置、さらに我が国初で岡山大学独自の“世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステム”である「岡山大学高等先鋭研究院」の始動など、覚悟を持った取り組みを矢継ぎ早に実施しています。今回の「共生型連合体」の枠組みも長期ビジョン達成のための一つの手段であり、多くのステークホルダーとともに共育共創を推進していきます。今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化と挑戦にどうぞご期待ください。
<参考>
・内閣府国家戦略特区公式ホームページ(スーパーシティ・デジタル田園健康特区)
・岡山県吉備中央町が「国家戦略特別区域(デジタル田園健康特区)」に指定されました ~国立大学法人岡山大学が参画~
・デジタル田園健康特区においてアカデミアが果たす役割とは ~那須理事が内閣府主催「スーパーシティ・スマートシティフォーラム」で講演~(昨年度のスーパーシティ・スマートシティフォーラム)
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議
(担当窓口:研究協力部研究協力課)
TEL:086-251-7115
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
山梨大学の中村学長らと共生型連合体(スーパーシティ国家戦略特区・デジタル田園健康特区関係大学連携)の構築について意見交換
2023年11月14日