本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は8月28日、高度技術職員養成の取り組みの一つであるTCカレッジの医工系コース上級カリキュラム(必修)の「医工講究」(第2回)を本学鹿田キャンパスにおいて、対面&オンラインのハイブリッド形式で開催しました。本学はTCカレッジにサテライト校として参画しており、本学が担当している「医工系コース」は、今年度より学外の受講生を含めた実施を進めています。
同カリキュラムは、楢崎正博技術専門職員の司会のもと進められ、冒頭で、総合技術部本部長の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAからのあいさつでは、「医工講究は、日頃の業務や教育研究活動における発表を行うことで自身の業務等の振り返りや、専門外の人たちに自身の専門性を伝えるとともに、それを他分野でも生かすトランスファラブルスキルの向上などにも繋がります。発表者と参加者がともに共創する力も育んでいけるものですので、ぜひこの場におられる皆さんのお力添えをいただきたい」と期待を込めてあいさつがありました。
次に塚野萌美技術主任が「これまでの電顕業務紹介」と題して発表。主な担当業務の電子顕微鏡試料作製について、作製手技の検討内容や透過型電子顕微鏡の機能を活用した写真撮影法、またこれらの活用事例について詳細かつわかりやすく発表を行いました。
発表後、参加者から、使用した樹脂や、どのように考察を行ったかなどの質問があり、発表者と参加者双方にとってとても有意義な医工講究となりました。
閉会では、本学自然生命科学研究支援センター・分析計測・極低温部門分析計測分野の多田宏子教授が、「このような技術知識をテクニカルレポートとして残しておくことの重要性もありますので、技術のノウハウとしてわかり易く残していただき、今後の研究や技術継承にも役立ててください」とあいさつしました。
医工講究は、計5回の開催を予定しています。引き続き、総合技術部では全学の技術職員の連携を深めるとともに、多様な研修プログラムを通して技術職員のスキルアップを図ることにより、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の研究・教育・臨床活動などのパートナーとして取り組みの強化を推進していきます。さらに文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)などの岡山大学長期ビジョン2050実現のための取り組みを生かして新たな価値の創造などを戦略的に推進しています。今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化と挑戦と、それを担う技術職員の活動にご期待ください。
<参考1>
・「岡山大学TCカレッジ医工系コース」2024年度カリキュラムを始動~技術職員の知識・技術力の向上を目指し「高度専門人材養成」を強化促進~(第1回医学講究)
<参考2>
・研究基盤EXPO 2024及び本学主催シンポジウム「チーム共用による技術職員組織構築の過去・現在・未来」
・TCカレッジ岡山大学サテライト校「医工系コース」開講~技術職員の「高度専門人材養成」を強化促進~
・研究現場の生の声を聞き技術職員のスキルアップを図るTCカレッジ「医工系コース」での研究室見学を実施
・研究現場の生の声を聞き技術職員のスキルアップを図るTCカレッジ「医工系コース」での鹿田キャンパス研究室見学(第2弾) を実施
・文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
【本件問い合わせ先】
総合技術部医学系技術課(医工系コース担当) 阿部匡史
E-mail:tabe◎md.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
岡山大学TCカレッジ「医工系コース」2024年度カリキュラム医工講究(第2回)を実施~技術職員の知識・技術力の向上を目指し「高度専門人材養成」を強化促進~
2024年09月27日