第20回ジュニア・ロースクール岡山
【事業の内容】
岡山弁護士会・岡山大学法学部共催の第20回ジュニア・ロースクール岡山が、2024年11月9日(土)14:00~17:00に岡山大学津島キャンパス自然科学研究科棟2階大会議室で開かれました。ジュニア・ロースクール岡山は、中学校3年生・高校生を対象に、法的なものの考え方を学んでもらう目的で毎年開催しているものです。今年度は募集開始から早々に定員60名のお申し込みを頂き、当日は56名(中学生7名、高校生49名)の方に参加して頂くことができました。
【内容】
今回は、刑事裁判における無罪推定の原則の重要性とその具体的意義について、岡山弁護士会の先生や本学教員による講義が行われました。その後、実際の傷害事件を模した事案について、裁判の様子の再現映像を視聴してもらい、模擬の証拠資料を検討した上で、有罪認定を検討するといったグループワークが行われました。
【参加した生徒の感想】
参加した生徒のみなさんには、終了後にアンケートに答えてもらいました。アンケートには次のような感想が書かれていました。
「逮捕=有罪、ではないという認識がとても大切だと気付かされた。新しい価値観、視点を知ることができ、今後の生活に活かしていきたいと思った。」
「実際の裁判例が参考にされてあることで、実際はどういう理由でどういう判決になったのかまでわかるのはすごくいいなと思った。」
「双方の主張を聞いた上で、原則に基づいて推測する体験は新鮮だった。ただ、実際は双方嘘もつくし矛盾の無い言い訳も考えていそうなので、困難な仕事だとも感じた。」
「被害者妻の証言や被告人の主尋問、反対尋問を見て話している様子や内容の一貫性、捜査報告書の内容から有罪か無罪か判断するのは難しかったけど楽しかった。目に見えているものから状況を分析し、冷静に判断することは裁判以外でも大切だと思うので大切にしたい。」
「私たちが根拠を持って事件の判決を考えられるように、「被告人が有罪かどうか疑念が残る場合は無罪」などのポイントとなることを、繰り返し言っていたり強調したりしていたので、わかりやすかった。」
「学校だとこのような専門的なことに対する討論がなく、新鮮で楽しかったです。同時に気になっていた法曹の仕事が知れて興味が湧き、法曹になりたいと思いました。」
【法学部学生がチューターとして助言】
今回のジュニア・ロースクールでも、学生サークル「岡山大学法友会」のメンバーがチューターとしてグループで助言しました。法学部生にとっては、大学で学んだ法的知識を応用・活用する能力やコミュニケーション能力を高める機会になりました。
参加してくれた生徒の皆さんをはじめ、今回の開催にご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
第20回岡山弁護士会・岡山大学法学部共催 ジュニア・ロースクール岡山のご案内(終了しました。)