学部長裁量経費多文化共生講演会(12月21日開催)
学部長裁量経費 多文化共生講演会
講 師: アウン・ミャッ・ウィン氏(平和の翼ジャーナル編集長)
テーマ:「私が見た日本の難民制度」
日 時: 2010年12月21日(火)14:30~
場 所: 岡山大学総合研究棟6階講義室1
2010年12月21日(火)法学部長裁量経費による事業の一環として多文化共生講演会を開催しました。岡山大学法学部と自治体で運営している「岡山多文化共生政策研究会」では、岡山県下の定住外国人に関わる諸問題について研究を行い、毎年定期的に講演や市民講座を開催しております。今回の講演は、同研究会の主催により、ミャンマー人のアウン・ミャッ・ウィンさんを招き、日本の難民制度について学びました。当日、会場には50名以上の方々が集まり大盛況でした。
ウィンさんは、1988年ミャンマーで、アウンサンスーチーさん率いる国民民主連盟の学生運動に参加したことで逮捕されました。その後ヤンゴン大学を退学処分となり、身の危険を感じてタイに逃れ、その後来日しました。2002年に東日本入国管理センター(茨城県)に収容されました。それから幾多の苦労の末、漸く難民認定されました。ウィンさんは、現在、「平和の翼(Peace Wings)ジャーナル」の編集長を務める傍ら、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と関西学院大学との間の難民高等教育プログラムを利用して、同大学の法学部で学んでおられるとのことでした。
ウィンさんが実際に体験された「生命または自由が脅威にさらされるおそれ」、また、日本の難民認定のプロセス、収容所生活の実態などをありのままにお話し頂き、今回の講演会は実に貴重な機会となりました。