岡山大学 学生の活躍特集ページ
輝く学生たちを特集! 『今、注目の岡大生!』
部活動、ゼミ、研究など、さまざまな分野で活躍する岡山大学の学生たち。その輝く姿を特集します!
「今、注目の岡大生!」のページでは、これまでに岡山大学FacebookおよびInstagramに掲載した、学生紹介記事をまとめて紹介します。各リンク先から、SNSページへリンクします。
※学年、所属等は掲載当時のものです。
好きなことで社会に新たな価値を!生き物好きによる昆虫食のすすめ
ヘルスシステム統合科学研究科(2024.10.1現在) 堀内涼太郎さん
2050年までに見込まれる世界人口の増加とそれに伴う食糧危機。日本人の多くがたんぱく質不足な現代。そのような世の中に昆虫食で切り込むのは、自宅で30匹余りの爬虫(はちゅう)類を飼育する堀内さん。大の動物好きで、「未知の世界に挑戦してみて」と、自身がプロデュースするコオロギスナックを手に昆虫食を“激推し”します。大学院での学びも、自身の事業も高まりを見せる堀内さんに、これまでの歩みと、今後の展望をお聞きしました。
☑大学院進学と本学学生有志で構成する起業部への入部。「好き」から見つけた目標
堀内さんは、2023年4月に岡山大学大学院に進学。学部時代は、岡山理科大学理学部動物学科で学び、爬虫(はちゅう)類が食べた餌の消化率を研究したことから、さらに大学院での研究の道を選びました。
同時に、研究室の枠にとどまらず、起業部にも入部。日頃から自宅で飼育する爬虫(はちゅう)類の餌としてコオロギを扱っており、「インパクトとおもしろさを感じて昆虫食に関心を持った」と、入学してすぐ、岡山大学研究・イノベーション共創機構イノベーションマネジメントコア(以下、IMaC)に、昆虫食の事業化を相談。IMaCでは、「誰をターゲットにした商品?」「〇〇のような商品はどう?」など、今後の活動に対しての前向きな意見がもらえ、昆虫食の事業プランを岡山市主催の「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」へ申請することも勧められました。6月に本プロジェクトに採択されたことが、堀内さんの事業を拡大するうえでの、大きなきっかけになりました。
☑小さな積み重ねから。活動を通しての気づき
「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」に採択されてから、翌年2月に活動報告を行うまでの間、当初は理想を具現化することに苦戦しました。「コオロギを養殖するための場所、加工・製品化する作業など、ひとつひとつの工程をひとりで行うことへのハードルの高さに限界を感じました」と、当時を振り返ります。しかし葛藤ののちに、理想のゴールから逆算して、今、自分にできることは何かを考えるべきであると、初心に帰ることができました。
「まずは、既存の製品を使って、世の中に昆虫食の社会的意義を発信する」と、明確な目標を立ててからは、着々と新たなことに挑戦し続けます。9月には、岡山商工会議所が実施する「おかやま活性化ビジネスプラン大賞」に応募し、奨励賞を受賞。地域産品や空き家・古民家など地域固有の資源を活用して社会課題解決や地域経済活性化に貢献するビジネスプランを競う賞レースであったことから、コオロギの養殖から製品化までを空き家を活用して行う事業プランを提案したことが評価されました。岡山市主催の起業家養成プログラムでの学び、ピッチバトルなどの経験も経て、2024年1月には、起業部の仲間から、katharsisおかやま(岡山市北区奉還町4丁目12-22)で食用コオロギを提供する機会を提案され、3日間限定で「コオロギバー」を開催。乾燥コオロギなどを使用した様々な料理・商品を集め、バーを訪れたひとたちに“未知の世界”を味わってもらうことができました。その際、初めは昆虫食に後ろ向きだったひとたちから前向きな声が聞かれたことは、その後の活動の大きな原動力になりました。自身の活動に徐々に手応えを感じる中、2月には大阪で日経SDGsフェス大阪・関西、3月には備前市SDGsフェスティバルと、県内外のイベントにも積極的に赴き、昆虫食に関するアンケートを実施。世間の声にも耳を傾けました。
☑生き物好きがワクワクする世界を。経験をバネに、新たな挑戦
4月から起業部の部長に就任した堀内さんは現在、7月限定でTSUTAYA岡山駅前店での「コオロギスナックのポップアップ」を開催。「おかやま・スタートアップ支援拠点運営委員会」構成員の同店に直接交渉したところ、「夏休み前の期間でもあるし、児童書コーナーの前で子ども向けにチャレンジしてみてはどうか」と提案を受けました。「コオロギに与える餌によって、コオロギの味が変わってくる。よく、コオロギはエビのような味がすると言われるが、例えば米ぬかを餌に与えると、豆菓子のような香ばしさを演出できる。フルーツ王国の岡山であれば、コオロギの餌としてフルーツを活用することで、また別の味のコオロギを生み出せるかも」と、構想はますます膨らみを見せます。
さらにこの夏、堀内さんはコオロギの事業に留まらず、全国のAquarium(水族館)とZoo(動物園)を改革する試みを「Aqzoo(アクズー)」と銘打ち、新プロジェクトとして始動。岡山理科大学の動物学科在学時以来の友人たちで、動物園や水族館の仕事に携わる友人たちから、その組織形態や経営状況を耳にし、改善の余地があると見た堀内さんは、「自分と同じように動物と触れ合う仕事が大好きなひとたちが、この先もずっと動物に関わる仕事を続けられるように」と、この新たな挑戦に意気込んでおり、動物好きとしての熱意を覗かせました。
様々な経験を積み重ねたことで、堀内さんの活動の幅は大きくなり、今後もさらなる高まりが期待されます。堀内さんが、世の中に対して、さらに大きなムーブメントを起こしてくれることに期待します。
(2024.07.30)
留学生にスポットライト ~Vol.38~
大学院社会文化科学研究科研究生 アンナ・ニルセンさん
出身地::アメリカ
日本滞在:2023年9月~
☑研究生として1年間日本へ留学
カリフォルニア大学バークレー校の大学院生で、この1年、岡山大学で考古学を研究しています。日本で研究をするなら、絶対岡山へ行って、岡山大学で研究をしたい!と思っていました。岡山には古墳時代の遺跡や前方後円墳が豊かにあり、災害が少ない点から見ても、考古学の研究に素晴らしく適しています。今、岡山大学で研究ができていることに心から感謝しています。
☑発掘調査について
最近は横穴式石室古墳である鳶尾塚古墳の調査を行いました。研究室の教授や仲間たちと1ヵ月かけてほぼ毎日取り組みました。私がプロフィール写真で持っている手帳は、発掘調査の際に身に付けているものです。表紙のメジャーを使えば、すぐに出土された物の長さを測れるので便利なんですよ(^^)
☑日本に興味を持ったきっかけ
私の場合は2011年に起こった東日本大震災がきっかけです。当時は高校2年生で、大好きな馬について学ぶ道へ進むか、はたまた大好きな考古学について学ぶ道へ進むか決めかねていました。その頃に起きたこの震災は、私だけでなくクラス全員に大きなショックを与えました。その日は先生が授業を中止して、皆でニュースを見ていたのを覚えています。「なにか自分が力になれないだろうか」と考え、大学で日本語を学び始めました。考古学の道に進み、今は「古墳時代の人々はどうやって自然災害に備えたのか」という研究をしています。あのとき自分も何かがしたいと思った気持ちが、今に繋がったと感じています。
☑大好きな馬について
私の家族が住むアメリカのユタ州は酪農が盛んで、牛の群れを管理するために馬を飼っている人がたくさんいます。私の家族も馬を飼っているので、乗馬には慣れ親しんでいます。写真は私の愛馬、Astridです(^^)これを読んでくださっている方がアメリカ西部を訪れる機会があれば、ぜひロデオを見ることをオススメしたいです!夏に開催される祭りのようなもので、さまざまな馬のスポーツが行われます。その一つに暴れ馬に乗るスポーツがありますが、テレビ等で見たことがある方もいるのではないでしょうか。あの馬たちは、自分の仕事がよく分かっていて、暴れるのが大好きなんですよ(笑)
☑キャンプについて
アメリカではよくキャンプをしていました。日本でも流行っていると思いますが、日本のキャンプとは全然違います。アメリカでは、車を5時間くらい運転して、周りには誰一人いない、一番近い小さな町からでも随分遠い僻地へ行き、大自然のど真ん中で過ごします。テントを張らずに寝袋だけで眠ることもあります。そこにあるのは、ただただ素晴らしい景色だけです!!(^^)
☑最後に一言
岡山という素晴らしい地で、たくさんの蛍を見たり、備前焼や藍染めという独特な文化に触れたり、鍾乳洞を見られたりすることに感動しています!私は日本語、ポルトガル語、スペイン語、英語を話しますので、私を見かけたらぜひそれらの言葉で話しかけてください(^^)
絵、言葉、映像それぞれが創り出す立体的な空間
教育学部4年:藤原千樺さん/教育学部3年:天艸らんさん/法学部2年:山本ひまりさん/法学部3年:渡邉文奈さん
5月15日から開催されている第3回企画展「藤艸展-視線の交差角-(TOU SOU Exhibition)」。この展覧会では、 学内で創作活動を続ける学生を作家として迎え、作品の選定や組み合わせ、視線の効果や導線に及ぶ空間作りから、関連する執筆や作品制作まで、作家、記者、映像制作者の学生が、講師陣や学生同士の対話を繰り返し2カ月かけて作り上げました。
作家として作品を展示したのは藤原千樺さん(教育学部4年)と天艸らんさん(教育学部3年)。国吉康雄記念研究寄付講座の才士真司准教授からの声掛けがきっかけでした。藤原さんは自分に務まるか不安をおぼえつつ「この流れに乗ってみよう!」と覚悟を決めて参加しました。
展示については、「二人展である意味」について二人で何度も話し合い、掴んだ感覚が「二人の作品が共鳴する空間を創ること」でした。その象徴とも言えるのが、お互いをモデルとして描いた作品です。この展覧会のために描き下ろしました。制作に入る前、互いに取材し合い、相手を知ること、自分自身が作品に込めた思いを言葉で伝えることに時間を費やしました。「対話」という下準備を丁寧に行うことにより、二人は互いに対する印象が変化していく感覚に気づきました。天艸さんは「対話を経たことで、モデルである相手と描き手である自分との間に『視線で伝わるもの』が増えたような気がします」と振り返りました。
この展覧会における“作品”は作家の絵だけではありません。絵の紹介文と映像も“作品”として展示されています。
紹介文を担当した山本ひまりさん(法学部2年)は、藤原さんと天艸さんが打ち合わせをしている場に偶然居合わせたことをきっかけに執筆することになりました。本を読むことが好きで編集の仕事に興味はあったものの、誰かの思いをのせた執筆は未経験。取材の仕方も文章の構成も全くわからないまま取りかかりました。質問を重ねて作家自身の言葉を引き出し、自分が作品を観て感じた感覚との隙間を埋めていきました。「取材を通じて、相手から受け取った情報を自分の中で『ろ過』して表現することが想像以上に難しかったです。なかなか書けなくて、言葉を生み出す苦しみを味わいましたが、今思うとその苦しさは『成長痛』のようなもので、いつのまにか自分の力になっているのかもしれません」と話しました。
また、映像を担当した渡邉文奈さん(法学部3年)は、作家2人の思いを投影しながら自分の色を出した作品を作ることに難しさを感じたと言います。展示されている絵を眺め、展覧会のタイトルである「視線の交差角」を自分なりに咀嚼し、「視線」にこだわった映像を目指しました。渡邉さんは「制作の過程や生活の中での作家自身の視線を一人称の目線で描きつつ、絵を描く姿を見つめる視線を二人称の目線として収めました」と自分ならではの工夫を語りました。完成した作品は、やや暗さを帯びた光景から始まり、季節の移ろいや心の揺らぎ、視線の方向等を表現することで、迷いや辛さを経てもう一度キャンバスへ向かっていく明るいイメージへと繋がる作品に仕上がりました。
今回の参加した全員が「対話」により思いを汲み取り、それぞれの作品にしました。この展覧会は、単純に絵を展示する場ではなく、絵、言葉、映像それぞれが立体的な空間を創り出しています。はじめは藤原さん、天艸さん二人の共鳴だったものが、山本さんと渡邉さん、そして観る人の視線が加わり「新たな視線の交差角=価値」を生み出しました。
※集合写真は、左から藤原さん、天艸さん(絵:藤原さんの作品)、山本さん、渡邉さん。
(2024.05.23)
留学生にスポットライト ~Vol.37~
大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程1年 チャン・シャン・コンさん
出身地::ベトナム
日本滞在:2023年9月~
☑日本へ来るまでのこと
ベトナムで大学を出た後、タイへ留学し、修士号を取得しました。その後、ベトナムの大学へ戻り、7年間講師として勤めました。その頃教えていたのは土壌学です。現在は植物病理学という、作物を病気から守るための研究をしています。先進国で技術を学び、その技術をベトナムに持って帰りたいと考え、日本を選びました。教授や研究室の仲間、友人のサポートもあり岡山大にはすぐに馴染めました(^^)
☑好きなこと
水泳が好きです!タイにいた頃、とても暑かったのでリフレッシュのためにプールで泳ぎ始めました。元から泳げたわけではありませんが、Youtubeで泳ぎ方を教えてくれている日本人がいて、それを見ながら学び、毎日泳ぎました。今では1500mをフリースタイルで泳げます。また、ブルースも好きです!日本を含めアジアの国々ではブルース好きは珍しいかもしれませんが、私は頭の中をただ白紙にしてリラックスして聴くことができるので気に入っています。
☑日本でやってみたいこと
日本食が好きで、特に寿司と刺身が好きです。ベトナムでも寿司や刺身がレストランで食べられますが、家でもおいしい寿司や刺身を家族や友人に振る舞えたらなと思うので、ぜひ魚を捌く技術を身に付けたいです。また、刺身の中でもフグには特に興味を持っています。ベトナムでもフグは捕れますが、毒があるので捕れても逃がしてしまうんです。私もプロのようにフグを捌けたらいいんですが…あれはちょっと難しそうですね(笑)
☑紹介したいベトナムの文化
ベトナムでは1月1日にお正月を祝う他、太陰暦に則り旧正月もお祝いします。日本でもおよそ150年前までは旧正月を祝っていたと聞きましたが、今はきっと馴染みが無いですよね。ベトナムは、旧正月の方がより大きなイベントです。家族や親戚が集まり、お互いの家を訪ねて1年のことを語り合ったり、寺院へ参拝に行ったりします。太陽暦と太陰暦、2つもカレンダーがあったら混乱するんじゃないかと思うかもしれませんが、そこは心配しなくて大丈夫です(笑)お祭りなどは太陰暦を基準にしていますが、普段は太陽暦のカレンダーを使っていますので、「3月の末に岡山大集合ね」と言われても、もちろん日本人の皆さんと同じタイミングで集合します(^^)
☑ベトナムの好きなところ
ベトナムの人々は、自分の国をより良くするための努力を毎日惜しまないと思います。私も友人も、きっと他の多くのベトナム人も、小さい頃から「一生懸命学び、働き、ベトナムを近代化させよう」という精神を学校等で学んできました。今、たくさんのベトナム人が留学生として色々な国で学んでいますが、皆「ベトナムを良くしたい」という気持ちを持っていると思います。もちろん、私もその一人です(^^)
☑最後に一言
ベトナムに足を運んでみてください!日本人の皆さんに楽しんでもらえるものがきっとたくさんあり、美しい海もありますよ!ベトナムの人たちは、日本の皆さんを温かく迎えてくれると思います(^^)
留学生にスポットライト ~Vol.36~
大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程1年 アフィア・ボニーさん
出身地::トリニダード・トバゴ
日本滞在:2020年10月~
☑留学生にスポットライト~Vol.7~(2022年3月16日掲載)に登場
あの頃は まさか自分が2年後も日本で研究を続けているとは想像もしていませんでした!今も変わらず、防災に関わる研究をしています。ここ数年の成長が目覚ましいAI技術を研究に取り入れています。忙しい毎日ですが、新しく熱中しているパズルが私をリフレッシュさせてくれています。毎晩1時間くらいやっていますが、研究のことを忘れて夢中になれる大事な時間です(^^)
☑研究室について
一生懸命で面白い研究室の仲間に恵まれたことに感謝しています!彼らとは、日本語と英語が混ざったジャングリッシュで話します(笑)一緒に旅行に行ったり、英語セミナーを開いたり、けん玉勝負をしたりと、彼らがいてくれたおかげで私の大学生活は楽しく、過ごしやすいものになりました。
☑スキーについて
南国出身の私にとって寒いのは歓迎できませんが、スキーは日本で2回挑戦しました。斜面を滑るのが怖くて怖くて、どう下に降りようかと考えたときに「滑るんじゃなくて、横歩きすればいいんだ!」とひらめきました(笑)小さな子どもたちが滑り降りていくのを横目に、ひたすら下を目指して横歩きしました(笑)
☑挑戦していること
日本語が上手くなりたいと思い、ブログを書き始めました。トリニダード・トバゴ出身の私が日本でカルチャーショックを受けた温泉文化について書いた記事を紹介します(^^)
https://crosstheborder.net/contents/13235/
これを書くのに一週間くらいかかりました。でも、書くことは本当に勉強になります!英語と日本語で論説の組み立て方の順序が違うと気づいたのは、自分でブログを書き始めたおかげです。
☑紹介したいトリニダード・トバゴの文化
トリニダード・トバゴではクリスマスは家族と過ごすもので、たくさんのクリスマスならではのメニューが並びます。真っ赤で甘い飲み物ソレル、味が濃くてガツンとくるジンジャービール、とうもろこし粉を練った生地で牛ひき肉などを包むパステル、大きなハム、真っ黒でお酒が効いたブラックケーキなど…これらをみんなでワイワイ作るのも楽しいんですよ(^^)パランミュージックという音楽もまた、トリニダード・トバゴのクリスマスを盛り上げてくれます。
☑柿について
日本に来て初めて柿を食べました。間違いなく、私の一番好きなフルーツです!写真は友人のお母さんの家で柿を取らせてもらったときのものですが、冷蔵庫がいっぱいになるくらいたくさんの柿をいただいて、大喜びしました!
☑最後に一言
トリニダード・トバゴでは庭の畑で野菜を育てるのが好きで、キャベツやオクラ、豆やバナナ、ナスやチンゲン菜など色々なものを育てていました。畑がある方、ぜひ私も野菜づくりに参加させてください!
留学生にスポットライト ~Vol.35~
大学院環境生命科学研究科博士後期課程2年 ロドフ・ラクテム・イエンゲさん
出身地:カメルーン
日本滞在:2021年11月~
☑岡山大学で取り組んでいること
環境に関する研究をしています。旭川や高梁川に足を運び、水を採取してきては、そこに含まれる栄養素や重金属などを分析しています。この研究は下流に住む人々の生活を助けることに繋がるものです。水の研究に興味を持ったのは、母国でたくさんの人がコレラや赤痢、マラリアやチフスといった病気に苦しめられたからです。これらの病気は、飲み水が原因で起こります。自分のコミュニティを助けたいと思ったことが、研究を始めるきっかけとなりました。
☑岡山大学に来るまでのこと
カメルーンの大学で修士を取得した後、環境保護団体で5年間プロジェクト・オフィサーとして働いていました。写真は、ワンダークッキングバッグという料理時間を短縮してくれるキットを人々に配っている様子です。便利なこのキットは、気候変動を緩和するために配布しました。これを使うことで余熱を有効活用して料理を行うことができ、火をおこすために伐採される木の量を大幅に減らすことができるんですよ。この他にも、木を植える、講演を行うなど、環境を守るための様々な活動をしてきました。日本は高度に工業化された国ですが、環境保全と開発のバランスが緻密に計算されているところが素晴らしいと思います!
☑紹介したいカメルーンの料理
フフコーンとンジャマンジャマを紹介します。フフコーンはトウモロコシ粉で作られたお餅に似たものですが、ベタベタはしません。ンジャマンジャマは日本であまり馴染みのないハックルベリーの葉を使って料理します。「ン」から始まる料理なんて、珍しいですよね(^^)カメルーンには200以上のローカル言語があって、ンジャマンジャマもローカル言語なんです。公用語とされている英語とフランス語で「ン」から始まるものは思いつきませんが、ローカル言語は「ン」から始まるものがたくさんあるんですよ。しりとり…?その遊びはカメルーンには無いですが、あったら確かに面白いですね(笑)
☑カメルーンの好きなところ
カメルーンには多様な地理的特徴があり、北には砂漠、中央には山岳地帯やサバンナ、南には熱帯雨林があります。サバンナや熱帯雨林にはゾウ、チンパンジー、サル、キリン、ライオン、トラ、シカなど、たくさんの野生動物がいます!また、200を超える民族が多様な文化とそれぞれの歴史を持っている国なんですよ(^^)
☑日本での生活
ほとんどの時間を研究活動に充て、忙しい生活を送っていますが、研究室にいる日本人の友人たちとの繋がりが、私のバランスを保ってくれています。彼らが教えてくれた「ラーメン」は、最初は好きというほどではなかったのですが、「せっかくこんなにたくさんの種類があるから」と試しているうちに、すっかり好きになってしまいました(笑)また、週末には彼らとサッカーの試合をすることで、身体を動かし、リラックスができています。カメルーンではサッカーが一番人気のスポーツで、私も小学生の頃からよくプレイしています(^^)
☑最後に一言
サッカーに興味がある人、カメルーンの文化を知りたい人とつながりたいです!もし私を見かけたら、気軽に声をかけてください!
留学生にスポットライト ~Vol.34~
農学部農芸化学コース2年 サプコタ・ビベックさん
出身地:ネパール
日本滞在:2019年2月~
☑農学部について
農学部では毎週、実習の授業があり、色んなことに挑戦できます。例えば私がとった授業に、自分の畑を与えられ、自分の野菜を育てるというものがありました。私はブロッコリーが好きなので、自分の畑ではブロッコリーを育て、収穫したものでネパール風のカレーを作りました!カリフラワーも収穫しましたが、そちらはまずまずの出来でした(笑)最近白菜も収穫できたので、鍋を作りたいと思っています。また、ブドウにジベレリン処理をする実習も行いました。これをすることで、種無しブドウを作ることができるんですよ(^^)
☑カルチャーショックについて
ネパールでは初めて会う人には「ナマステ」と胸の前で手を合わせ、友人には握手であいさつをしますが、日本では代わりにお辞儀をする文化だということを面白く感じました。相手に敬意や感謝を表すとても良い方法だと思います。お辞儀が自然に出てくるようになるまでに時間はかかりましたが、今は自然に出てきます。
☑クリケットについて
日本ではあまり知られてないスポーツだと思いますが、ネパールではバレーボール、サッカーに並ぶ人気のスポーツです。野球と少し似ています。私は自分でもプレイしますし、世界大会を観るのも好きです。
☑ネパールの文化、ダサインとテイハルについて
ネパールの大きなお祭り『ダサイン』と『テイハル』を紹介します。日本の帰省の時期が年末年始だとすると、ネパールの帰省の時期は10月頃、このお祭りの時期です。ダサインは10日、テイハルは5日にわたり続きます。この時期はみんなが帰省して村が活気づきますし、友人みんなに会えて心も湧き立ちます。テイハルでは、神の使者と考えられている犬のおでこに赤いティカをつけたり花のネックレスをかけたりして、感謝や祈りを捧げます。カラスや牛に祈りを捧げる日もあります。また、私はテイハルのときに、村のみんなが協力して大きいブランコを作るのが好きです。手作りの巨大なブランコが、その時期にはあちこちの村に立つんですよ。
☑ネパールの好きなところ
文化の多様性が好きです。ネパールは小さい国ですが、約125もの民族が存在し、それぞれが文化、特有の食事、言語や伝統を持っています。そのため食文化は多様で、色々なおいしい料理を味わうことができます。その他にも、ネパールはヒマラヤ山脈がつらなっているので、トレッキングで山から絶景を眺めることができますし、バンジージャンプなどのアドベンチャーも可能です!私はバンジージャンプにはまだ挑戦したことはありませんが、次の帰省で挑戦してみようと思っています(^^)
☑最後に一言
ネパールの文化に興味のある方、ぜひ声をかけてください。お互いの文化について色々な話をシェアできたら嬉しいです!
“Think globally Act locally”~世界に目を向けるためにはまず地域から~
グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)3年 難波歩由未さん
グローバル化が進み、多様性が求められる今だからこそ、まずは自分の身の回りの地域に目を向けることが大事だと話す難波さん。地元に愛情を持ち、貢献したいと思える「住み続けられるまちづくり」をテーマに、ある舞台でプレゼンテーションを行いました。
それは、知人から薦められた「ミス・ワールド・ジャパン2023岡山代表選考会」。それまで、ミスコンテストに対して「外見で人を評価する」というイメージが強く、大きな抵抗を感じていました。調べてみると、「Beauty with a purpose(目的ある美)」というテーマのもと、外見を競うのではなく、知性や個性、得意分野を表現する場であることを知りました。これまで岡山大学で学んできたこと、地域のために地道に活動してきたことを表現できるチャンスかもしれないと応募を決意しました。
☑これまでの学びが生かされたプレゼンテーション。そこに込めた想い。
コンテストでは、SDGs17の目標に基づき自らがこれまで行ってきた社会貢献活動に関する審査などもありました。SDGs推進研究大学である岡山大学では、教養教育科目の「SDGs入門」をはじめとしてSDGsについて考える講義も多いため、普段から学んでいることが生かされました。
また、これまで備前焼小町として活動してきた経験をもとに、伝統工芸についてもプレゼンテーションで話しました。伝統文化は、地域に根付いたその土地にしかないものであり、大きな魅力に繋がることを発信しました。
プレゼンテーションのテーマである「住み続けられるまちづくりを」の芯となる部分は、単に岡山の魅力に気づいてほしいというものではないと言います。「世界で起こるさまざまな課題を解決しようと思っても、一気に変えることはできません。また、自分にできることは小さなことのように思ってしまいがちです。だからこそ、まずは自分の身の回りの地域の課題に対して、自分にできることを探し、始めることで輪が広がり、世界を変えていくような大きな力に発展していくと思います」と話し、 “Think globally Act locally”こそ「住み続けられる街づくり」の第一歩だと考えています。
☑経験にこそ真実がある。活動を通して感じたこと
岡山代表として日本大会に向けて活動する中で、海上自衛隊での一泊二日の体験入隊、福島第一原発の視察、企業訪問など、これまでにない体験をしました。そこで働く人々の覚悟や責任感を目の当たりにして、自分が「知っているつもり」になっていたことを思い知らされました。ニュースなどで見聞きした情報がすべてだと思い込み、日本人として知っておくべきことを深く知らなかったことに気づきました。当事者意識を持って、自分の目で見て、自分の心で感じることがいかに大切であるかを実感しました。
☑コンテスト出場により得たもの
会期中、全国の代表とともに過ごした時間を「人生の宝物」と振り返ります。自分のスキルを総合的に上げ、ブラッシュアップすることは簡単なことではありませんでした。岡山代表として県の看板を背負っているプレッシャーと、慣れない東京での生活、学業との両立で心が折れそうになったこともありました。それでも最後まで頑張れたのは、ライバルであり仲間として共に学び切磋琢磨する存在があったからこそだと言います。『地元の良さを自ら世界に発信したい』等、みんな明確な目標を持って参加していて、毎日がとても刺激的だったと振り返ります。
また、離れていても地元岡山から応援してくれる友人などの温かい想いが、背中を押してくれました。
☑コンテストを終えた今、思うこと。そしてこれからの自分
コンテストを経て、知識の幅が広がったと感じています。普通の学生生活では経験できないことがたくさんあり、大きな舞台も踏みました。そして、新しい経験が繋いでくれるたくさんの出会いにより、さまざまな立場からのものの見方ができるようになりました。「自分だからこそできる社会貢献は何か」を考えるようになったと言います。今後の大学生活では、ただ講義を“受ける”のではなく、常に“自分の意見を持って学ぶ”ことで知識を深めていきたいと話してくれました。
自分自身でも成長を実感した難波さん。最初はためらっていたコンテスト出場もさまざまな体験を経て、現在の自分としっかり向き合い、未来の自分を描く貴重な時間となりました。“Think globally Act locally”岡山から世界へ、地元愛を広げる難波さんの活躍に期待しています。
(2024.02.19)
留学生にスポットライト ~Vol.33~
大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程2年 アテヘナ・テスファウ・ベケレさん
出身地:エチオピア
日本滞在:2021年11月~
☑研究していること
水田から放出されるメタンガスを微生物燃料電池の設置により削減するための研究をしています。分かりやすく言うと、地球温暖化に関連する研究です。学士、修士をエチオピアの大学で取得し、博士号取得のために渡日しました。エチオピアにいた当時、日本で研究経験のある教授がいたのですが、彼が日本の教育や研究環境の質の高さについて話をしてくれたことが、ここでの研究を決断するきっかけになりました。
☑温泉について
温泉が好きで、エチオピアではよく行っていました。エチオピアの温泉は、必ず水着を身に付けて入ります。だから日本の温泉文化を知ったときは衝撃でした…!最初は緊張しましたが、「恐れることはない、ここではみんなそうなんだから!」と新しい文化に飛び込みました。今ではすっかり慣れ、日本の温泉を楽しんでいます(^^)
☑日本でのエピソード
友人3人と鳥取の大山で登山に挑戦しました。6~7時間登ったり下りたりしている間にたくさんの人とすれ違いましたが、毎回「こんにちは」と声を掛け合う文化がとてもいいなと思いました。見知らぬ人たちとこの瞬間を共有できるということが嬉しかったですし、何よりあいさつを交わすことで元気をもらいました!
☑エチオピアの文化、グルシャについて
エチオピアの文化、グルシャを紹介します。グルシャは相手への親愛の気持ちを示すため、食べ物を相手の口へ運ぶ文化のことです。特に夫婦間では必ずグルシャをします。エチオピアは女性がキッチンで過ごす時間が長い傾向にあります。たくさん働いて、食欲がなくなってしまうこともあります。キッチンで長く過ごすのに、食べる量は少ないなんて、あんまりですよね。だからグルシャは、家で働く女性にしっかり食べてもらうためにも存在する文化なんです。
☑エチオピアの文化、コーヒーセレモニーについて
日本に茶道があるように、エチオピアにはコーヒーセレモニーがあります。朝食時と夕食時に行うのが主ですが、昼食時にもすることがあります。女性が豆を煎り、挽き、お湯を沸かし、コーヒーを作るのが一般的です。1回のセレモニーで、コーヒーは3杯飲みます。1、2杯目には砂糖を加え、3杯目には塩を加えます。この3杯のコーヒーを飲みながら、1時間ほど家族や隣人と交流する時間を持つのがコーヒーセレモニーです。草や花を敷き、香を焚いて、良い香りを漂わせながら行う伝統的な方法もありますし、例えば大学生だとランチタイムにコーヒーショップへ行き、コーヒーを交えながら友人と交流する時間を持つという方法もあります。エチオピアの人たちはこのようにして、人との繋がりを深めているんですよ(^^)
☑最後に一言
日本では色んなところを訪れてみたり、稲刈りに挑戦したりしています。エチオピアでもやっていた登山を日本でもできるのは嬉しいです。登山が好きな方、ぜひ私と一緒に山に登り、一緒に自然への感謝を感じましょう!
留学生にスポットライト ~Vol.32~
グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)2年 グエン・マイン・カさん
出身地:ベトナム
日本滞在:2022年10月~
☑名前について
私の名前「グエン」はベトナムで最も多い苗字で、三人に一人はグエンです。「レ」という苗字も多いのですが、「グエン」は断トツです。もしベトナム人を三人見かけたら、「グエンさん」と呼んでみると、一人は返事をしてくれるかもしれません(^^)
☑日本への留学を決めたきっかけ
ベトナムの中学校では、英語に加え、第二外国語を学べるところが多くあります。学校によって選択肢は違いますが、私の場合は日本語とドイツ語から選ぶことができ、日本語を選びました。日本語を教えてくれる語学塾にも通っていたんですよ(^^)そんなこともあり高校生のとき、「何か新しいことに挑戦しよう!」と考え、大学生になるタイミングで日本への留学を決意しました。
☑興味があること
経済学の、特に国際貿易に興味があります。昨年は商社のインターンシップに参加し、仕入先から買い付けたものをインドなどの南アジア、ヨーロッパに売るという経験をしました。外国人として日本で働くことの厳しさを覚悟していましたが、自己管理こそが、日本で働きやすい環境を作ると感じました。この経験が私の視野を広げてくれ、将来日本で就職することも選択肢の一つとなりました。
☑電車について
旅行が好きで、いつか日本一周をしたいと思っています。日本は特急や新幹線など鉄道のシステムが整っていて、とても便利です!ベトナムでは長距離を短時間で移動しようと思ったら飛行機を使います。ベトナムで、岡山から東京までの距離を電車で行こうとすると、30時間くらいかかってしまうからです。道中を楽しみたい方には良いかもしれません(^^)
☑ベトナムでオススメの食べ物、バンミー
バンミーはベトナムのサンドイッチで、手軽に買うことができるので学生の味方です。ベトナムでは1個50円~100円で買うことができます。地方によって味が違い、ベトナム中心部では辛め、南部では甘め、北部では薄味です。私は南部のホーチミン出身ですが、中心部の辛めの味が好きです(^^)
☑逆カルチャーショックについて
昨年春にベトナムに帰った際、逆カルチャーショックを経験しました。日本にすっかり慣れてしまっていたので、ベトナムでは日常的に聞いていたはずの車のクラクションにびっくりしました。ベトナムのクラクションの頻度は、日本に比べてずっと高いんです。「ごめんね」と人に謝る頻度も、どうやら日本とベトナムでは違うようです。日本の感覚で使っていたら、「どうしてそんなに謝るの?」と逆に驚かれました(笑)
☑留学中の日本にいて考えること
ベトナムにいると時間の流れをゆっくりに感じるのに、日本にいると私はいつも「限りある大学生の時間を有効に使わないと」と思い行動しているせいか、時間がとても速く流れているように感じます。私にとってはインターンシップが一つの大きな挑戦でしたが、そのような挑戦を重ねながら、これからの留学中の時間も大切に過ごしていきたいと思います。
留学生にスポットライト ~Vol.31~
グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)3年 リン・トゥカ・タイクさん
出身地:ミャンマー
日本滞在:2021年4月~
☑1年半前、留学生にスポットライト~Vol.21~に登場
当時から、状況は少し変わっています。新しい趣味もできましたし、新たに挑戦していることもあります。日本語も上達して、実は就職も決まったんですよ!卒業後は日本で働くことになりました(^^)将来的には、日本とミャンマーのビジネスを繋ぐような役割を担いたいです。
☑楽しんでいる趣味
写真を撮り始めました。ドイツへ行く予定があったので、それを機にカメラを購入したんです。カメラでは人を撮るのが好きです。人を撮ることで、写真が生きているように感じます。人を撮る写真をポートレートと呼びますが、私はそれに加え、ストリート写真も少し撮ります。もし写真に写りたいという方がいれば、喜んで撮影します!
☑挑戦していること
模擬国連(MUN)です。その名のとおり国連を模したもので、一国の大使となり他国の大使たちと議論、交渉し、決議を採択します。言語は英語です。模擬国連は世界中で行われているんですよ。私は、友人から「欠員が出ちゃったんだけど出てみない?」と誘われ体験したのが始まりですが、今ではすっかり岡山模擬国連(岡山大の非公認サークル)の一員です!これまでは名古屋や京都など国内の大会に参加していましたが、先日とうとうドイツの大会に出席してきました。くじでアルゼンチンの大使となることが決まったので、その国の問題や政策を勉強して挑みました。岡山大には模擬国連につき学べるコースもあり、私はそのコースでも学びながら実践を重ねているところです。まだ非公認の10人程度のサークルですが、ぜひ色んな方に見に来て欲しいです!
岡山模擬国連Instagram: @okadaimun
☑模擬国連について
ドイツの模擬国連に出場した際、所属するチームが賞を受賞したので全学ニュースにも取り上げられました。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12704.html
模擬国連は、自分の同意の有無に関わらず、くじで当たった国の大使となります。自分とは異なる視点を持つ国であることももちろんありますが、私はそれが面白いところだと思います。どんな国の大使となっても、外交力、交渉力、スピーチ力、コミュニケーション力、リサーチ力、その他多くのスキルを総動員して挑みます。模擬国連に参加するようになり、国や世界をより深く理解しようとする自分になったと思います。加えて、色んな場所へ出向き、素晴らしい人たちと出会える体験は、旅好きな私にはぴったりです!もし模擬国連に興味を持っていただけたら、サークル岡山模擬国連にDMしてください!
☑紹介したいミャンマーの文化
仏教の国なので、その教えに基づき、みんな布施と厚意の精神に溢れていると思います。人を助けることや寄付を行うことに積極的な文化です。ミャンマーには美しい金色の寺院が多くありますが、寄付をする人はそこに行けば、僧侶が受け付けてくれます(^^)
☑最後に一言
模擬国連に興味がある方、ミャンマーの文化に興味がある方、ぜひお話ししましょう!大阪にとてもおいしいミャンマー料理のお店を見つけましたので、ミャンマー料理が気になる方には紹介します(^^)一緒においしいミャンマー料理を食べましょう!
ここにしかないものを作りたい!「音美きびだんごで繋がる芸術の輪」
文学部人文学科3年:石川 文乃さん
2023年11月に開催された「岡山音美」 。その実行委員会副会長として運営に携わる傍ら、オリジナルグッズのデザインまで手がけた石川文乃さん(交響楽団所属)をご紹介します。
「音美」は、中四国国立9大学(岡山大学・広島大学・山口大学・鳥取大学・島根大学・香川大学・愛媛大学・徳島大学・高知大学)による合同演奏会・美術展覧会の略称です。その歴史は古く、昭和29(1954)年に始まった伝統あるイベント。当時は各大学でのコンサートや展覧会の開催が困難な状況でした。そこで、中四国の国立大学が協力し合って誕生したのが「音美」です。コロナ禍で開催が中断された年もありましたが、現在も中四国の国立9大学の音楽・美術に関する課外活動団体が集まり、それぞれの練習の成果を披露しています。幹事は輪番制で、今年は岡山大学が当番校として開催しました。
実行委員の副委員長兼音楽部門統括を務めた石川さん。コロナ禍を経て、本格開催された今回の音美について、実行委員会内で「9大学が一堂に会して開催するのであれば、ここにしかないものを作りたい」と考えました。岡山での音美開催の記念グッズとして、どうせなら地元企業とのコラボレーションで岡山にちなんだものにしたいと実行委員会企画担当が発案し、プロジェクトを主導。山方永寿堂(岡山市中区)とのコラボレーションで「音美」限定個包装デザインきびだんごの製作が実現し、「音美きびだんご」が誕生しました。
もともとイラストを描くことが好きだった石川さんのデザインが公募の中から採用されました。石川さんはパンフレットの構成も担当していたため、パンフレットと音美きびだんごのデザインに統一感が出るように配色にこだわり、暖かみや季節感を表現しました。桃太郎伝説と音美を掛け合わせた内容のデザインを思いつき、中四国各県から集まってきた学生たちを、桃太郎とお供の犬、猿、雉に見立て、総勢約833人(音楽部門618人、美術部門215人)の壮大で新しい桃太郎伝説となりました。
完成した音美きびだんごを見たときの感想を聞くと「うまいこといったなと思った」と話す石川さん。「一つ一つをみても可愛いし、5個セットでパッケージされているものを見ても、上々のものができたなと満足しています。交響楽団の仲間もまさか私がデザインしたと思っていなくて、伝えるととても驚いていました。評判良かったですよ」と笑顔で話してくれました。
開催日を迎え、「続々と他大学の学生が集まる光景は、今でも鮮明に覚えています。ずっとデスクワークで準備してきたことが、こんなにたくさんの人を動かしたんだと実感し、胸が熱くなりました。率直に表現すると『うわっ!みんな本当に来た!!』という感覚です」と振り返ります。同時に、自分たちが手探りで創りあげてきたものが形になったとき、初めて現実味を帯びた緊張感にも包まれました。
ひと言で運営といっても、やらなければならないことは多岐にわたります。
スケジュール管理、進行表の作成、パンフレットの作成、広報、バスの迂回路の確認まで細かい準備に追われました。
「もしかしたら、役割分担等は実行委員会の中でもっと上手く振り分けたり回せるやり方があったかもしれませんが、マニュアル等があるわけでもなく、一つ一つ手探りで進んで来ました。実行委員会もみんな別々の部に所属しているので、連携が難しかったです。ただ、すべてが終わった今振り返れば、これだけの大規模なイベントの運営や調整業務に携わったことは上手くいったことも反省点もどちらもとても良い経験になりました」と話してくれました。
会期中の来場者は約400人。地域の方々に日頃の練習の成果を披露し、学生ならではの勢いのあるフレッシュな芸術を楽しんでもらいました。
無事、音美をやりきった今の気持ちを聞くと「やった-!終わったー!!」と両手を挙げて朗らかに笑う石川さん。感情を素直に表現してくれる石川さんの表情はとても晴れやかで、達成感が伝わってきました。「もう一度実行委員どうですか?」と聞いてみると「参加だけでお願いします!やりきったんで!」と屈託無く笑う気持ちの良い学生でした。
※音美きびだんごは、音美開催期間中に配布されたもので、販売などは行っておりません。
(2024.01.05)
留学生にスポットライト ~Vol.30~
日本語研修コース(次年度より大学院教育学研究科) マチングラ・タワンダ・ジョージさん
出身地:ジンバブエ
日本滞在:2023年9月~
☑日本へ来るまでのこと
ジンバブエで大学を卒業し、10年間現地の高校で経済学の教員をしていました。生徒たちを愛し、情熱を持って仕事に取り組んできました。日本への留学を決めたのは、自分の知識と日本の技術を合わせることで、ジンバブエの教育をより良くできると考えたからです。卒業後、自分がどこにいるかはまだ想像がつきません。しかし未来の私も必ず教育に携わっていることでしょう。
☑岡山大学へ来て思うこと
最先端の学ぶ環境が整っていることに感銘を受けました。電気、エアコン、パソコン、インターネット、プロジェクター、スピーカー、これらが当たり前に使える環境は本当に素晴らしいと思います。ジンバブエでは、プロジェクターが生徒数に対して十分な台数無かったり、学校によっては電気が無いところもありました。でも、無いからと言って教えることを諦めたことはありません。プロジェクターが無いときは、私自身がプロジェクターです(^^)
☑コーフボールについて
日本では聞き馴染みのないスポーツだと思いますが、ジンバブエでもまだプレーヤーが多くない、比較的新しいスポーツです。バスケットボールと似ていますが、チームは必ず男子4人、女子4人と決まっているところがコーフボールならではです。発祥の地オランダからトレーナーが来てくれたのをきっかけに4年前にこのスポーツを始め、今では審判やコーチを行うほどになりました。ジンバブエで教え子たちのチームを全国大会勝利に導いたこともあるんですよ(^^)
☑日本でやってみたいこと
富士山や広島といった、海外でも良く知られている場所を訪ねてみたいです。先日は倉敷へ行き、兜や着物を見てきました。広島は原爆が落とされた場所なので、今どうなっているのかを実際に見に行きたいです。ジンバブエにも有名な場所がたくさんありますので、少し紹介させてください。「ビクトリアの滝」「グレートジンバブエ遺跡」「カミ遺跡群」「マトボヒルズ」、これらはどれも美しく、おすすめの場所です(^^)
☑最後に一言
ジンバブエの気候に慣れている私には日本の冬はとても寒いです!ジンバブエでは10℃くらいまでしか経験していなかったため、日本で初めてマフラーや手袋などの防寒グッズを使ってみています(^^)日本の四季を楽しみながら、岡山大学という膨大な知識を得られる素晴らしい環境で知識を吸収していきたいと思います。
個人でなぎなたの腕を磨き、全国大会で躍進!!
教育学部4年:山根千慶さん
8月に長野県で開催された「第62回全日本学生なぎなた選手権大会」で第3位入賞。さらに10月に鹿児島県で開催された「特別国民体育大会 燃ゆる感動かごしま国体」では岡山代表として出場し、第5位入賞など全国の舞台で躍進している山根千慶さんをご紹介します。
なぎなたは、防具を身に付け、定められた部位を互いに打突して勝負を競う競技です。小学校のころからなぎなたを続けてきた山根さん。実は、岡山大学には「なぎなた部」がなく、個人の活動として地元の岡山県北地域でスポーツ少年団や部活動の練習に励む小中高生とともに稽古を続けて技を磨いてきました。
今年の7月に行われた「かごしま国体」の予選会により、岡山県代表としての出場権を手にしました。その後に行われた8月の全日本大会では第3位入賞と勢いをつけます。「試合では落ち着いて一本を狙い、自分の良いところを出すことができました。小学生の時から指導してくださっている先生方や、地元の小中高生とともに切磋琢磨しながら稽古を続けてこられたことに感謝しています」と振り返ります。
地元の恩師や仲間への感謝の思いを胸に出場した10月のかごしま国体では、「大学生の内に岡山県の代表に選ばれ、入賞することが目標」と強い気持ちで臨みました。迎えた本番では、成年の部で岡山県勢9年ぶりの快挙となる、入賞を果たしました。
「高校生の時に一緒に入賞した同級生と共に出場し、再び入賞できたことがとても嬉しいです。これからも稽古に励み、優勝目指して頑張ります!来年からは岡山県北地域で教員となり、選手としてだけでなく、地域の一員としてなぎなたを広めていくことが私の夢です」とさらなる目標を語ってくれました。
今後、岡山県のなぎなた競技を牽引する存在となってくれることが期待されます。また、そんな山根さんが指導者となり、後進の育成にも力を注ぐ姿が今から楽しみです!
(2023.12.13)
留学生にスポットライト ~Vol.29~
日本語研修コース(次年度より大学院環境生命自然科学研究科) ハラズ・イルファン「トーマス」さん
出身地:クアラ・ルンプル、マレーシア
日本滞在:2023年9月~
☑大好きな電車について
子どもの頃から電車が大好きです。写真は1歳の私ですが、すでに電車に熱中しています(^^)当時は電車の運転士になるのが夢でした。高校を出て電気工学の道に進み、電車の制御システムについて詳しく学んだ後、インターンとしてマレーシアの国鉄の会社 Keretapi Tanah Melayu Berhadで電車の整備を行いました。今は岡大の大学院で学ぶために日本語を勉強中ですが、電車のエンジンに興味があり、鉄道エンジニアになりたいと思っています。国は問いません(^^)電車に関われるということが、私にとってはとても重要なことなんです。
☑鉄道旅行について
とにかく電車が好きで、鉄道旅行に行くのも大好きです。鉄道旅行と言うと、窓から見える綺麗な景色を楽しむところを想像されるかもしれませんが、私が楽しんでいるのは電車のインテリアやエンジン音です!マレーシア、韓国、日本と色んな国で鉄道旅行をしていますのが、国が違うと電車も違って楽しいんですよ。電車の窓から外を眺めることもありますが、私が見ているのは線路です!(笑)ところで私の名前である「トーマス」、これだけ電車好きだと覚えていただきやすいのではないでしょうか(^^)
☑パンクについて
電車も好きですがパンクも好きです。パンクとの出会いは、私がマレーシアの大学に在学中、卒業論文を書いていたときです。当時はコロナ禍だったので、家の中で論文を書いていました。そのときにアメリカのチャンネルMTVから流れてきたパンクが私の心を掴みました!最初は音楽そのものが好きだったのですが、今ではパンクのDIY精神も好きになりました。写真は、私がDIYで靴をパンク調にしたものです(^^)
☑紹介したいマレーシアの文化
バティックを紹介します。綺麗な柄の染め物のことで、日本の着物に近いと思います。マレーシアの伝統的なもので、服やスカーフ等に使われます。私の場合は…もちろん電車に使用しました!卒業制作で作った電車の外観をバティックにしています(^^)
☑もっと紹介したいマレーシアの文化
人々はマレーシアを「Food Heaven」と呼びますが、それは本当です。おいしい食べ物がたくさんある国なので、岡大のみなさんにも食べてもらいたいです。また、私は日本の友達によくマレー語を教えているので、ここでも一つ紹介しますね。マレー語で「Apa khabar? (アパカバ?)」と言われたら「Khabar baik. (カババイ)」と返してください。”How are you?” と ”Good.”のような挨拶です。
☑最後に一言
マレー語とマレー文化に興味があれば、私にお知らせください(^^)喜んで教えます。代わりに、日本語の日常会話を教えてください!
留学生にスポットライト ~Vol.28~
EPOKプログラム(短期交換留学プログラム) マッティア・ジェンコさん
出身地:イタリア
日本滞在:2023年9月~
☑EPOKプログラムに参加した背景
イタリアの大学では日本の言語、歴史、社会、文化、アートなどを学んでいます。特に日本の社会学に興味があり、将来は日本の大学で学べたらいいなと思っています。実は2021年にも一度EPOKプログラムに参加したんですよ(^^)そのときはコロナ禍で、全てのプログラムをオンラインで行いました。二度目のプログラム参加で念願の来日ができて嬉しいです!
☑好きなこと
食べることが大好きです!自分で料理をするのも好きで、写真は私がイタリアで作り、友人に振る舞ったものです。おにぎりやカレーも喜ばれました(^^)また、絵や文を描くことも大好きです。私が描いたアート、いかがでしょうか?
☑熱中していること
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』というロールプレイングゲーム(RPG)が大好きです。私はビデオゲームのRPGも好きですが、こちらはテーブルゲームで、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊びます。壮大なファンタジーをキャラクターになりきって作っていく感覚です。4人の友人達とイタリアで始めたこのゲーム、一つの物語をもう5年は作り続けています。とても熱中しているので、作っている物語の世界の地図まで作りました!(^^)
☑紹介したいイタリアの文化
イタリアでは目を覚ますためにコーヒーを飲んでいましたが、日本ではまだ満足のいくコーヒーを見つけられておらず、あまり飲んでいません。日本にはモカ、ラテ、カプチーノ、カフェオレ、マキアート、その他にもたくさんの種類のコーヒーがありますよね。イタリアはリストレット、エスプレッソ、ルンゴの三種類です。どれも苦くて風味が強いですが、私はブラックで飲んでいます。砂糖を入れる飲み方も一般的ですが、私はブラック派です。イタリアのコーヒーに慣れてしまっていると、日本のコーヒーは強さが物足りないなと感じてしまいます(^^)
☑イタリアの好きなところ
食文化が好きです。良い食材を様々な方法で使い、バリエーション豊かな料理を作ります。また、他人に対して素直で思いやりのある人が多いところがいいと思います。お互いに助け合い、人と人との絆を結ぶことを積極的に行う文化です。初めて会った人ともすぐに仲良くなれますし、カフェや電車で知らない人と隣り合ったときは自然と会話が生まれるんですよ。
☑最後に一言
前回のEPOKプログラムはオンライン参加だったので、こうやって実際に日本に来ることができ、素晴らしい経験ができていることを嬉しく思っています。日本で経験できる全てのことを経験したいです。祭りやハイキング、居酒屋にも行きたいなと思っています(^^)一緒に行ってくれる方、日本の社会や文化について一緒に語ってくれる方がいたら嬉しいです!
世界24か国、約3000人の拳士が集結する「2023年少林寺拳法世界大会in Tokyo, Japan」出場!!
経済学部2年:武田蓮さん/法学部2年:江本真理子さん
少林寺拳法部の武田蓮さん(経済学部2年)、江本真理子さん(法学部2年)の2人が、10月7日、8日に日本武道館で開催された「2023年少林寺拳法世界大会in Tokyo, Japan」へ出場しました。
今年の7月に開催された中四国学生大会の結果から出場候補として推薦があり、その後の審査を経て2人は見事、女子護身技法級拳士の部で全日本学生連盟の代表として選出されました。女子護身技法の部は男女の組による組演武で、全ての構成において、男性が攻撃を仕掛けていくのに対して女性が守者となり最後の極めを行います。
世界大会を控えた武田さんは、「世界大会に出られるなんてとても光栄です。焦らず、落ち着いて、いつも通りの演武をしたいです」と話し、江本さんは「監督・先輩方に教えていただいたことや、今まで積み重ねてきた練習の成果を発揮できるように頑張ります」と世界大会への意気込みを話してくれました。
そして迎えた世界大会。世界24か国、約3000人の拳士が集結し、コロナ禍の影響で6年ぶりの開催に会場は大いに盛り上がりました。1日目が国内予選、1日目の予選を勝ち抜くと2日目の本選に出場することができます。
江本・武田組は、初日の一次予選では21組中3位で予選を突破しました。2日目の二次予選は上位3組以内に入ることはできず、結果二次予選敗退で惜しくも入賞とはなりませんでした。
出場した2人は、「出場拳士がこれまでの修練の成果を発揮すべくみせる演武には迫力があり、世界レベルを肌で感じられたことは良い経験になりました。また、エキシビジョンとして行われた各国演武披露では、国ごとに特色のある演武が見られてとても面白かったです」と世界レベルの技に触れた感想を話してくれました。
(2023.11.7)
学び=自分自身を深める可能性を秘めたもの
グローバル・ディスカバリー・プログラム総代 平良真由美さん
9月25日に執り行われた秋季岡山大学学位記授与式で、晴れて卒業を迎えた平良真由美さん。「卒業まで4年半かかりましたが、長かったような短かったような4年半。無事卒業の日を迎え一安心です」と微笑む平良さんに、50代で「学び直し」にチャレンジし、総代として卒業するまでのお話を伺いました。
爽やかで穏やかな雰囲気の平良さん。本学グローバル・ディスカバリー・プログラム(GDP)に入学しようと思ったきっかけは、「ホームページを見ておもしろそうだと思った」という理由から。え?それだけ?と思うほど単純にも聞こえる理由ですが、50代で学びに対して「おもしろそう」と感じられる感覚と、実際に入学するその行動力は、やはりただ者ではありません。
「私が若い頃は、女性は必ずしも大学にいかなくてもいい。短大に進学した方が良い会社に就職できるという風潮が世の中にあったと思います。それを言い訳に自分は努力を怠ってきたのではないか、という後悔が自分のどこかにあったのかもしれません」と話します。家庭では母として家事や育児をこなしてきましたが、子どもにも手がかからなくなった頃に岡山大学GDPを知り、家族が後押ししてくれたこともあり出願を決めました。
とはいえ、若い学生と一緒に学ぶのは勇気も必要です。はじめは、「年齢はただの数字だ!」と自分に言い聞かせていましたが、この年齢になって学業成績がつけられることに対する気恥ずかしさや、居心地の悪さのようなものを感じていたそうです。同級生の多くは自分の子供世代。リカレント教育が浸透している国の学生もいたので、年代を超えて純粋に同級生として扱ってくれる学生もいましたが、その一方で親世代の同級生の存在に戸惑いを感じている同級生からは「なぜ今になって?」と入学を不思議がられたこともありました。それでも時間を共有する中で、周りからも受け入れられ、平良さん自身もなじめるようになってきたと振り返ります。多様で柔軟な考え方をもつ「同級生」から学ぶことはとても多く、新鮮な刺激を受けながら学ぶことができました。
GDPの授業はディスカッションの中から自分なりの答えを見つけていくスタイルで、本や論文をリーディングする課題も多くあり、一回の授業の課題を読むのに7~8時間かかることもありました。でもそこで諦めずに頑張れば、どの授業でも先生方がたくさんのフィードバックをくれるので、とても学び甲斐があったと言います。ただ在学中、コロナ禍で2年間ほど学校に来られなかった時期があったので、もっと色々とやってみたかったと少し心残りもあるそうです。
「私の場合は、キャリアアップではなく純粋におもしろそうだという気持ちから入学しましたが、学び直すことで自分にとっていいことも悪いことも、自身に向き合うことができたと思います。卒業後は、少し落ち着いてから大学院進学も考えています。
GDPにはすばらしい先生がたくさんいらっしゃるので、学びから吸収できることが多く、とても成長できると思います」と、これから学ぶ後輩たちにメッセージを贈ってくれました。
(2023.10.3)
安来節全国大会で優勝!
法学部3年 福本唯央那さん
4年ぶりに開催された「令和5年度安来節全国優勝大会」で優勝した邦楽部の福本唯央那さんをご紹介します。
8月15日~17日に「令和5年度安来節全国優勝大会」が開催され、全国6ブロックの厳しい予選を突破した619人が参加し、2級から師範までの階級と種目に分かれ、日本一を目指して妙技を競いました。そんな精鋭揃いの中、本学邦楽部の福本さんは、一般・准師範・絃の部で見事優勝しました!福本さんの師匠にあたる方も一般・師範・絃の部で優勝し、師弟でダブル優勝となりました!
優勝した福本さんは、今回の結果を受け「中学1年生で安来節を始めてから、日々の練習と学業の傍ら、地元を中心に老人ホームへの慰問演奏や敬老会、様々なイベントに多数出演してきました。コロナ禍における各地の演芸活動の中止や3年間に及ぶ全国大会の中止、安来節保存会会員の大幅な減少など、厳しい状況が続いていましたが、日々の自己研鑽に加え、これまで活動に関わってくださった多くの方々のお陰で成し得た結果だと思っています」と話しました。
日々の努力を惜しまず練習を続けてきた結果の優勝。安来節の未来を担う福本さんの姿は、多くの人々に感動と笑顔を届けました。
(2023.09.21)
聡明なオタクが覗き見る国吉康雄の世界
教育学部学校教育教員養成課程中学校教育コース美術専修3年 金子梨乃さん
現在、一般教育棟A棟1階「岡山大学5DLab.Media Gallery」にて国吉康雄作品の展示を実施しています。
入り口に立てられた、看板に描かれた「ミスター・エース」。黒板アートとは思えないそのクオリティに目を奪われます。
この絵を描いたのが、教育学部学校教育教員養成課程中学校教育コース美術専修3年の金子梨乃さんです。絵に込めた思いや、展示会についてお話を伺いました。
「聡明」という言葉がよく似合う、涼しげな表情の金子さん。お話すると自らを「オタクです」と笑うギャップが印象的でした。
「看板を描いたきっかけは国吉康雄講座の教員からの声掛けでした。普段は、白いキャンバスに描いていますが、黒板に描くのは初めて。事前に構想を練って臨みました。」
7色のチョークを使って色を重ねたり、削ったり・・・理想の色味がなかなか表現できず、いつもと違う作業に苦戦したと言います。
作業時間は約9時間。作品を描く時は、何日かに分けて描くよりも、その日の集中力が続く限り、その日の感覚で一気に描き上げてしまいたいタイプなんだとか。
今回の作品のコンセプトは「知らない世界を覗く」。国吉康雄のことを知らない人にも興味を持ってもらいたい。そのきっかけになるようにと思いを込めて、制作に取り組みました。黒板の木枠を窓枠に見立て、曇ったガラスを拭って、その向こうにある景色を覗き見るイメージで原画にはない「手」を描きました。
金子さんについて、国吉講座の教員は、「デザインワークが一緒にできる希な存在。クリエイティブでセンス勝負の彼女に頼めばおもしろい物を創ってくれると思った。色彩への造詣が深く、感覚やセンスが抜群。言葉だけではない表現方法で、のびのびとやれる環境を提供できたらと思って声をかけた。そしたら、個性を出してくるよね!看板の右下に描かれた手!素晴らしいよね」と彼女への期待と信頼を話します。
「完璧ではないので少し悔しいですね」と微笑みながらも、こだわりを評価してくれる教員との関係性が垣間見えた瞬間でした。
この展示会では、国吉康雄の作品の模写が展示されており、下地がどのような色で描かれているか、どういう順番で描かれているかなど、滅多に見られない制作段階や過程を見ることができます。また、国吉康雄が生きた時代背景などを示す展示もあり、作品から感じる物だけでなく時代背景を重ねられる貴重な機会となっています。
夢を叶えるための第一歩!臆することなく前へ!!
GDP2年板谷和胡さん
板谷さんの夢はアナウンサーになること。その夢を叶えるためにはどうしたらいいのか、大学生活の4年間をどう過ごすべきかを自分なりに考え、調べてきました。すると、現在アナウンサーとして活躍している方が、学生時代に地元の魅力を発信する大使として活動していたことを知りました。
夢のためにできることは何でもやろう!と考えた板谷さん。もともと岡山の果物が大好きだったこともあり、好きなものを手掛かりに、その魅力を広く発信する経験ができると確信し、「フレッシュおかやま」に応募しました。
「フレッシュおかやま」はJA全農おかやまにより選考され、岡山県産農産物の魅力をPRし、消費拡大に繋げることを目的としており、県内外のスーパーやデパートでの試食提供やSNSでの配信など、その活動は多岐に渡ります。
板谷さんが「フレッシュおかやま」として活動する中で気づいたこと。それは、普段何気なく食べている食材のひとつひとつには、農家さんをはじめ、多くの人たちの手間と思いが詰まっているということでした。もちろんこれまでもわかっていたことですが、実際に作り手に会って話を聞いたり、流通までの過程を学ぶうちに、より現実味を帯びた温かさを感じるようになりました。それと同時に、そこに関わる全ての人のプロ意識の高さも目の当たりにしました。
そんな本気の大人たちの中で、板谷さんが臆することなく前へ出ようと踏み出せた理由の1つに岡山大学での学びがあると言います。大学生になってからは、より自発的に学ぶ機会が増えた板谷さん。大学では、それまでの高校生活とは違い、一緒に学ぶ仲間の幅もぐんと広がります。今までの友達の中にはいないタイプの人、ずば抜けて思考レベルの高い人、自分にはない考え方の人など様々。そんな中で自分を表現するには、臆することなく自信を持って一歩前へ踏み出す勇気とその場数を踏む経験値が必要不可欠。その両方を岡山大学で経験し、板谷さんの大きな力になっています。大学での学びで身につけた「度胸」で、萎縮することなく、与えられたこと以上のパフォーマンスができるよう意識しているそうです。相手がプロなら、自らその中に飛び込んで、直接プロから学べる「絶好のチャンス」と捉えて積極的に活動しています。
プロから学んだ知識や、実際に聞かないと知り得ない生産者の思いなど、しっかり吸収して自ら発信する活動は、板谷さんの夢への思いをさらに強くします。「ここでの活動は、普通に大学生活を過ごすだけでは到底経験できない事ばかり。ひとつひとつの活動が、夢を叶えるための意味ある経験となり、これからの自分の人生を切り拓いていく上での大きな備えとなってくれると感じています」と話します。
アナウンサーは狭き門。ものすごい倍率を掻い潜っていかなければなりません。でも、その厳しい世界に敢えて挑戦するのは、何度も何度も自分と向き合って出した答え。強い気持ちを持って、今自分にできることを精一杯頑張っています。写真に写る柔らかい笑顔は、力強い決意と、明確に見据えた夢への覚悟があってこそ。夢に向かって、真っ直ぐに前を向く素敵な学生が本学にいるって本当に素敵です。板谷さんの夢、叶うことを信じています!
現役大学生として発信!「福祉・介護のリアルと魅力」
GDP4年 武島萌乃さん
Okayama福祉・介護魅力発信アンバサダーとして幅広く活躍するGDP4年生の武島萌乃さん。地元岡山で歌手としての活動を続けながら、アンバサダーとしての役割を果たすため福祉・介護の現状と向き合い、自分にできることを模索しています。
15歳の頃から歌手として活動を続けている萌乃さん。2022年から「Okayama福祉・介護魅力発信アンバサダー」に就任しました。きっかけは、現役大学生でありながら歌手としても活躍する萌乃さんの活動が岡山県社会福祉協議会の目に留まったことで、YouTubeチャンネル「リアル介護チャンネル」の動画制作に協力することになりました。
「大学生として福祉・介護の世界とどう向き合えるか」と考えたとき、大学で学んだことがアンバサダーの活動を通じて社会実装できるのではないかと思いました。大学での講義の中で、「アクセシビリティ」や「バリアフリー」について学習したことも今の活動に大いに役立っていると振り返ります。また、より良い社会を作るために自分にできることやコミュニケーションの重要性について考えることも多く、大学での学びとアンバサダーの活動に共通する部分は多いことに気づきました。学んだことを活動に生かし、活動で経験したことを学びに還元する。双方にプラスになっています。
一言で福祉と言っても、その必要に迫られない限り、なかなか自分ごととして捉えることは難しいのが現状です。でも、考えてみれば「介護」「保育」「障がい」など、誰もがいつかどこかのタイミングで深く関わる可能性のあるとても身近なものです。「岡山県の福祉・介護の職員を増やすことがアンバサダーとしての目標の1つですが、まずは福祉や介護について興味を持つ人を増やしたい」と話してくれました。
例えば、ある施設の地域貢献活動を紹介することで、それを見た別の施設がまた新しい取り組みを始めるかもしれない。自分がアンバサダーとして活動することで新しい芽を生むきっかけになればと考えています。萌乃さんは、活動を通じて福祉・介護に携わる人たちの現実を見てきました。それは時に、やりがいや楽しさを超えてしまうほどの大変さを持ち合わせているはずです。慢性的な人手不足は容易に解消できるものではありません。だからこそ、福祉・介護のリアルを伝えながらその中の魅力を知ってもらえるように発信するのがアンバサダーとしての役割だと思っています。
今後は、素晴らしい取り組みをされている職員の方にフォーカスし、インタビューや取材を通して、福祉・介護業界の今を発信したいと思っています。現在、インスタグラム「萌乃のアンバサダー日記」で情報発信中。毎月第2土曜日午前9時30分からレディオモモで「萌乃のsmile radio」を放送しています。「ラジオを聞いた誰かに、福祉・介護の実際の働き方や福祉の心惹かれる要素に出会っていただくのが夢です」と前向きな夢を語ってくれました。
スマイルソング
「地元愛 × 岡大での学び」が自信になる!自分の言葉で香川県の魅力を世界に発信!
GDP2年 津島光希さん
今年7月に「さぬき讃サンはなやか大使」に就任したGDP2年の津島光希さん。
津島さんが「さぬき讃サンはなやか大使」に応募したきっかけは、大学の友人からの何気ないひと言でした。
「香川県ってうどん以外に何があるの?」
生まれも育ちも香川県の津島さん。大好きな香川県の魅力はうどんだけではないことを自分はちゃんと知っているのに、その魅力が認知されていないことをとても残念に感じました。
香川県には、数々の素晴らしい農作物がある。近県だけでなく、日本全国・・・いや、国境を越えて世界にも発信したいと考えました。
そう思えたのは、津島さんの所属プログラムであるGDPでの学びが大きく影響しています。授業形態として主にディスカッションベースを取っており、プレゼンテーションを行う機会が多いため、自ら発信する経験を積んできました。「大学でのこの経験を生かして、自分なりに香川県の素晴らしさを発信できないだろうか」と一念発起し、「さぬき讃サンはなやか大使」に応募しました。人前で自分の意見を伝える力、相手の反応を予想する力、そしてその質問に対応する力を養っているからこそ自信を持って活動できると希望を持っています。
「さぬき讃サンはなやか大使」は、香川県産ブランド青果物の「さぬき讃フルーツ」、 「さぬき讃ベジタブル」及び「さぬき讃フラワー」を束ねた「さぬき讃シリーズ」の認知度向上や消費拡大を図るため、県内外で PR活動を行います。県内のスーパーマーケットでの店頭PRやSNSでの発信が中心となります。まさに、発信力が生かされます。
津島さんが活動の中で大切にしたいこと、それは「自分の言葉で伝えること」。
日本中、世界中の人々に、見た目も美しく味もよい「さぬき讃シリーズ」の魅力を自分らしい表現で発信していきたいと考えています。
大使としての活動について津島さんは、「今後の活動の中で、多くの地域の人や企業との関わりを持つことになります。新しい出会いの中で、様々な人の話を聞き、体験することは、これからの学生生活、また将来の自分にとっても、大きな財産になると感じています。今までは気づかなかったことに興味を持ち、自分の可能性を育む大きなチャンスだと感じています」と意気込みを語りました。
また「私の夢は香川県の魅力をより多くの方々に知っていただき、感じていただくことです。生まれ育った大好きなこの地で、恩返しをするための第一歩をさぬき讃サンはなやか大使という形で踏み出せたのではないかと思います」と話してくれました。
大使としての経験がこれからの津島さんの学生生活をどう輝かせてくれるか楽しみです。
※写真:グリーンの制服が津島さん。
留学生にスポットライト ~Vol.27~
EPOKプログラム(短期交換留学プログラム) ワイドナー・アレクサンダーさん
出身地:ドイツ
日本滞在:2023年4月~
☑日本で挑戦していること
弓道です。日本で新しいことを始めたくて、挑戦することに決めました。ドイツでは高校や大学に部活動が無かったので、このように大学の部活動に参加でき嬉しく思っています。
☑弓道部について
私は弓道部で唯一の留学生ですが、部員に快く受け入れてもらい、週3~4回は練習に励んでいます。弓道のやり方は先輩が教えてくれます。教えてもらったことを覚えて帰り、ノートに書くようにしています。弓道には手袋が必要なのですが、私の手が大きいためなかなか合うサイズが無く、随分距離がある武道具屋さんに一番大きいサイズを買いに行く必要がありました。その際、2人の部の仲間が一緒に来てくれ、お店に連れて行ってくれたことに驚きました。ただ場所を教えることもできたのに、わざわざ時間を割いて助けてもらったことをとても嬉しく思いました。
☑日本語学習について
ドイツでは、26文字を覚えてしまえば全ての言葉を読み、正しく発音することができます。意味が分かるかどうかは別として、読むだけなら小学校1年生でできるようになるんです。しかし日本語はとにかくたくさんの漢字があり、覚えなければ読むことができませんよね。今受けているコースでは毎週テストがあるので、頑張って覚えています。好きな漢字は「歯」です。なんだか面白い形をしていると思います(^^)
☑日本の好きなところ
ドクターストーンやワンピースといった漫画やアニメも好きですし、クスっと、スマイルが生まれる仕掛けがあるところも好きです。例えばガチャは、ドイツには無いのですが日本はどこにでもありますね!パンのキーホルダーをゲットしたので、カバンにつけています(^^)
☑親友ファビアンについて(留学生にスポットライトVol.26に登場)
最初に日本行きを決断したのは彼でした。私もずっと前から日本に興味がありましたが、岡山大学へ行ける交換留学生は私の大学から4人のみ。大学に3万人も学生がいることを考えると、自分もその枠に入れる自信はありませんでした。しかし、挑戦をしたことで、今ここで彼と一緒に学ぶことができています。親友が与えてくれたきっかけが今につながっています。
☑最後に一言
是非もっとたくさんの人と話をして、日本語も学び、日本ならではのことを体験したいです。伝統的な文化なども体験できたら最高だと思います!
留学生にスポットライト ~Vol.26~
EPOKプログラム(短期交換留学プログラム) ファビアン・クリツァさん
出身地:ドイツ
日本滞在:2023年4月~
☑学んでいること
ドイツの大学では微生物学を専攻しており、自然科学に興味があります。そして、今は何より日本語の勉強を楽しんでいます!私はヨーロッパの言語をいくつか喋りますが、ヨーロッパの言語は構造が似ており、一つの言語を知ればその他の言語を習得するのもそこまで難しいことではありません。しかし、あえて構造が遠い日本語を学ぶことで、新しい考え方を学べると思いました。留学生として日本にいると、どうしても英語を喋る機会が1日に多く出てきてしまうのですが、せっかく日本にいるので日本語オンリーで生活する『日本語Day』をやってみたいと思っています。面白いと思う日本語は…「右も左も分からない」です(笑)
☑料理について
料理が趣味なので、これまでにたくさんの料理を家族や友人に振る舞ってきました(^^)これは有名なドイツ料理「シュニッツェル」です。味や食感は日本のとんかつに少し似ています。ドイツ料理と日本食を融合させたくて、日本のパン粉を使ってみたらとてもおいしく仕上がりました!伝統的には、シュニッツェルはポテトフライやポテトサラダを付け合わせとして出しますが、私は薄くスライスしたじゃがいもを根パセリと交互に串で刺し、スパイシーなスモークパプリカの液でマリネし、オーブンで焼いてオリジナリティを出しました。新鮮なサラダにはヨーグルト、ハーブ、蜂蜜、マスタードで作った自家製ドレッシングをかけています(^^)
☑テコンドーについて
子どもの頃からテコンドーをやっており、岡山大ではテコンドー部に入っています。部の仲間とは日本語でコミュニケーションをとりながら、練習をがんばっています!写真に写っているシャツはテコンドー部からプレゼントとして頂いたもので、こんなに素晴らしくカッコいいシャツをもらって本当に嬉しかったです!うちに帰っても、シャツを見れば嬉しい気分になります(^^)
☑外国語を学習中の方、留学生と話してみたい方へのメッセージ
海外の人と話をするとき、言葉が通じる自信がなければ、話しかけるのをためらったりしますよね。会話が生まれても、相手に「?」という表情をされると、どうすればいいのか分からなくなることもあると思います。でも、心配しないでください。もし私たち留学生が言葉を理解できていなさそうで、混乱した表情を見せたとしても、ただ止まらずに、話し続けてください。伝わらなかったその言葉をもう一度言ってみるのでもいいです。そうしてもらえると私も、きっとどこかの点で理解できます。私自身、日本語を勉強していますが、日本語で話したときに「?」という顔をされるプロセスは避けては通れないものです。しかし、それでもたくさん日本語を使い、経験を積んだ上で、流暢な日本語を喋れるようになると信じています。
☑親友・アレックスについて
私のことをお話しする上で、きっとアレックスの話は欠かせません。私達は同じ高校に通っていましたが、そのときはお互いのことを認識しておらず、同じ大学へ進学し、同じ微生物学を専攻したことで友達になりました。驚くべきことに、ドイツでルームシェアをしていた彼とは、なんと今も日本でルームシェアをしています!私はこれが初めての留学で、ヨーロッパから出たのも初めて、およそ3日をかけて長旅をしたのも初めてでした。ドイツを出るときは緊張しましたが、飛行機で隣にいてくれた彼の存在はとても心強いものでした。私たちは、お互いがお互いを勇気づけ、今日本に留学ができていると思います。次回の『留学生にスポットライト』は、その親友アレックスが登場します!お楽しみに(^^)
留学生にスポットライト ~Vol.25~
大学院医歯薬学総合研究科研究生 ナイマ・ハフィズ・モハメッド・マハムッドさん
出身地:スーダン
日本滞在:2023年4月~
Instagram:naeima_h
☑研究していること
バイオマテリアル(生体材料)について研究しています。スーダンで歯学を専攻していたときに少し学んだことがあったのですが、3年間歯科医師を経験した後、来日してから本格的に研究を始めました。
☑興味があること
日本の歴史に興味があります(^^)最近では明治時代について勉強しました。オンラインで情報を得たり、詳しいスーダンの友人に教えてもらったりしながら学んでいます。
☑日本に興味を持ったきっかけ
子どもの頃からドラえもんやドラゴンボール、ハンターハンターのアニメを見て、日本に興味がありました。実際に来ることができて嬉しいです!アニメは今も好きで、最近では文豪ストレイドッグスを観ています(^^)
☑スーダンと日本の違いを感じるところ
多くありますが、家の大きさは特に違うと感じます。スーダンの家はとても大きくて、住んでいる人数も多いです。叔父や叔母、いとこが一緒に住んでいることもよくあります。とつぜん親戚家族が皆で遊びに来て、そのまま泊っていくことも日常茶飯事で、私はその文化が気に入っています(^^)
☑岡山でやってみたいこと
うらじゃダンスというのをやってみたいです!乗馬、弓道、バレーボールにも興味がありますし、茶道にも挑戦してみたいです!スーダンにも、特別な道具を用いて飲み物を淹れる、日本の茶道と少し似た文化があるんですよ。ただし、淹れるのは抹茶ではなく、エスプレッソです(^^)
☑スカーフについて
イスラム教を信仰しているので、家族や女性の前以外で半袖のシャツを着たりスカーフを取ったりすることはありません。暑さは…スーダンの方が、砂漠もあるほどもっとずっと暑いので、大丈夫です(笑)スカーフは色んな素材のものを持っていて、「今日は特に暑いからこっち」という風に使い分けます。色んな色も持っておきたいので、私は20着以上持っているんですよ(^^)日本でも素敵なスカーフを買いたいです!
☑最後に一言
この投稿を見てくださったどなたかが、私に茶道を教えてくれたら嬉しいです!また、お互いの文化についてもお話しができたらと思うので、私を見かけたら是非声をかけてくださいね(^^)
留学生にスポットライト ~Vol.24~
ヘルスシステム統合科学研究科博士後期課程 ヒリニアイナ・ドリスさん
出身地:マダガスカル
日本滞在:2022年10月~
Instagram:dorisheriniaina
☑研究していること
コンピュータネットワークについて研究しています。日本はテクノロジーが進んでおり多くのことが学べると思いましたので、初めての留学先に日本を選びました。
☑好きなこと
サッカー観戦が好きです!ファジアーノ岡山を応援しています。最近観戦へ行ったときには、マダガスカルから持ってきた服を着ていって盛り上がりました。スペインのレアル・マドリード、フランスのパリ・サンジェルマンも好きです(^^)
☑日本の生活で気に入っているところ
大好物のトンカツが食べられるところです(^^)料理が好きなので、土曜日には自転車に乗って一週間分の食料を買い込みに行きますが、トンカツは作り方が分からないのでまだ作ったことがありません。ラーメンは作ります(^^)また、マダガスカルでもお米は食べますが、日本米とは違ってパラパラしているので、日本のおにぎりは目新しく、おいしく食べています!
☑岡山でのエピソード
実は来日してすぐ、まだ一週間くらいしか経っていないときに、スーパーに銀行のカードを置き忘れて帰ってしまったことがあります。そのときはただただパニックで、どうしてよいのか分かりませんでした。同じ研究室の日本人の友人が交番に連れて行ってくれ事情を説明してくれたのですが、なんと私のカードは警察署本部に届いていたんです!もう返ってこないことを覚悟していたので、日本の治安の良さに心から感謝しました。
☑岡山でやってみたいこと
ペタンクをやりたいです!マダガスカルでは日常的にやりますが、日本では馴染みが無いですよね。シンプルなスポーツで、友人同士が集まり、ボールを投げて遊びます。10歳くらいの子どもでも遊べるスポーツなんですよ(^^)
☑日本で驚いたこと
「すいません」って、こんなにたくさん使うんだなと驚きました。飲み物を自動販売機で買えるのも驚きましたし、信号機もとても便利ですね!マダガスカルには信号が無いので、車を運転する感覚が全然違うんだろうなと思います。
☑最後に一言
ファジアーノの試合を見たい方、私と一緒に行きましょう!私はバスケットボールをプレイするのも好きなので、一緒にやってくれる方は是非声をかけてください(^^)
学生発案講義『岡山食品ロス削減大作戦』を企画!
SDGsアンバサダー 田中朱音さん(GDP4年)
環境部ECOLOに所属し、リサイクル市をオンラインで開催したり、「Z世代とのシリーズ政策議論」で小泉進次郎環境大臣と意見交換をするなど、環境問題に取り組んできた田中朱音さん(GDP4年)さん。田中さんが中心となり企画した、学生発案講義『岡山食品ロス削減大作戦』について紹介します。
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(2021.9.9)
地図にない道を見つけ、人類はじめての一歩を踏み出す!
岡山大学ケイビングクラブ
ひんやりと涼しい洞窟内は、非日常感たっぷり。仲間と連携し、険しい道をほふく前進で進んだ先には…地上では見ることのできない世界、光景が広がっています!
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(2021.8.25)
スポーツ経験ゼロから、アジア大会準優勝までの軌跡!
ウェイトトレーニング部 寺岡拓朗さん(経済学部4年)
「“他人とどこか違う自分”そんな違和感を意識しながらいつも過ごしていました」と語るのは、ウェイトトレーニング部の寺岡拓朗さん(経済学部4年)。成功の秘訣は、人との縁を大切にしながらコツコツとトレーニングに励むこと。アジア大会準優勝を果たすまでの軌跡を辿ります。
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(2021.7.12)
豊かな感性で生み出す繊細な切り絵作品
切り絵作家 大学院ヘルスシステム統合科学研究科(博士前期課程)中城遥さん
漫画『ONE PIECE』の名シーンや、『ジョジョの奇妙な冒険』、ジブリなど自身の好きなキャラクターを切り絵で表現する中城遥さん。たった1本のカッターから生み出されていく作品の数々は、まつ毛の1本1本や瞳の輝きまで、実に繊細に表現されています。
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(2021.4.12)
岡大スマホアプリ「岡大メディア(OTD)」を開発!
SDGsアンバサダー、理学部4年、株式会社ABABA CEO 久保駿貴さん
岡大の旬な情報を岡大生が発信するスマホアプリ「岡大メディア(OTD)」。SDGsアンバサダーであり、株式会社ABABAの代表を務める久保駿貴さん(理学部4年)がノーコードと呼ばれる手法で開発しました。柔軟な思考とフットワークの軽さで次々に人脈を広げる久保さんの魅力に迫ります。
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(2021.3.24)
HultPrizeのファーストステージを岡山大学で初開催!
SDGsアンバサダー 西本光輝さん
「HultPrizeは自分にとっての挑戦。人生において、常に挑戦したい!」と熱い想いにあふれる西本光輝さん(経済学部4年)。世界最大規模のビジネスコンテスト『HultPrize』のキャンパスディレクターを務め、昨年12月、岡山大学で初となるファーストステージの開催を実現させました。
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(2021.2.26)
キレの良いステップやアクロバティックな技で観客を魅了!
ブレイクダンス 梶山陸人さん
DJの音楽にのせ、キレの良いステップやアクロバティックな技を次々に決め、観客を魅了するブレイクダンスの梶山陸人さん(経済学部2年、SBF所属)。9月に開催された中四国ブロック18歳以上男子の部で優勝を果たし、第2回全日本選手権で6位に入賞しました!
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(2020.12.11)
「自由で生き生きと」をモットーに、リズムダンスで絆と技を磨く!
岡山大学教育学部附属小学校 「第8回小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」出場チーム「Glänz」(6年生)
ダンス技術の優劣のみを競い合う大会ではなく、リズムダンスを通じて児童間の結びつきを強め学校生活を豊かにすることを目的とした「第8回小・中学校リズムダンスふれあいコンクール」。児童自らが考え、取り組めるよう導くという附属小学校の方針のもと、コンクールに向けて生き生きと練習を重ねる児童たちの姿を追いました。
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(2020.12.02)
綿密な頭脳戦を繰り広げ、敵の陣地へ!
岡山大学アメリカンフットボール部『BADGERS』
ランプレー、パスプレーにより相手の陣地に攻め込むアメリカンフットボール。体力勝負のスポーツと思われがちですが、実は戦略がかなり重要です。アメフトの魅力を主将の福原海瑠さん(法学部4年)に伺いました。
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(2020.08.31)
大学のない真庭市で大学生が活躍!
地域学生団体『ゆーまにわ』
「“地域のやってほしいこと”と“学生のやりたいこと”を“ゆーまにわのできること”でつなぎ、ワクワクを生み出す」という理念のもと、教育事業やマルシェ出店、イベントの企画運営に取り組みます。
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(2020.03.27)
防災の心得を身につけられるダンスを考案!
防災ダンス開発プロジェクト
防災に必要なことをダンスで身につけよう!大学院教育学研究科1年の吉村さんが代表を務める「防災ダンス開発プロジェクト」は、岡山市の「学生イノベーションチャレンジ推進プロジェクト」報告会・審査会で審査員特別賞を受賞しました!
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(2020.03.26)
映像作品『シネマ』がNHK全国大学放送コンテストで1位を獲得!
岡大放送文化部(OHB)
NHK全国大学放送コンテストで1位を獲得した映像作品『シネマ』の脚本・監督を務めた世良拓斗さん(文学部3年)に話を伺いました。
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(2020.03.10)
短歌の新人賞「第二回笹井宏之賞」の最終選考に!
大学院自然科学研究科2年 長谷川麟さん
大学生の日常の1ページを切り取り、5・7・5・7・7の音にのせ詠う、岡山大学短歌会の長谷川さん。「延長戦」をタイトルに綴った、長谷川さんの50首の連作が、短歌の新人賞「第二回笹井宏之賞」の最終選考候補作に残りました!
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(2020.03.02)
野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの「香川オリーブガイナーズ」に入団!
教育学部4年 岡本 想大さん
プロ野球を目指し、野球の独立リーグ・四国アイランドリーグplusの「香川オリーブガイナーズ」に入団した教育学部4年・岡本想大さん。高校生時代にはノーヒットノーランを達成し、岡山大学では硬式野球部で活躍した岡本さんに、野球への思いや、今後の意気込みなどを聞きました。
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(2020.02.27)
アコースティックギターを手に、全国各地でライブ活動!
法学部4年 室田夏海さん
シンガーソングライターの室田さん。心の奥にそっと触れるような、切ないけれども、確かに芯の強さを感じるその歌声は、まるで空気感や温度、香りまでをも運んでくるようです。
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(2020.02.21)
静物画で、第70回県美術展覧会で一般応募の最高賞を受賞!
教育学部1年 金谷顕人さん
パレットを片手に真剣な眼差しでキャンバスに向かう金谷さんは、「人がいたであろう痕跡を感じるものに惹かれます」と、学校の靴箱やタイルがはがれた手洗い場など、普段の何気ない日常の中から作品のモチーフとなる風景を見つけます。
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(2019.12.16)
「第46回全日本学生パワーリフティング選手権大会」の女子52 kg級で優勝!
法学部4年 熊原もも花さん
小さい体ながら、デッドリフト100kg、スクワット70kg、ベンチプレス45 kgの記録を持つ、ウェイトトレーニング部の熊原さん。6月末に開催された「文部科学大臣杯争奪戦第46回全日本学生パワーリフティング選手権大会」では、女子52 kg級で見事優勝を果たしました。
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(2019.12.09)
自分を磨きながら、応援を通して地域とつながる!
応援団総部應援團
応援団総部應援團は、ひたすらに自分を磨き、そして精神力を鍛えることのできる部活。目立つのが好きな人、きっと應援團に向いています!
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(2019.11.08)
スティックやブラシ、ティンパニマレットを巧みに操り、打楽器・スネアドラムを演奏!
教育学部1年 田中稜也さん
「スネアドラムの魅力は、なんといってもリズムのおもしろさ」と田中さん。ドラムのヘッドとふちを同時に叩いて『カンッ』と甲高い音を出す、リムショットにも注目して聴いてください!※リンク先から演奏の様子を動画でご覧いただけます。
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(2019.10.08)
ミャンマー語文法の研究に、岡山大学で挑む!
大学院社会文化科学研究科博士後期課程1年 インモウテッさん
これまでほとんど行われてこなかったミャンマー語文法の研究に、岡山大学で挑む―。ヤンゴン外国語大学の講師でミャンマーからの留学生、インモウテッさんに、研究成果や日本文化への思いなどを聞きました。
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(2019.08.20)
「第8回サイエンス・インカレ」で「科学技術振興機構理事賞」を受賞!
大学院自然科学研究科博士前期課程1年 渡部遼馬さん
一回に1週間かかるメダカの観察実験を50回以上も繰り返し、1匹1匹の動きを手作業で集計・・・。そんな地道な研究によって3月、「第8回サイエンス・インカレ」で、全224組の応募者の中から2番目にあたる賞を受賞しました。
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(2019.07.02)
水彩画、木彫、油絵、塑像、ペン画・・・。魅力的な芸術作品を日々創作!
教育学部美術教育講座
教育について学びながら、芸術作品の制作にも日々取り組んでいる、教育学部美術教育講座の学生たち。そのひたむきな姿を紹介します。
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(2018.12.25)
学長メッセージ
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