第18回ジュニア・ロースクール岡山
【事業の内容】
岡山弁護士会・岡山大学法学部共催の第18回ジュニア・ロースクール岡山は、2022年11月19日(土)14:00~17:00に岡山大学津島キャンパス文法経講義棟26番教室で開かれました。ジュニア・ロースクール岡山は、中学校3年生・高校生を対象に、法的なものの考え方を学んでもらう目的で毎年開催しているものです。今年度は中学生1人、高校生58人、合計59人が参加しました。
【内容】
今回は、次の2つのテーマについて、4人程度のグループで話し合ってもらいました。
1.「契約」ってなんだろう?
契約は一度有効に成立したら、原則として取り消すことができません。それでは、買った商品が思っていたのと違うようなときにも、買主は契約を取り消すことができないのでしょうか。仮に取り消すことができるとすれば、どういう場合に、どういう理由で取消しが認められるのでしょうか。この授業では、3つのケースを比較しながら、契約自由の原則、取引の安全、未成年者の保護、買主の保護が法律でどのように調整されているのか学びました。
2.にじいろマリッジ
結婚とはどういう制度でしょうか。2時間目の授業では、今の法律で定められている婚姻(結婚)制度と婚姻により法律上得ることのできるメリットについて学んだうえで、結婚を望む同性カップルの願いのうち、現在の制度で叶うものと叶わないものを整理しました。そして、もし誰かが国の制度がなくて、あるいは制度があるために、困っているときに、どうすれば世の中をより良いものに変えていくことができるのか、そのために自分たちに何ができるのかを考えてもらいました。
【参加した生徒の感想】
参加した生徒のみなさんには、終了後にアンケートに答えてもらいました。アンケートには次のような感想が書かれていました。
「学んだ法律を使って、さまざまな場合の対処方法を考えることができた。」
「高校の授業では習わないような答えを知ることができて楽しかった。」
「実は曖昧だった結婚や婚姻の意味やメリットについて詳しく知ることができた。」
「学校で議論した話題だったが、法の観点から見るとこのような形になるんだなと知ることができた。」
「法律は、人々を守っている面もあれば、法律によって苦しんでいる人もいるということを新たに学ぶことができた。」
「法についてもっと学びたいと思った。」
「違う学校の人たちと話し合うことは経験したことがなかったので、とてもいい経験になった。」
「自分では思いつかなかったような意見や解決法を沢山聞くことができて、とても有意義な時間だった。」
「最初は少し緊張したけど、チューターの方が真剣に話を聞いてくださったり笑ってくれたりしたので、すぐに緊張が解けて楽しかった。」
「大学生の方がとても優しくてわかりやすい説明をして下さったので理解しやすく、授業についていくことができた。」
【法学部学生がチューターとして助言】
今回のジュニア・ロースクールでは、学生サークル「岡山大学法友会」のメンバーが1限目の授業を担当し、また、1・2限目を通してチューターとしてグループで助言しました。法学部生にとっては、大学で学んだ法的知識を応用・活用する能力やコミュニケーション能力を高める機会になりました。
参加してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました。岡山弁護士会と岡山大学法学部は、来年も同じ時期にジュニア・ロースクール岡山を開催する予定です。
第18回岡山弁護士会・岡山大学法学部共催 ジュニア・ロースクール岡山のご案内(終了しました。)