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全学教職コア・カリキュラム(母校訪問、介護等体験、教育実習)
ここでは主な全学教職コア・カリキュラムの内容を紹介します。
母校訪問の意義
「母校訪問」とは、教職をめざす皆さんに岡山大学が提供する最初のプログラムです。皆さんが「生徒」として通っていた高校に「教職をめざしている大学生」として訪ねてください。そして授業や学級を観察し、生徒と触れ合い、恩師との語らいを深めてください。きっと皆さんが「生徒」であった頃には想像さえしたことのない現実が、次から次へと眼の前に現れるはずです。自分の考えが甘かったことを思い知らされる人もいるかもしれませんし、逆に「教職こそ自分の天職だ」 という思いを強くする人もいることでしょう。
母校訪問を通して私たちが皆さんに期待することは次のことです。これから始まる教職課程の入口に、皆さん自身の足できちんと立って欲しいのです。母校訪問の機会は,未だ明確な輪郭を持っていないあなたの「教職への憧れ」に、確かな実体を与えてくれることでしょう。「教職をめざしている大学生」 として母校に恩師を訪ね「専門職としての教職」 に触れてください。母校訪問の意義はここにあるのです。
介護等体験
介護等体験とは、「小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係る教育職員免許法の特例等に関する法律」に基づいて、小学校・中学校の教員免許状取得希望者に義務付けられているものです。
この法律は、教員志願者が個人の尊厳や社会連帯の理念に関する認識を深めることにより、教員としての資質向上を図り、義務教育の充実を期することを目的としています。
介護等体験は、特別支援学校と社会福祉施設において実施します。障害のある方や体の弱い方、高齢者など、みなさんが普段接する機会の少ない人々との交流を通じて、相手を援助する上で大切にすべき姿勢や視点を体験的に学び、人の心の痛みのわかる人づくり、多様な価値観の相違を認められる心を持った人づくりの実現に資することを目的としています。
教育実習
教育実習の目的は、実践的指導力を育成することにあります。教育実習では、全学教職コア・カリキュラムに沿って、授業で学んだ教育理論を実践し、実践を分析し、改善点を見付け、また、工夫して実践します。こうした理論と実践との往還による実習体験を通して、「教育実践力」「対人関係力」「自己深化力」の3つの力で構成される教師力をバランスよく育て、総合的な実践的指導力に高めていきます。
また、これまでの学ぶ側から、指導する側に立つという体験を基に、教職への意欲を喚起し、教育技術を習得するとともに、理論と実践との往還による実践的な取り組みを通して、新たな課題を発見していきます。実践的指導力を身につけるきっかけは、教育実習での課題発見にあるといえます。