国立大学法人 岡山大学

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第2回日中医学交流フォーラム(上海大学-岡山大学医学交流デー)を開催~医療分野における研究力・イノベーション創出強化の世界展開の強化へ~

2024年01月04日

 2023年11月3、4日に「第2回日中医学交流フォーラム(上海大学-岡山大学医学交流デー)(Shanghai University-Okayama University Medical Exchange Day & The second Sino-Japanese University Medical Academic Forum )」が中国の上海大学(主催機関)にて開催され、本学から那須保友学長、成瀬恵治副理事(新医療研究拠点担当)・大学院医歯薬学総合研究科長・中性子医療研究センター長、同センターの道上宏之副センター長、黄鵬研究准教授らが出席しました。
 同フォーラムは、日本と中国の医療分野における協力・交流の場を築くことなどを目的に開催されており、昨年度の第1回はコロナ禍のためオンライン開催でしたが、今回は感染状況が落ちついたため、初めて対面での開催となりました。
 今回の参加大学は、国際交流の協力協定を締結している本学と上海大学を中心に、日本側は東京大学と日本医科大学、中国側は上海交通大学や上海海洋大学、北京大学などの、医師をはじめとする専門家や若手研究者ら約180人が参加しました。
 フォーラムでは那須学長が「社会課題解決に向けた挑戦-Challenge of Okayama University Hospital to solve social issue-」と題して基調講演を実施。特に岡山大学病院における様々な社会課題を解決するための技術開発や事業展開などを紹介。また、医療イノベーション創出を推進している岡山大学病院産官学プロジェクト「BIZEN(Business Innovation Zone for Entrepreneurship)プログラム」での取り組みを紹介しました。
 その後、「腫瘍免疫」、「再生医療&幹細胞」、「人工知能」、「海洋生物医学&健康食品」、「次世代薬品開発」、「生物材料」の6分野に分かれての分科会が開催され、成瀬副理事と道上副センター長、黄研究准教授らが発表を行い、参加者らと活発な意見交流を行いました。新型コロナ後、日中間に限らず、世界各地で研究者同士の対面による活発な議論・交流が行われ、新たな研究開発やシーズ発掘、人材交流などが生まれています。今回、初めて対面で行われたフォーラムもそのひとつであり、今後の研究・イノベーション創出活動の強化促進につながるものです。
 なお同フォーラムは、現在のアカデミアにおける国際化やオープン化に伴う健全性や公平性、さらに安全保障上の観点などを含めた研究インテグリティを徹底して実施されています。協働するパートナーであるからこそ、明確な拒否を明示することやポジティブに協働することなど、研究インテグリティの基での関係を構築することが重要となります。また、今後の個々の具体的なプロジェクトは、両国の法規制などを鑑みた契約を結び、実施することになります。どうぞ今後も地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください。

上海大学(Shanghai University)
 中華人民共和国上海市にある国立大学(中国政府教育部と上海市政府共同運営)で、211工程(国家重点大学)のひとつです。同大学は1922年に設置され、その後、統廃合や閉校などを経て1994年に上海工業大学、上海科学技術高校専科学校などと合併し、現在の上海大学が形成されました。上海市内に3つの広大なキャンパスを持ち、学部は文学、哲学、経済学、法学、理化学、工学、芸術学など30学部、86専攻にも及びます。 
 現在、約3,100人の教員・博士号取得研究者らとともに学部生20,500人、大学院生16,500人、社会人学生16,000人が在籍。留学生はこれまでに115か国から15,000人余りが修了し、現在も約3,000人が在籍しています。英国の世界大学評価機関Quacquarelli Symondsによる「世界の若い大学ランキング」では中国本土で1位になるなど、近年、教育研究において成長が著しい総合大学です。初代学長は、「中国の力学の父」と呼ばれ、固体力学と理性力学に対して大きな影響を与えた科学者である銭偉長(Wei-zang Chien:1913~2010)が務めました。

【本件問い合わせ先】
岡山大学中性子医療研究センター(NTRC)
副センター長・准教授 道上宏之
研究准教授 黄鵬
TEL:086-235-7785
HP:中性子医療研究センター

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