国立大学法人 岡山大学

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総合技術部技術職員が津山高専技術部活動報告会に参加 ~大学-高専間の技術職員連携強化を推進~

2024年04月03日

 3月11日、本学総合技術部の田村義彦部長と設計製作・社会基盤技術課の柴田光宣技術専門職員、藤本幸輝技術職員、教育支援技術課の安信香苗技術職員らが岡山県津山市の津山工業高等専門学校(津山高専)を訪問し、「津山工業高等専門学校 令和5年度技術部活動報告会」に出席、意見交換・施設見学等を行いました。本報告会は、技術職員の日頃の活動の成果を発表する場として、同校の技術職員や教職員を対象に毎年開催されています。
 活動報告会は、同校の共同利用スペースにて開催され、技術職員による3件の発表が行われました。1件目は瀬島裕貴技術専門職員、神田尚弘技術長が「オープンキャンパス体験コーナーの支援について」と題して、ペーパークラフトで作った家形の模型にソーラーパネルを取り付け、日中に電気を蓄え、夜間にLEDを点灯させるキットを開発したことを発表。これをオープンキャンパスで来学者に実際に製作・体験してもらったことをアピールしました。2件目は清水大輝技術職員が「C言語開発環境の簡便な構築に向けて」と題して、個人が保有しているPCを同校内で使用するBYOD(Bring Your Own Device)を同校で実施するため、開発環境を構築するための手順や工夫した点等を発表しました。3件目は中尾三徳技術職員が「津山高専のマイコン実験における先進科学系物理学実験(Raspberry Pi)実施報告」と題して、Raspberry Piに各種センサを取り付けて計測を行う実験等について発表しました。どの発表も興味深く、学生の能力向上につながるとても良い内容で、総合技術部の社会貢献活動等に役立つものでした。
 活動報告会の後には双方の技術職員を交えての情報交換会が行われました。同校が地域貢献活動として実施している公開講座の紹介があり、LEDが点灯し曲が流れる地球儀をはじめとして、各所に技術が詰め込まれた様々な電子工作を実施していることの説明がありました。
 続いて、同校の最新の導入機器や研究用に飼育している生物を見学。その後、分野ごとに分かれ、機械系の技術職員は、学生らが工作実習で使用している実習工場を見学しました。工場内には、学生の実習や研究活動に使用できる旋盤・フライス盤の汎用機、溶接機、NC機、金属部品を印刷できる3Dプリンター等があり、非常に充実した環境でした。また、どの機械も整理整頓されており、気持ちよく作業できる環境でした。
 情報系の技術職員は、授業や放課後に学生が利用できるPCが設置されている総合情報センターを見学。同センターを管理・運営している教職員から、演習室の安定的な稼働を実現するための運用や工夫点等の紹介があり、大変参考となりました。参加した本学の技術職員は「近年BYOD導入の流れから、教育機関で管理する学生用PCの在り方が問われるようになってきています。今回の学びを生かし、今後も本学学生にとってより良い教育環境の提供に努めていきたい」とコメントしました。
 今回の開催について総合技術本部長を務める佐藤法仁副理事・副学長・URAは、「今回の場をご提供いただいた津山高専の技術職員の皆様に厚く御礼申し上げます。本学と津山高専の関係は長い歴史がありますが、流れが早く大きく変わっていく社会に応じるため、ともに力と知恵を合わせて人材育成や技術等の発展・継承を進めていきたいと思います。どうぞ技術を核とした社会変革の基礎作りへのご支援等をよろしくお願い申し上げます」とコメントしました。
 本学総合技術部では、今後も津山高専をはじめ他大学や高専・他機関と積極的に情報収集・協働を行い、技術職員の高度化や研究設備機器共用等を強化促進していきます。今後も本学総合技術部は、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の一翼を担う価値ある存在となるようさまざまな取り組みを進めていきます。どうぞご期待ください。
 なお本件は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環としても実施されました。

【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務担当
E-mail : sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置きかえています。

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