国立大学法人 岡山大学

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岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を挙行~大学職員の高度化を強化促進し、ナレッジワーカーとしての博士人材の育成・活用へ~

2024年09月26日

 本学は8月28日、本年度から実施する岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を、本学津島キャンパスの本部棟で挙行しました。
 本制度は、本学の長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」実現のため、大学職員の高度化を図るひとつの手段として、本学の大学職員(事務職員、技術職員、図書職員など)を対象に、本学大学院を対象に修士と博士の学位取得を支援するものです。
 本年度後期は、総合技術部に所属する教育研究系技術職員を対象として、既入学者も含めて募集を行い、申請のあった中から、学長を審査主査とする、理事、副学長らの選考会の審査を経て、同部教育支援技術課の朝倉真実技術専門職員と同部医学系技術課の小林智瑛技術専門職員の2人が合格となりました。
 認定式はマスコミ各社が集まる中で開催され、冒頭に本制度の担当である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAから「本年6月の定例記者会見において本制度の実施について発表しました。その後、学内に限らず、他大学を含めて学外のいろいろな皆さまからの問い合わせもいただき、関心の高さをうかがうことができました。大学が担う役目は時代とともに大きく変化しています。私たち大学は変わらなければいけません。変わるためには、大学職員の『高度化』が挙げられますが、その高度化のひとつの手段として『学位を取る』という点が挙げられます。大学として博士人材を育成するだけではなく、活用することも重要であり、今後、キャリアパスを整えること、そして『大学院は研究者を育てるための場所』という旧態依然とした体制、思考を改革していく必要もあると感じています。そのため本制度は大学院改革の起点ともなる重要な取り組みであるとも考えています」と今後の大学法人運営の観点も含めて、あいさつしました。
 その後、那須学長から朝倉技術専門職員と小林技術専門職員に認定書が授与され、激励の言葉が送られました。
 認定第一期生となる朝倉技術専門職員は「ご支援をいただき研究を遂行できることに、心より感謝いたします。学位取得への道のりは平坦ではありませんが、後に続く若手技術職員の方にとって希望となる道を切り開けるよう、努力していきたいと思います」、小林技術専門職員は「本学の大学院修学支援制度の第一期となりましたこと、光栄に思います。ご支援くださいました皆さまに感謝申し上げますとともに今後も努めてまいります」と、意気込みを語りました。
 本学では、知識から新しい価値を創造することができるナレッジワーカーとしての博士人材の育成として、学生を対象に、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」やJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」、「次世代AI人材育成プログラム(博士後期課程学生支援)(BOOST)」、そして本学独自の奨学金支援制度など、多種多様な支援制度を運用しています。また本年度から「国立大学法人岡山大学職員就業規則」を改正し、「高度専門人材」の区分を新設。博士人材運用等を含めた制度改革を既に実施しています。岡山大学はどんどん変わっていきます。その変わる原動力のひとつである大学職員の挑戦「大学院修学支援制度」と、認定第一期生の活躍にどうぞご期待ください。
 なお本件は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環としても実施されました。

〇那須保友学長からのコメント
 本制度は博士人材の育成・活用の点からも、また学費の全額支援や現在の業務を休むことなく学べる点など、社会的にも学内的にも大変注目されています。今回初めて認定されたお二人の活躍に期待しています。大学としてもしっかりフォローアップを含めた支援を行い、今後、より良い制度にしていきたいと思います。
 また、わが国でも文部科学省が「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を発表するなど、さまざまな場で博士人材の議論が活発になっています。さらに博士人材を育成する大学院のあり方についても再考の時期に来ていると強く感じています。研究ファーストを掲げる研究大学として、育成と活用の両面の改革を戦略的、かつスピード感を持って進めます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦にご期待とご支援のほど、よろしくお願いいたします。

<参考>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
岡山大学「大学院修学支援制度」を始動~大学職員の高度化のひとつの手段としてナレッジワーカーとしての博士人材を育成・活用し、かつ大学法人経営や大学院改革の強化へ~


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議
(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課)
TEL:086-251-7115
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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