本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は7月25日、研究設備機器の共用化や人材育成や、昨年に本学が採択を受けた文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)における今後の具体的な連携等に向けた情報交換のために、大学共同利用機関法人自然科学研究機構(NINS)の分子科学研究所(愛知県岡崎市)を訪問しました。本学からはJ-PEAKS担当者で、総合技術部本部長の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAと総合技術部の田村義彦部長、機器分析・動植物資源技術課の石井誠課長、設計製作・社会基盤技術課の堀格郎課長らが参加。分子科学研究所からは、同研究所の渡辺芳人所長、技術推進部・機器分析ユニットの繁政英治部長・ユニット長、研究力強化戦略室の中村敏和特任部長らが参加しました。
訪問の前半は意見交換の場として、中村特任部長とARIM/大学連携設備ネットワークの太田康仁マネージャーが同研究所の技術推進部や設備共用ネットワークについての概要や課題などについて説明しました。また、本学の田村部長と堀課長から総合技術部と技術統括監理本部の組織化や取り組み、今後の課題等について説明。その後も活発な意見交換と議論が行われ、同研究所と連携し大学連携設備ネットワークの拡大などに取り組むことや技術職員のスキルアップのための技術職員間の研修等の連携などについて前向きに進めることとなりました。
後半は、同研究所のご厚意で研究機器設備の見学や現場管理者らとの意見交換を実施。参加者は、極端紫外光研究施設(UVSOR)、機器センター、装置開発室、計算科学研究センターやヘリウム共用施設などを見学し、最新鋭の設備や専門技術の説明を受け、研究設備・機器共用推進に関する情報収集などを行いました。最新研究設備機器の配置と人材運用は、本学が進める地域における液体ヘリウム供給拠点構想などについて新しい知見を得ることができ、大変参考になった様子でした。
参加した本学の機器分析・動植物資源技術課の北條優子技術専門職員は「分子科学研究所の高い技術と知識を持たれた技術職員の働き方を学ばせていただき、私たちも今後よりもっと研鑽を積み研究者の方々に技術提供していきたいと思いました」とコメント。さらに佐藤副理事・副学長・上級URAは「分子科学研究所の中村特任部長とは、文部科学省の研究開発イノベーションの創出に関わるマネジメント業務・人材に係るワーキング・グループでの意見交換ら発展して、今回の訪問になりました。厚く御礼申し上げます。同研究所が所属する自然科学研究機構とはJ-PEAKSで連携しており、特に研究機器共用や技術職員を中心とした人材育成・高度化、さらには好事例の横展開などを強化推進し、わが国の科学技術・イノベーションを盛り上げていきたいと考えています。今回の訪問はとても有意義な場となり、本学で学ぶべき点も多かったです。今回得られた知見やノウハウを本学で生かすとともに、それを形として運用し、他大学・研究機関等にも活用できるように戦略性を持って進めていきたいと思います」と、今後の方向性も含めてコメントしました。
本学総合技術部では、今後も分子科学研究所をはじめ他の研究機関等と積極的に情報収集・協働を行い、技術職員の高度化や研究設備機器共用等を強化促進していきます。今後も本学総合技術部は、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の一翼を担う価値ある存在となるようさまざまな取り組みを進めていきます。どうぞご期待ください。
<参考>
・地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)令和5(2023)年度採択大学の取組内容:岡山大学(日本学術振興会ホームページ)
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
総合技術部HP
総合技術部が分子科学研究所を訪問 自然科学研究機構との連携強化へ
2024年09月27日