診療・運営体制
IVRとはインターベンショナルラジオロジーの略称で,「画像下治療」と訳します。放射線画像を見ながら行う低侵襲治療のことです。当センターには血管撮影装置5台,IVR-CT装置2台,MRI装置1台を備え,国内においてトップレベルの症例数と内容を誇っています。脳神経,循環器,小児循環器,がん・総合,麻酔の5部門で構成されており,各部門の医師と専任の看護師,放射線技師,臨床工学技士が一体となって診療にあたっています。診療科を超えた横断的運営を行うために定期的に運営会議を開催し,情報共有や診療の充実を図っています。
センター長
平木 隆夫
診療内容・特色
IVRは,X線透視,X線CT,超音波,MRI(核磁気共鳴画像)などの画像を用いて体内の病変を確認しながら,カテーテルや針を病変に到達させて治療を行います。体に大きな傷跡が残りませんし,とても高い治療効果が期待でき,最近は外科手術に匹敵する効果を得ることも多くなりました。また,治療中や治療前後の患者さんの体の負担も少ない低侵襲な治療です。
それぞれの分野に優秀な専門医を配置し,専任の看護師,診療放射線技師,臨床工学技士,医療秘書がおり,優れたチームワークで現在年間3,000件を超えるIVRが行われています。
第三次救命救急センターである岡山大学病院では,24時間365日IVRを受け入れる体制を整えています。
診療実績
- 脳卒中(脳血管障害)の血管内治療:対象は脳動脈瘤,脳動静脈奇形,硬膜動静脈瘻,頚動脈狭窄症,急性期脳梗塞など
- 成人・小児の心血管内治療:対象は心筋梗塞,不整脈や先天性心疾患など
- がんに対するラジオ波・凍結治療:対象は肺がん,腎臓がん,肝臓がん,骨腫瘍など
- がん・良性病変・外傷などに対する血管内治療:対象は肝臓がん,出血性ショックなど
スタッフ紹介