研究概要
私たちの周りには無数の病原微生物がいます。
微生物が生体に侵入すると、炎症反応が発動されて異物の除去が行われます。
炎症反応は私たちが生きていく上で必須の生体防御反応です。
異物排除に働くエフェクター細胞は白血球であり、その局所への浸潤は様々な炎症メディエーターや関連分子の動的な協調下に行われます。
局所に浸潤した白血球は種々の酵素や活性酸素・フリーラジカルで異物を貪食・消化します。しかし、炎症反応は自己の組織・細胞に対しても有害で、その過剰なあるいは不適切な発現は難治性の慢性炎症疾患、動脈硬化、糖尿病、発がんなどに関与します。
私たちの教室では、様々な疾患や病態モデルの解析を通して炎症の分子基盤と炎症メディエーターによる組織・細胞傷害機構を明らかにし、EBM (evidence based medicine)に基づく新規治療法開発を目指しています。
研究テーマ
主な研究テーマ
①炎症とサイトカイン・ケモカイン
②炎症とサイトカインシグナル伝達
③敗血症の分子基盤解析
④自然免疫と獲得免疫、がん免疫の連携
⑤肝炎・肝再生に関わる情報伝達機構の解析
⑥活性酸素・フリーラジカルによる情報伝達修飾
研究手法