肝・胆・膵外科

科長のご紹介

科長 藤原 俊義
専門医
日本外科学会外科専門医
日本外科学会外科指導医
日本消化器外科学会指導医
日本消化器外科学会専門医
がん治療認定医
専門分野 消化器全般

ロボット手術から肝移植まで高度な技術で最新・最善の外科治療を提供します。肝胆膵外科領域は,手術の難易度が高く難治性のがんが多いのが特徴ですが,肝移植で培った高度な手術手技と周術期管理を駆使し,岡山大学病院は中四国地方トップクラスの手術件数と手術成績を誇ります。また近年は,肝移植や進行・再発がんへの挑戦だけでなく,ロボット手術にも力を入れてきました。病に苦しむ患者さんに,勇気と真心を持って向き合い,最高の外科医療で希望と未来を与えることができるよう全力を尽くします。
 

主な対象疾患

小児・成人の末期肝硬変や急性肝不全に対して肝移植を行います。
肝胆膵領域悪性疾患では,肝がん,胆道がん,膵がんに対する手術を行っています。また胆石症や膵胆管合流異常症,総胆管拡張症,慢性膵炎などの良性疾患,さらに門脈圧亢進症に対する脾臓摘出やシャント手術なども行っています。
 

診療内容と特色

当科は,年間約120件の肝切除,80件の膵切除,20件の肝移植を手掛け,中国・四国地方トップクラスの手術実績を持つ地域における診療拠点となっております。
肝移植は,25年の歴史を持つ生体肝移植のほか,これまでに中四国地方初となる脳死肝移植・腎移植,本邦初となる脳死肝腎同時移植を成功させてきました。累計肝移植数は2024年7月時点で511例(脳死肝移植60例)であり,中国・四国地方随一の移植実績です。
近年は,ロボット手術(低侵襲手術)に力を入れており,年間100例以上の実績を持ち,肝切除・膵切除・胆管拡張症手術の全てを行う最先端施設です。肝胆膵疾患は,手術の難易度が高く難治性がんが多いことが特徴ですが,関係各科と緊密な診療連携を構築し,患者さんに最適で質の高い外科治療の提供を心がけています。他院で切除不能とされるような進行がんも積極的に受け入れ,手術の可能性を追求しています。私たちは,患者さんにとっての最後の砦として「最善の外科治療、最後まで諦めない外科治療」をモットーに,強い気持ちを持って診療にあたっています。
  

研究について

当科においても消化管外科同様に様々な臨床研究を行うと共に,基礎研究も多く行っております。これらの研究は個々に独立しているようにも思えますが,実は1つ1つが繋がっており,トランスレーショナルリサーチとしてすべての研究が一連のものとしてつながるよう日々研究を行っております。
研究の詳細については,消化器外科学ホームページを参照ください。
 

診療実績

【2023年実績】
  • 高難度肝胆膵外科手術159例
  • 肝移植15例
  • 肝切除133例
  • 膵切除71例 うちロボット支援下肝胆膵外科手術94例
 

スタッフ紹介