全学教職課程

ホーム > 全学教職課程 > 全学教職課程Q&A

全学教職課程Q&A

★教員免許状の取得について

Q1.教員免許状を取得するのは大変ですか?
A.大変と感じるかどうかは人それぞれだと思いますが,教員免許状取得に必要な単位のすべてが卒業要件の単位として認められるわけではないので,教員免許状を取得しない学生よりも多くの科目を履修する必要があります。卒業要件については各学部の学生便覧を確認してください。

Q2.複数教科や中学校と高等学校両方など,複数の教員免許状を取得できますか?
A.学部・学科ごとに定められた範囲でのみ可能です。(学部在学中に学部・学科の枠を越えた校種・教科の教員免許状を取得することはできません。
 岡山大学教師教育開発センター「教員免許課程(教育学部等を除く)」
※入学年度により取得できる免許状が異なる場合があるので注意してください。

Q3.教員以外に就職する場合,教員免許状を取得していると有利になりますか?
A.教員免許状を取得していることが民間企業への就職や公務員試験等で有利に働くかどうかは一概には言えません。しかし,本学の教職課程で培った資質能力は,あなたが社会人として活躍するうえできっと役立つことと思います。なお,教育実習は4年次の1・2学期に履修することになりますから,一般の就職活動と時期が重なる場合があります。就職活動を優先せざるを得ない場合,教育実習の履修を取りやめることになります(Q16を参照のこと)。ただ,いったん民間企業等に就職した後,再び教職をめざしたくなった場合,本学で積み上げた教職課程の単位は無駄にはなりません(Q10を参照のこと)。このようなことを念頭に置いて,計画的な履修を心がけるようにしてください。

★教職課程の履修について

Q4.教職課程を履修するか悩んでいるのですが…
A.まずは,4月に教師教育開発センターが主催する「新入生対象教職課程履修説明会」に参加してみてください。実際に迷いながらも教職課程を履修し,その中で教職の魅力に気づき,教員を志すようになった先輩もいますし,履修課程の中で自分にとって教員免許状が必要ないという判断に至ったのなら,次の学期から教職科目の履修をしない(教職課程の履修を中断する)という選択も可能です。ただし,迷いながらの履修であっても,教員免許状の取得を志すものとして,一つ一つの授業やプログラムに対して真剣に取り組むことは必要です。なお,学年の途中からでも教職課程を履修することができます。詳しくはQ7を確認してください

Q5.他の資格取得や,他のコース履修との両立はできますか?
A.資格やコースによって異なりますので,各学部の教務担当または希望コースの担当窓口にお問い合わせください。なお,学校図書館司書教諭の資格取得に必要な科目(教育学部開講,5科目10単位)については,平成29年度より教育学部以外の学生も履修が可能になりました。(ただし,履修年次は4年次のみ。)

Q6.学部の勉強や,部活動,ボランティア活動との両立はできますか?
A.それぞれの内容や頻度により負担の程度は異なりますが,教員免許状を取得した先輩方の多くが両立させています。

Q7.2年次,3年次から履修を始めても免許状の取得は可能ですか?
A.教職課程の科目は1年次から段階的に履修するように設計されていますので,教職を主要な進路のひとつと考えているのであれば,1年次から履修してください。なお,現在本学の2年生,3年生の学生で,教職課程の履修を検討している場合,まずは所属学部の教務担当にご相談ください。

Q8.教職課程の履修を希望する場合,必要な手続はありますか?
A.履修開始にあたって,申請書類の提出や名簿への登録といった手続は必要ありません。各自で1年次から履修可能な教職課程の科目の履修登録を行い,5月に開催される全学教職オリエンテーションに必ず出席してください。教職課程の科目については教職課程履修ハンドブックの「第Ⅲ部教職課程履修ガイド」の「3.教員免許状取得要件」と各学部の学生便覧を確認してください。(教職課程の履修方法については「新入生対象全学教職課程履修説明会」や「全学教職オリエンテーション」で詳しく説明します。)

Q9.学科の必修科目と教職の必修科目が重複したら?
A.本学では所属学部・学科の必修科目と教職課程の必修科目は可能な限り重複しないよう設計しています。しかし,やむを得ず重複が生じた場合は,まず4年間で卒業することを重視し,所属学部・学科の必修科目の履修を優先することを勧めます。

Q10.卒業までに必要単位が取りきれなかった場合は?
A.必要な単位を取りきれず卒業した場合でも,修得した単位が無効になるわけではありません。岡山大学をはじめ課程認定を受けている大学の科目等履修制度を活用し,不足している単位を修得した後,個人申請すれば教員免許状取得が可能です。

★母校訪問・教育実習について


Q11.母校訪問とは何ですか?
A.1年次の主に9月に,各自の母校(高等学校)に一日訪問し,授業・学級観察および恩師へのインタビューを通じて「教職」や「教職をめざす自分」について考えを深める,岡山大学独自のプログラムです。詳しい内容については教職課程履修ハンドブック第4版の「第Ⅱ部 全学教職コア・カリキュラムの概要」の「1.母校訪問」を確認してください。

Q12.(母校訪問について)複数の学生が同じ高等学校への訪問を予定している場合,手続や訪問日はどうなるのですか?
A.センターから学生に各校の訪問予定者数等は通知しておらず,同じ高等学校を訪問予定の学生が複数いる場合も,全員が各自で手続を行います。
そのため,各々が高等学校との間で日程調整を行うことになりますが,全員が同じ訪問日を指定される場合もありますし,大学の夏季集中講義の都合により,それぞれ違う日に訪問させて頂く場合もあります。また,高等学校から,「学生同士で連絡を取り合い,訪問希望日を決定してください。」といった指示を受ける場合もあります。

Q13.教育実習はどこで行うのですか?
A.原則として各自の出身校で行います。また,出身校に該当の教科(農業・商業)がない場合は,所属学部の教育実習協力校で教育実習をさせて頂くことになります。

Q14.複数校種や複数教科の免許状を取得する場合,教育実習校や教科はどうなるのですか?
A.複数の学校種・すべての教科で実習を行う必要はありません。中学校と高等学校の両方の教員免許状を取得したい場合,中学校または高等学校のどちらかで3~4週間実習することになります。(岡山大学では中学校で教育実習を行うことを推奨しています。)また,複数教科の場合も,実習校と相談のうえ,1つの教科で実習を行うことになります。

Q15.実習を行う際に必要な保険について教えてください。
A.介護等体験および教育実習を行う際には,「学生教育研究災害傷害保険」および「学研災付帯賠償責任保険(Aコース)」への加入が必須となります。また,母校訪問を実施する際にも保険への加入が必須となります。
保険加入手続は学務部学生支援課で,加入状況の確認は,学務システムの【住所・電話番号・学研災情報等】で行えます。
 岡山大学「学生のための保険制度(学研災)」

★教員採用試験や就職活動について


Q16.教育実習と就職活動の両立は可能ですか?
A.経団連が定める就職活動の日程や,希望する企業にもよりますが,実際に教育実習と企業の面接の日程が被ってしまい,その企業を諦めたという先輩もいるのが事実です。(平成28年度卒業生対象の調査より)。
教育実習は3年次に内諾活動を行い,4年次の主に5月~6月の間に実習を行います。実習期間中に企業の面接に呼ばれた場合でも,実習を欠席することは認められませんから,早い段階から自分の進路についてしっかりと考え,両立をめざす場合はリスクを考慮したうえで計画的な就職活動を行うことが必要です。

Q17.部活動やボランティア活動を経験していると,教員採用試験で有利になりますか?
A.部活動やボランティア活動を経験していることが必ずしも有利になるとは限りませんが,スポーツや芸術などの分野において優秀な成績を収めた者や,青年海外協力隊(JICA)での国際貢献活動を経験した者などに対して加点制度を設けている場合もあります。詳しくは,採用を希望する県市の教育委員会のホームページ等で採用試験の要項を確認してください。
また,加点等の措置がない場合でも,自身の経験値を上げたり,面接などで話す材料になったりと,評価に繋がる可能性はあると思います。

Q18.教員採用試験受験に向けて,どのようなサポートを受けられますか?
A.所属学部を問わず,教職相談室で,教員採用試験情報の提供に加え,筆記試験,小論文,面接,集団活動,模擬授業などの受験対策指導が受けられます。また,教職相談室では,教職に就こうか迷っている人に対しての支援も行っています。

Q19.教員採用試験に合格して大学院進学を希望する場合や,大学院在学中に合格した場合,採用を待ってもらえると聞いたのですが。
A.大学院在学や進学を理由に採用を辞退した者に対して,採用候補者名簿登載期間の延長といった特例を設けている場合もあります。延長期間は県市や進学する大学院によって異なりますので,詳しくは採用を希望する県市の教育委員会のホームページ等で,採用試験の要項を確認してください。

★その他

Q20.「いじめ」や「保護者対応」などの課題に取り組める自信がありません。
A.教職相談室が開講する,「教師力養成演習」にぜひ参加してください。学校や教育行政の現場で活躍されている先生方から,学校現場が直面している様々な教育課題とそれに対する取組みについて熱い思いを語っていただいています。また,教職相談室の利用や,スクールボランティアへの参加などもおすすめします。

Q21.学校や子どもたちと関わるボランティア活動に取り組みたいのですが。
A.本学では,学校園や教育施設等で大学生が子どもたちや教師と関わり合いながら支援を行うボランティア活動を総称して「スクールボランティア」と呼んでおり,その窓口として,「スクールボランティアビューロー」を設置しています。ボランティア先の探し方や,活動の始め方については,スクールボランティアのページをご覧ください。

Q22.教職に関するイベントなどの情報はどこで入手できますか?
A.教師教育開発センターが開催するイベントや講座等については,各学部での掲示や,当ホームページおよび 教師教育開発センター公式Twitter で情報を配信しています。