国立大学法人 岡山大学

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第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションを開催~わが国の研究大学の山脈を築くためのシナジーの種をまく~

2024年07月03日

 本学は昨年度、わが国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を目的とする文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されました。本学では岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた「ひとつの手段」「目的(ビジョンの実現)を達成するための加速要因」などとしてJ-PEAKSの理念に共感し、活用しています。
 6月20日、本学の構想のポイントや目指すべき点、さらにはJ-PEAKS採択大学や本年度事業申請予定大学などとシナジーの種を広く育むことなどを目的として「第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッション」をオンラインで開催しました。
 本セッションでは、那須保友学長が開会あいさつを行い、本学の構想について、全体のビジョンと具体的に進める4つの取り組みを紹介しました。「地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学~持続可能な社会を実現させる10年構想~」を掲げて、岡山大学長期ビジョン2050の実現に寄与するさまざまな取り組みを戦略的に実施している点を紹介しました。
 次に、本学J-PEAKS担当者である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAが「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)事業申請の組成と実施の仕組みづくりについて」と題して、特に、岡山大学最重点研究分野の制定岡山大学高等先鋭研究院の設置岡山大学研究・イノベーション共創機構の創設、ガバナンス改革、職員の高度化、ポリシーの見直しなどの制度・組織改革を重点にした仕組みづくりについて話しました。佐藤副理事・副学長・上級URAは、「J-PEAKSを単に研究開発事業や拠点形成事業などとして捉えて活動していては、大学は絶対に変わらない。大学ビジョン達成のための『制度・組織改革』としても捉え、強力に推進しなければ大学は変わらないし、わが国の研究大学の山脈(PEAKS)を築くことも不可能だと考えている。過去のわが国の大型事業でもそうであったし、世界に目を向けてアポロ計画や世界保健機関(WHO)の世界天然痘根絶計画なども、その計画の内部を精査すると研究開発だけではなく、制度・組織改正を率先して実施した結果として、研究開発の加速、成功に導いている。これまでの失敗を繰り返さず、『新しい学問の府』を形成し、社会変革を成し得るように進めていきたい」と語りました。
 その後の質疑応答では、参加者からの質問に対して那須学長が回答。構成員の意識改革やKPI(重要業績評価指標。目標の達成度を評価する多面設定する指標)の実現に向けた工夫などについて質問が多数寄せられました。
 最後に、三村由香里理事(企画・評価・総務担当)が登壇し、「今後の期待」と題して閉会のあいさつとともに、本セッションの趣旨を再度紹介しました。三村理事は、「私たちの活動は、ありたい未来の姿、岡山大学長期ビジョン2050に根差していることは、これまでの発表で何度もお伝えしてきましたが、これらの取り組みの波及効果として、他大学や研究機関にも好事例や好機、チャンスをもたらすとも考えています。さらに他大学・研究機関の皆さまの取り組みが、私たちのありたい未来の姿を加速することのみならず、新しい発見や挑戦を生み、よい変化をもたらすとも考えています。何かお力になれることがあれば、どうぞお気軽にお申しつけください」と、今後のシナジーの期待も込めてコメントしました。
 本学は、これまでのしがらみや習慣・慣例などを廃して、「共にできることは共に」を基に、他大学・研究機関のことを“自分事”として汗をかきます。この行動が私たちのありたい未来の姿へ加速させるだけではなく、わが国の研究大学の山脈を形成すること、そして社会変革を生み出すことにもつながると信じているためです。シナジーセッションも、今後も開催を続け、シナジーの種をまき続けます。今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化と挑戦にご期待ください。
 なお、当日のシナジーセッション様子の一部は「岡山大学公式YouTube」へ掲載することを予定しています。


〇那須保友学長のコメント
 今回初めてとなる岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションにご参加いただいた多くのみなさまに厚く御礼申し上げます。シナジーセッションで紹介した本学の取り組みはほんの一部です。J-PEAKSは、本学が大きく変わる好機であり、かつこれほどの事業予算を長期投入されるという社会的責任もあります。そのため、「岡山大学のために」という狭い視野ではなく、ビジョン達成のため、社会変革を生み出すために本学が変わらなければならないという信念のもと、本事業を進めていきたいと考えます。
 また、本学は他大学・研究機関の皆さまとの連携などを歓迎します。北は北海道、南は沖縄まで伺います。横連携が生まれなくてもよいと考えており、大切なのはシナジーの種をまくこと、つながりを持つことだと考えています。どうぞお気軽に下記の問い合わせ先までご連絡ください。多くのみなさんとともにより良い未来、ワクワクドキドキする社会、時代を築いていきたいと強く願っています。


第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションのフライヤー
第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションの学長説明資料

<参考>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~(2023年12月25日)
岡山大学広報「いちょう並木」Vol.105発行 ~地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)採択特別企画 世界に誇れる研究大学の山脈を築く~(2024年3月29日)

【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課)
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています。

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