運動器疼痛センター

診療・運営体制

運動器疼痛センターには2つの医療部門を設けております。慢性疼痛治療部門(痛みリエゾン外来)では,いろんな検査でも原因がわからない,あるいは長引く痛みに悩まされている患者さんを治療の対象としています。岡山大学病院は厚生労働省研究班の慢性の痛み政策研究事業において,集学的痛みセンターに認定されています。一方,運動器の痛みを主訴とするリウマチ・膠原病の診療においては,早期診断が難しく,治療方針に難渋することも少なくありません。また,分子標的療法に代表される治療薬の進歩に伴ってより専門化し,さらに患者さんの高齢化,小児から成人への移行期医療,妊娠・出産といった課題も浮かび上がってきており,診療科横断的な対応が求められています。リウマチ性疾患治療部門では,整形外科,内科,小児科,皮膚科,産婦人科が共同して治療方針を決定し,それぞれの得意分野を活かせる体制をとっています。

 

センター長
西田 圭一郎

診療内容・特色

運動器疼痛センター(Locomotive Pain Center)はリウマチ性疾患,代謝性骨疾患,末梢神経障害,脊髄脊椎病などの運動器関連疾患に関する診療情報の共有化を図り,運動器の疼痛に対し適切な診断・治療を行うとともに,運動器疼痛性疾患に関する総合的な教育・研究の向上及び地域医療の充実と発展に貢献することを目的に発足しました。なかなか良くならない運動器の慢性疼痛やリウマチ性疾患の痛み対して、多職種・多診療科が協力して痛みを和らげる治療を実践します。
 
痛みリエゾン外来では,特に慢性腰痛,頸肩腕症候群,神経障害性疼痛,術後遷延痛などの痛みに悩まされている患者さんを対象に治療を行います。慢性疼痛治療部門を支えるメンバーは整形外科・麻酔科蘇生科・精神科神経科・脳神経外科・歯科麻酔科の医師, 理学療法士・臨床心理士・薬剤師・看護師・管理栄養士・メディカルソーシャルワーカーといった慢性の痛みについて幅広い専門分野のメディカルスタッフであり,横断的・集学的なチーム医療により治療方針を決定・実行します。
 
リウマチ性疾患治療部門は関節リウマチ,若年性特発性リウマチ,手指の変形性関節症,乾癬性関節炎などに対して,整形外科,リウマチ・膠原病内科,小児科,皮膚科の各専門医が小児期,移行期,成人期,高齢期と年代に応じて,薬剤や外科的再建術による適切なリウマチ性疾患の集学的治療を行います。各スタッフが連携しつつ患者治療,センター運営にあたり,患者さんにやさしい医療を届けるとともに,よりよい治療の開発につなげていきます。
 

診療実績

診療実績については,運動器疼痛センターホームページを参照ください。

 

スタッフ紹介