華東政法大学
2024年度 華東政法大学外国学院とのオンライン海外交流を行いました。
2024年11月13日、岡山大学法学部は、海外特別演習の一環として、Zoomミーティングにより、華東政法大学との国際交流セミナーを開催いたしました。岡山大学法学部からは23名(内訳:学部生21名、社会文化科学研究科院生2名)、華東政法大学からは学生27名が参加しました。
今回は、「21世紀の東アジアにおける法律制度――日中比較を通して考える――」というテーマの下で、両大学が課題を見つけて発表しました。岡山大学は、2つのグループに分かれ、それぞれ、整理解雇についての日中比較、また死刑制度についての日中比較を行いました(下記の参加学生の声をご覧ください)。華東政法大学は、文化娯楽産業における知的財産権保護のため、日中が海賊版撲滅や文化交流などに取り組んでいることを紹介しました。発表の後、質疑応答を行い、また、すべての参加者が写真を使ってお互いの日常生活を伝え合って交流を深めました。
華東政法大学の張広杰先生から、このセミナーにより、日中協力の礎を築くことができ、また、公正で調和のとれたアジア圏形成の必要性が共有されたとの閉会の挨拶が行われました。
《参加学生の声》
Aグループは「日中の整理解雇の比較」をテーマに発表を行いました。グローバル化が進展する21世紀の東アジアにおいて、今後、双方の法が準拠法として適用される機会はますます増加すると考えられます。今回、整理解雇に関する法的手続きの違いや、それが労働市場に与える影響について比較したことにより、日中両国における整理解雇の問題点や改善点を多角的に議論することができました。他国の法制度を通して自国の法制度を批判的に考察することは、法比較の醍醐味そのものであり、準備段階から多くの学びがありました。この交流会は、私たちが日本で日本法を中心に学んでいる中で、新たな刺激となり、今後の学びへのモチベーションを高めるものとなりました。(中原夢子(3年))
Bグループでは、「日本と中国の死刑制度の法比較」というテーマで発表を行いました。両国の死刑制度について、適用範囲、執行プロセス、国際社会からの評価という観点から、各国の死刑制度における法的課題について検討を深めました。また、「冤罪回避と長期間の拘置による人権侵害回避ではどちらをより重視すべきか」といった質問に対して、法的課題だけでなく、人権保護の観点も考慮した回答を検討することができ、死刑制度の在り方について理解を深めることができました。(三谷晴香(4年))
2023年度 華東政法大学外国語学院と岡山大学法学部との学生間交流会が開催されました。
2023年11月1日、岡山大学法学部は、海外特別演習の一環として、華東政法大学との国際交流セミナーを開催いたしました。2019年のコロナ発生前までは、本学から現地に赴く、対面形式で国際交流セミナーを開催してきましたが、その後の渡航禁止の影響から、Zoom上でのオンライン交流を行なってきました。今回も引き続きオンラインでの開催となりましたが、意図した本来の交流目的は達成できたのではと考えております。特に、オンライン形式における利便性や経済性も奏功し、従来の現地集合型の形式に比べてより多くの方に参加してもらうことができました。岡山大学法学部からは23名(内訳:学部生20名、社会文化科学研究科から3名)に教員4名、また、華東政法大学からは学生22名および教員2名の出席を得て、総勢51名による国際交流セミナ-という大変盛況な国際交流セミナーとなりました。
今回は、その課題を「AIに関する法律問題」とし、日中双方の学生による発表後に学生達の自己紹介や互いへの関心を高める交流がなされ、お互いに、心を打ち溶けあっての活発な討論が行われました。質問者や回答者の顔が大きく画面に映し出され、発表者と参加者の距離を縮めることもでき、両国の参加者ともに、当該テーマに関する理解を深めることができたものと思います。
特筆されるのは、先方大学の教員や学生の多くは日本語が非常に堪能であったということで、日本の学生からの質問に対してその場で流暢な日本語での回答がなされ、日本の参加者が驚嘆する場面もありました。学生達の探求心には非常に感心させられたところです。
この度の交流に参加した学生達にとって得られたものが大きな財産になることを強く祈願し、今後の国際交流へと繋がることを期待しております。
2022年度 華東政法大学外国語学院・岡山大学法学部オンライン国際交流セミナーが開催されました。
2022年11月2日、岡山大学法学部と華東政法大学外国語学院とのオンラインによる国際交流セミナーが開催されました。
参加者は、岡山大学から学部生20名(教室13名、オンライン7名)、大学院生4名、教員7名、上海の華東政法大学からは学生20名、教員2名の総勢53名でした。当日は、双方の部局長からの挨拶の後、日中それぞれの学生による発表があり、続いて全員で討論を行いました。
学生からの発表では、岡山大学法学部3年生の井上大和さんより、「ポストコロナ時代における法と社会について」というテーマで報告がありました。主にメタバース社会における、いくつかの法律が係っていることについて話をし、ポストコロナ時代の新しいビジネスモデルおよび、それに係る法整備の必要性が提言され、また、日中の現状について比較を行いました。
続いて、華東政法大学3年生の王聞鶑さんより、「メタバースマナー」をテーマとして報告がありました。メタバース社会において、マナーを守ることがいかに重要かということを、具体的なケースを分析しながら話されたものでした。
今回の国際交流セミナーを通して、両国において、相互に理解を深めることができ、学生達が得たものはそれぞれ異なりますが、大きな財産となったと思います。特に華東政法大学の教官や学生の多くは日本語が非常に堪能であり、質疑応答においては、日中両校の学生達の白熱した議論がなされ、様々な新たな考え方も生み出され、両校の会場は盛り上がりました。
2021年度 華東政法大学と岡山大学法学部とのオンライン国際交流セミナーが開催されました。
2021年10月13日、岡山大学法学部と華東政法大学とオンラインによる国際交流セミナーが開催されました。
参加者は、岡山大学から学生43名(教室27名、オンライン19名)、教員4名、上海の華東政法大学からは学生25名(教室15名、オンライン10名)、教員2名の、総勢74名でした。
当日は、双方の部局長からの挨拶の後、日中それぞれの学生による発表があり、その後全員で討論を行いました。
学生からの発表では、まず、岡山大学法学部3年生の実石礼子さんより、「我々が目指す持続的開発目標SDGsについて」というテーマで報告がありました。主に日本の海を取り巻く問題の背景と漁業法の改正について紹介するものでしたが、特に海洋ゴミの問題に焦点をあて、水質資源の持続的な利用を確保するための措置が分析されました。リサイクルゴミの問題に関する日中比較も試みられました。
続いて、華東政法大学3年生の韋岸学さんより、「我々の目から見た東京オリンピック2020」と題する報告がありました。主に経費削減問題、開会式にまつわる諸問題、日本の世論のオリンピックへの消極性といった難題を分析するものでした。
今回、国際交流セミナーを通して、両国において相互に理解を深めることができ、学生達が得たものはそれぞれ異なりますが、大きな財産となったと思います。
華東政法大学外国語学院と岡山大学法学部との学生間交流会が開催されました。
2020年11月4日、中国上海の華東政法大学と岡山大学法学部との国際シンポジウムがオンライン形式により開催されました。
岡山大学と華東政法大学間では2013年に交流協定を結んで以来、法学部学生と中国において国際交流を実施して参りましたが、今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、教室とZOOM併用(ハイブリッド)による交流を行いました。今回の参加者は、本学から62名(教室参加29名、ZOOM参加33名)、中国留学生10名、華東政法大学からは30名の総勢102名でした。
「コロナ新時代への提言」と「若者が目指す将来の方向性」をテーマとした日中双方の学生による発表の後、参加者全員の討論を行いました。華東政法大学の教官や学生は日本語が非常に堪能で、質問に対して流暢な日本語での回答があり、日本参加者は驚嘆しておりました。参加した学生達にとって、この国際交流活動から得たものは大きく、貴重な財産となりました。
岡山大学法学部と華東政法大学法律学院との共同セミナーが開催されました。
2017年7月7日、岡山大学法学部と華東政法大学法律学院との共同セミナーが開催されました。