岡山大学 法学部

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第16回ジュニア・ロースクール岡山

【事業の内容】
岡山弁護士会・岡山大学法学部共催の第16回ジュニア・ロースクール岡山は、2020年11月14日(土)14:00~16:30に岡山大学で開かれました。ジュニア・ロースクール岡山は、中学校3年生・高校生を対象に、法的なものの考え方を学んでもらう目的で毎年開催しているものです。今年度は中学生3人、高校生47人、合計50人が参加しました。

【内容】
今回は、次の2つのテーマについて、3~5人のグループで話し合ってもらいました。

1.その書き込み大丈夫!?
SNSへの書き込みをめぐって様々なトラブルが発生しています。レストランに関する書き込み、学校での出来事に関する書き込み、友人に関する書き込みの例を 取り上げて、それぞれ何が問題になるのか考えてもらいました。これらを通じて、表現の自由、名誉毀損、プライバシーの保護がどのように調整されているの か学びました。

2.人を罰するということ
刑事罰はいったい何のためにあるのでしょうか?真面目でオーバーワークだった看護師が交通事故を起こし、母子2名が死亡したという架空の事例を題材に、こ の難しい問題に挑戦してもらいました。また参加者のみなさんには、刑事罰の軽重を考える際にはどのような事実が重要な事実になりうるのかを考えてもらいま した。

【参加した生徒の感想】
参加した生徒のみなさんには、終了後にアンケートに答えてもらいました。アンケートには次のような感想が書かれていました。
「ネットへの書き込みは、日常に密接に関わっていて、今後SNSなどを利用する にあたっても今日学んだこと自体がとても役に立つと思った。」
「ネットに誰かの個人情報を書き込んだとき、その人の社会的な評価を下げる内容でなかった場合でも損害賠償を請求されることがあると分かった。」
「犯罪について考える時には、その犯罪や加害者について、様々な観点から多面的に考え、適切な刑罰を処すことが大切だとわかった。」
「普段、ニュースを見ていても、一方向からしか事件を見れていなかったのだと感じた。」
「事前に送っていただいた資料に動画やイラストがありすごく分かりやすくかった。」
「グループワークでいろんな意見を聞けたのがよかった。」
「様々な意見が出て、また同意見でもその理由が違ったりして意義のあるグループディスカッションだった。」
「大学生の方が所々補足説明をしてくれてとても分かりやすかった。」
「難しい言葉も出てきたがチューターさんや弁護士さんが優しかったため楽しい時間を過ごせた。」

【法学部学生がチューターとして助言】
今回のジュニア・ロースクールでは、学生サークル「岡山大学法友会」のメンバーが1限目の授業を担当し、また、1・2限目を通してチューターとしてグループで助言しました。法学部生にとっては、大学で学んだ法的知識を応用・活用する能力やコミュニケーション能力を高める機会になりました。

参加してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました。岡山弁護士会と岡山大学法学部は、来年も同じ時期にジュニア・ロースクール岡山を開催する予定です。

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